米倉涼子が自由奔放でスタイリッシュな「マルサ」を演じた、ドラマ「ナサケの女〜国税局査察官〜」
2023.4.8(土)

「Doctor-X 外科医・大門未知子」(2012年テレビ朝日系)で、一匹狼の正義感あふれる強い女医を演じ、人気を博した米倉涼子。そんな彼女の礎を築いたような作品がドラマ「ナサケの女~国税局査察官~」(2010年)であり、本作でも自由奔放な振舞いながらもズバッと問題解決する、痛快な展開が目白押しだ。

©テレビ朝日
本作で彼女が演じるのは、国税局査察官、いわゆる「マルサ」。欲と金にまみれた脱税者たちを情け容赦なく追い詰める国税査察官・松平松子。ときにアクションや、コスプレに挑みながら熱演し、エンディング曲と共に流れるキレッキレのダンスまで見どころ満載!さらに、脇を固めるのは相棒役の塚本高史、上司役の柳葉敏郎、ヤンキー時代の後輩役の瀬戸康史、良き相談相手となるオカマバーの店主役の武田鉄矢など、豪華な布陣が名を連ねる。主人公の松子もさることながら、周囲の人々も濃いキャラクターで本作を彩り、回を重ねるごとに人間ドラマも描かれていく。

©テレビ朝日
西伊豆税務署の徴収官だった松平松子は、1人で数億円もの徴収をし、その手腕を買われて東京国税局査察部に引き抜かれ、査察部情報部門査察第18部門の査察官に着任する。しかし、規律を重んじたスーツではなく派手な私服で出社、夕方になれば「定時なので帰ります」と帰宅してしまい、一度疑ったら独断で調査、「証拠はあるのか?」と問われても「勘」だと言い放つ松子に、周囲は困惑するばかり。着任早々、協調性がないと判断されて孤立する彼女だったが、それも意に介さず、松子を引き抜いた査察部長・曽根(柳葉)も手を焼くほど。そんな中、松子の暴走を見張るため、査察官の三木(塚本)が相棒となる。あるときは、調査と銘打ってホストクラブに潜入したり、またあるときは調査対象者に「脱税していますよね?」と面と向かって言い放つ彼女に振り回されるばかりの三木だったが、あらゆる手を使ってでも脱税を暴いていく姿に次第に感化されていく。そして、松子の執念深い調査の末、最後には目論見通り、巨額の脱税が発覚――。勧善懲悪ここにあり、スカッと爽快に、悪人が罰せられる結末が待っている。

©テレビ朝日
ナレーションも見事で、「この世には二種類のお金がある。きれいなお金と汚いお金」「もうけ過ぎた金を独り占めしようとする金持ちを決して許さない」。2010年に制作された本作だが、経済格差が広がるばかりの昨今、金に執着して脱税を犯す人間と、脱税を摘発する女のバトルを描く爽快さと、そこに流れる強者と弱者の人間模様は現代においても多くの人々の胸を打つテーマである。
キメ台詞は「脱税するヤツは日本の道路歩くな!」。スタイリッシュで強い女を演じたら右に出るものはいない米倉涼子。そんな彼女の魅力がたっぷり詰まった本作で、スカッと爽快気分を味わってみては?
文=石塚ともか
放送情報
ナサケの女〜国税局査察官〜
放送日時:2023年4月27日(木)・28日(金) 17:30~
チャンネル:テレ朝チャンネル2
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-
小林聡美の自然体の演技が心地良い、スローライフな世界観に魅了される映画「めがね」
提供元:HOMINIS8/1(金) -
津田健次郎、中島歩、竹野内豊らが残した言葉が今も残る...「あんぱん」人気を影から支える「イケおじ」な名脇役たち
提供元:HOMINIS8/6(水) -
佐々木蔵之介&齋藤飛鳥がドラマ版を経て映し出した、親子それぞれの成長と心情!映画「マイホームヒーロー」
提供元:HOMINIS8/5(火) -
中井貴一×小泉今日子×飯島直子の、互いを気遣う絶妙な距離感!「続・続・最後から二番目の恋」放送中に実現した、リアルな「3人飲み」
提供元:HOMINIS8/5(火) -
上川隆也&吉谷彩子演じる検事と事務官のバディが動き出す!観月ありさ、大西流星ら共演の痛快で骨太な司法ミステリー「能面検事」
提供元:HOMINIS7/25(金)