一般棋戦4つを制覇し、史上初のグランドスラムを成し遂げた藤井聡太の3月の対局を振り返る!
2023.4.5(水)

NHK杯戦で初優勝を飾り、本年度の一般棋戦4つ(銀河戦、朝日杯、将棋日本シリーズ)をすべて優勝し、史上初のグランドスラムを成し遂げた。保持する五冠をすべて防衛し、さらに棋王奪取、名人挑戦と最高に近い結果を出した2022年度となった。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。
3月2日に第81期A級順位戦9回戦で稲葉陽八段と対戦。角換わりから鋭い攻めが決まってペースをつかむと、その後も緩みなく押し切って快勝。順位戦を7勝2敗で終えたが、競争相手の広瀬章人八段も勝ったためプレーオフへともつれ込んだ。
3月5日に第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局で渡辺明棋王と対戦。角換わりから中段玉でしのぐ展開になるが、渡辺の攻めを浴びて苦戦に。そのまま押し切られるかに見えたが、粘りが功を奏し終盤で渡辺玉に詰み筋が訪れる。しかし藤井には珍しく詰みを誤り、一瞬のチャンスを捉えられずに敗戦となった。これで五番勝負は2勝1敗に。
3月8日に順位戦プレーオフで広瀬章人八段と対戦。角換わりから先攻し、難解な戦いが続いたが終盤で抜け出す。最後はピッタリの即詰みに討ち取り制勝。名人挑戦権を獲得した。渡辺明名人との七番勝負は4月5日に開幕する。
3月11、12日に第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第6局で羽生善治九段と対戦。角換わりの相早繰り銀からバランスの取り方が難しい将棋となったが、藤井の模様が徐々に良くなっていく。チャンスを捉えて鋭く踏み込むと最後は快勝。七番勝負を4勝2敗として防衛を決めた。

3月19日に棋王戦第4局で渡辺棋王と対戦。角換わり腰掛け銀から渡辺が研究手を繰り出すが、藤井も強く応じてペースをつかむ。しかし渡辺も踏み止まり形勢不明の激戦が続いたが、最後は藤井が制勝した。これで五番勝負を3勝1敗として棋王を奪取。六冠へと前進した。
第8期叡王戦五番勝負の挑戦者は菅井竜也八段(5勝3敗)に決定。タイトル戦では初の顔合わせとなる。第1局は4月11日に開幕する。
3月12日に第72回NHK杯将棋トーナメント準決勝の八代弥七段戦が放映。角換わり腰掛け銀から攻め続けて快勝となり、決勝進出を決めた。
続く3月19日には決勝の佐々木勇気七段戦が放映。相掛かりの後手番ながら巧みな指し回しでペースをつかみ、つけいるスキを与えずに快勝。これまで早期に敗退していたNHK杯戦だが初優勝となった。
文=渡部壮大
放送情報
[毎日藤井聡太特集]
放送日時:2023年4月1日~30日 10:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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