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里崎智也が2023年プロ野球セ・パの順位を予想!

2023.3.25(土)

「SWALLOWS BASEBALL L!VE 2023」
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3月末、いよいよ2023年のプロ野球が開幕する。今回、里崎智也氏にインタビューを行い、ペナントレースの順位を予想してもらった。(※取材日は2月28日)

■戦力充実の東京ヤクルトが優位か?阪神、広島も上位を狙える

セ・リーグの1位予想は東京ヤクルト。リーグ2連覇を果たした昨季の戦力とほぼ変わらず、マイナス面は守護神だったマクガフ投手の穴だけですが、新外国人のケラ投手が収まれば盤石。石山泰稚投手も昨季からいい球を投げていますからね。先発陣が弱いと言われながら、昨季も2桁勝利投手がいない中であれだけ勝っている。今季も新人の吉村貢司郎投手や新外国人が加入したので、投手力は底上げされたはず。打線に至っては昨季とほぼ一緒。不確定要素が少ない分、普通にいけば1位でしょう。

2位は阪神。昨季も開幕9連敗さえなければ、少なくとも2位くらいに収まっていたはずです。投手陣は現状でリーグトップだろうと。問題は打てるかどうかだけ。ノイジー選手、ミエセス選手ら新外国人次第ですかね。岡田彰布監督による新体制で、サードは佐藤輝明選手、セカンドに中野拓夢選手をコンバートし、ショートに木浪聖也選手か小幡竜平選手という布陣。新人の森下翔太選手も楽しみですが、打線が低調だと順位が下がる可能性はあります。

3位予想の広島は、昨季の交流戦で借金8を背負い、年間成績も借金8。つまりセ・リーグ相手では5割なんです。逆に東京ヤクルトと阪神は交流戦の成績が上位の要因に。広島は交流戦さえうまく戦えば、もともとAクラスは固いはず。昨季だって床田寛樹投手の離脱がなければ3位だったのでは。力のある大瀬良大地投手と九里亜蓮投手がそろって不調だった昨季を思えば、今季は上昇する可能性もあります。

4位は横浜DeNA。抑えの山﨑康晃投手も残留したので、昨季2位に入った戦力はほぼ変わりません。Bクラスにしたのは、上位3球団を先に決めてしまったので4番目になっただけ。Aクラスを十分に狙える戦力はあると見ています。

巨人を5位と予想しましたが、今のチームには核となる存在がいないことが気になります。坂本勇人選手も1年間出られるかは不透明だし、計算できる先発投手も戸郷翔征投手と菅野智之投手だけ。ビーディ投手、グリフィン投手ら新外国人の誰かが爆発しない限り、昨季の戦力と変わり映えしません。不安要素の方が多いです。

6位は中日ですが、とにかく打線次第。最多安打の岡林勇希選手と打率2位の大島洋平選手がいても点が取れていない。得点力さえ上がればもっと勝てるんです。昨季もビシエド選手が打った試合はほぼ勝っていますから。投手力は悪くないだけに、クリーンアップが鍵を握るでしょう。

J SPORTS STADIUM2023【オリックス・バファローズ】
J SPORTS STADIUM2023【オリックス・バファローズ】

(C)ORIX Buffaloes

■大補強の福岡ソフトバンクは揺るがず 打線次第で埼玉西武の躍進もあるか

1位予想は福岡ソフトバンク。近藤健介選手、オスナ投手、ガンケル投手、有原航平投手に嶺井博希選手と...。これだけの大補強をしたら、1位にはしますよね(笑)。2位以下にする根拠がないです。千賀滉大投手が抜けても、問題なさそうな顔触れがそろっていますよね。

2位は埼玉西武にしました。ポイントは打てるかどうかなのですが、打線が機能すれば2位に食い込む可能性は十分あるだろうと思っています。髙橋光成投手、今井達也投手、エンス投手、與座海人投手、平良海馬投手、松本航投手、平井克典投手に隅田知一郎投手と先発に8人も名前が挙がる。余っていますからね(笑)。打線はペイトン選手、マキノン選手の新外国人と現役ドラフトで加入した陽川尚将選手あたりが鍵を握りそうです。

3位はオリックス。昨季は日本一になりましたが、吉田正尚選手が抜けた穴はやはり大きいと思います。リーグ2連覇を果たしたとはいえ、必ずしも圧倒的な力で制したわけではない。どちらかといえば紙一重で優勝した印象なので、FAで森友哉選手が入団した点は大きいものの吉田選手の穴までは埋めきれないと見ています。

残った3球団を比較して、楽天を4位にしました。先発の駒はそろっているものの、昨季のチーム防御率は3.47でリーグ最下位。いまだに田中将大投手と岸孝之投手がローテの中心であるのは苦しいと言わざるを得ない。若手の突き上げがないんでね。それにここ数年、外国人打者がまったく活躍していません。逆にフランコ選手ら新外国人か若手投手の誰かが大化けすれば、躍進の可能性もあるということです。

5位は千葉ロッテ。若いチームなので伸びしろは感じるのですが、やはり戦力的には投打共に厳しいかなと。

6位に予想した北海道日本ハムも同様なのですが、この2球団が最もパ・リーグで伸びしろがあるんです。ただ、「伸びしろ」という時点で、現状は劣っているということですから。その代わりに爆発力を秘めているので、急激に躍進する可能性は共にある。それでも、現時点で予想するなら、下位にはなってしまいますよね。

一つ言えることは、結果的にこの私の予想が外れるほど面白いということです。思いもよらぬ選手が急に力を発揮して躍進すれば、一気にプロ野球界が盛り上がりますからね。そんな展開も期待したいです。

取材・文=渡辺敏樹

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