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新垣結衣と神木隆之介が自然体の演技で子役たちと共に人気児童書を映画化した「ゴーストブック おばけずかん」

2023.3.25(土)

「ゴーストブック おばけずかん」に出演する新垣結衣と神木隆之介
「ゴーストブック おばけずかん」に出演する新垣結衣と神木隆之介

誰もが好感を持つ爽やかなビジュアルを持ちながら、自然体の演技で定評のある実力派俳優。そんな共通点を持つ神木隆之介と新垣結衣が共演した映画が、2022年に公開された「ゴーストブック おばけずかん」だ。

さまざまな場所に潜むおばけたちの特徴や対処法をユニークな絵と童話で紹介する斉藤洋・作、宮本えつよし・絵による人気児童書「おばけずかん」シリーズを、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの山崎貴監督がVFXたっぷりに映画化。"ある願い"を叶えて元の世界に戻るため、おばけたちを図鑑に封印するという試練に挑む子どもたちの冒険を描く。

物語は、とある田舎町に暮らす坂本一樹(城桧吏)、工藤太一(柴崎楓雅)、飯田サニー宗佑(サニーマックレンドン)の男子小学生トリオが"願いが叶う祠"を訪れる場面から始まる。それぞれ祠に手を合わせていると、彼らの手から出た不思議な"モヤ"が、祠に供えられているひょうたんの中に吸い込まれ、それを「こりゃいい」という可愛らしい声と共に現れた小さな白い影が持ち去っていく。そんな不可思議な出来事が起こる町に、祖母から仕事を紹介された葉山瑤子(新垣結衣)が産休代理教師としてやって来る。

一方で、古書が雑然と積まれたミステリアスな古本屋の店主(神木隆之介)を「主」と呼ぶ、先述の"小さく不思議な存在"。祠に供えてあったひょうたんから3つの輝く珠を取り出すと、それを気に入った店主が珠を手に笑顔を浮かべ、それを見た白い布で姿を隠した小さく不思議な存在は「"おばけずかん"発動でいいですよね!」と大はしゃぎ。店主は珠に込められた願いを叶える力を持つ、神霊指令の"おばけ"を選び、"おばけずかん"を制作する。そして、その夜、一樹は部屋に現れた「図鑑坊」と名乗るおばけから「昼間の願いを叶えたいのなら、祠の場所にある古本屋で『おばけずかん』を手に入れよ」と告げられる...。

(C)2022「GHOSTBOOK おばけずかん」製作委員会

神木が演じる謎めいた店主は、アッシュグレーの髪色にシックな袴姿、そしてブレスレットやリングなどのアクセサリーを重ねづける、ビジュアルからして曲者感が強いキャラクター。そんな店主を「主」と呼ぶ謎のおばけ・図鑑坊によって導かれ、祠のあった場所に現れた店にやってきた一樹、太一、サニー、そして偶然、その場に居合わせた3人の臨時担任教師でもある瑤子を、飄々とした雰囲気を漂わせながら迎え入れる。物語の中では、不思議な力や、外観からは考えられないほどに広く入り組んだ店内など、何から何までミステリアスな存在として描かれる店主を神木は、いきいきとした表情で好演。どこかいたずらっ子を思わせるような無邪気な微笑みやリズミカルなセリフ回しがとても魅力的だ。

そんな店主が営む古書店に、生徒たちを追いかけて迷い込んできた臨時担任教師・瑤子を演じる新垣は、離れて暮らす母と電話で話すという初登場シーンから、自然体の演技を披露。家族と話している時だからこそ出るリラックスした口調に親近感を抱く人も少なくないだろう。古書店から出ると、文字が変形していたり、家の構造がからくり仕掛けになったり、おばけたちが練り歩いていたりと、異世界へと変貌した世界に。そんな状況下で瑤子は生徒たちを自宅で保護することになる。生徒たちと一緒に困難を乗り越えていく瑤子を、新垣は豊かな表情や、ちょっと砕けた口調で表現していく。

主人公・一樹を演じる城桧吏を始め、子役たちの熱演が軸となる本作。登場するおばけたちの声を、釘宮理恵、杉田智和、下野紘、大塚明夫らという、日本を代表する人気声優陣が担当していることでも話題を呼んだ。子どもたちの友情と冒険を奇想天外な映像でつづるファンタジックアドベンチャーを神木、新垣らの好演に注目しながら楽しんでほしい。

文=中村実香

放送情報

ゴーストブック おばけずかん
放送日時:2023年4月1日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ

放送日時:2023年4月2日(日)11:00~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合がございます