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乃木坂46・井上和が2026年の抱負を語る「私を好きでいてくれる人たちのために何かができたらいいな」

2026.3.30(月)

乃木坂46の井上和が出演するMTVのボカロ特別番組「Nagi Inoue (Nogizaka46) meets VOCALOID MUSIC -Special Live & Document-」が、4月29日(水)に放送される。乃木坂46のエースであり、超が付くボカロ好きとしても知られる井上だが、番組では、ボカロ楽曲のスタジオライブに密着。ライブ映像と収録までのメイキングに加えて、彼女自身がボカロ愛をたっぷり語るインタビューを交えた内容だ。そこで、井上和にインタビューを敢行し、番組への思いを語ってもらった。

ボカロ曲について熱く語る井上和
ボカロ曲について熱く語る井上和

――相当なボカロ好きだと伺っていますが、そもそも好きになったきっかけは?

「明確な出来事はないのですが、中学生の時に人間関係に悩んでいた私には、ポジティブな言葉の励ましよりも『辛いよね』と共感してくれる、ボカロの世界が救いでした。当時感じていたボカロの魅力は、"取り繕わず、きれいごとで済ませない"ところ。人が歌うと、どうしてもその人のバックボーンを考察してしまったり、声から感情が伝わってきたりする。そこも1つの良さだと思うのですが、ボカロ曲の場合は人の声じゃないからこそ、言葉自体をストレートに受け取れる気がしたんです。でも最近はボカロの技術がすごく向上して、人の声と聞き分けられないような楽曲もありますよね。楽曲の自由度が広がって、ボカロの世界がよりワクワクできるようになって。まるでサーカスの中にいるようなところが魅力だと、今は感じています」

――中学時代には、どんなボカロ曲を聴いていたのですか?

「今は乃木坂46のメンバーであることで、私の居場所があるし、頑張れる理由になっています。でも学生時代の私は、自分が何者なのかとか、何のために頑張ればいいのかという問いかけを常にしていたから、どうしても暗くなっちゃっていました。そのせいかダークな曲を好んで聴いていた気がします。特に、ヨルシカのn-bunaさんの楽曲がとても好きで、あのガラス細工のような独特の世界観に強く魅かれましたね。"なにくそ"という反発心を抱えつつ、あのようなきれいな世界で生きたいという願望もあったんですよね」

――思春期特有の不安定さをボカロが救ってくれたのでしょうね

「人に話すことで新たな自分を見つけられるけど、その相手がいなかった時は、自分の中で現状を打開する方法を見つけないといけないですよね...。でも、それだと分かった気になっている自分しかいないと思うので、解決はしません。本来は、人との化学反応によって生まれる感情があるはずなのに、それを起こせていない状態で...。そんな時に、n-bunaさんの感情をぶつけるような楽曲を聴いて、自分自身と重ね合わせていたんです」

――今回の特番出演についての感想をお聞かせください

「昨年も『MTV VMAJ』で稲葉曇さんの『リレイアウター』を歌わせていただいたのですが、当時はグループ以外の楽曲を歌う機会が貴重だったので、すごく嬉しかったんです。とても難しい楽曲なのですが、歌わせてもらえる場所があったことが有難いと思ったし、今回も機会をいただけて本当に感謝しています。同期のみんなも『またボカロを歌うんでしょう?よかったね!』と、喜んでくれました」

――今回ご自身で『命ばっかり』と『Melty Magic』の2曲を選んだそうですが、理由は?

「選曲には悩みましたね。まずは学生時代にすごく聞いていて、今"歌いたい!"と思った『命ばっかり』を選びました。もう一曲は、自由自在な音楽というボカロの魅力に着目して『Melty Magic』にしました。この楽曲は、ポップで聴きごたえのある音楽性が好みです。こんな曲も歌ってみたいと思ったので、今の自分にどこまで表現できるかなという挑戦の意味も込めて、この2曲を選びました」

――リハーサルで意識していることはどんなことですか?

「『Melty Magic』はとても可愛い楽曲です。でも普段のグループでの私の歌い方はポップな感じではないので、ちょっと難しくて、なるべく原曲に忠実にと意識して練習しています。『命ばっかり』については、電子音だから伝わる魅力もありつつ、人間らしさを加味したほうが伝わるような気もしたので、異なるアプローチをしています。ボカロ曲って、人間が歌う前提で作られていないから、息継ぎの場所がないこともあって大変なんです。結構頑張って、肺活量も鍛えながらやっています。あとは、曲の中でも変化を意識していますね。『命ばっかり』は、徐々に人になっていくようなイメージかな。最初は閉ざしていた部分が剝がれていって、少しずつ素顔を覗かせるように表現できたらいいと思っています。『Melty Magic』は、"間"が難しい曲なので、それを意識しつつ、サビの部分でガラっと雰囲気が変わるところをしっかり見せたいです」

――カラオケでもボカロ曲をよく歌われるそうですね

「カラオケで歌うのは、ほとんどがボカロ曲です。逆にそれ以外はからっきしで、一点集中なんですよ(笑)。もちろん、他のアーティストさんの曲もたくさん聞きますけど、やっぱりボカロが好きなんです。同期の菅原咲月とよくカラオケに行くのですが、先日も私がボカロばっかり歌うので、よく歌う曲を集めたプレイリストを彼女が作ってくれました(笑)。自主的に作ってくれたのが面白かったです。ちょっと恥ずかしいんですけど、私のボカロ愛が同期たちにしっかり伝わっていることは嬉しいですね」

――ところで、乃木坂46の6期生にも、ボカロ好きのメンバーがいるそうですね

「増田三莉音や矢田萌華は、ボカロ好きだと言っています。増田は、結構早い時期から『ルカルカ☆ナイトフィーバー』が好きだと言っていたので、きっと"踊ってみた"とかやってたんだなぁと、思っていました(笑)。まだしっかり話せてはいないので、彼女たちと、これからボカロの話をたくさんできたらいいな...って思ってるんですけど。自分の好きなことを話すのって、難しいんですよね。それぞれの好みや世代差もあるし...。ついついふざけてしまうのが私の悪い癖なので、その時は真面目に話そうと思います(笑)」

――では、今回の特番を踏まえて、今後の抱負をお聞かせください

「今回のMTVさんの番組もそうですし、2026年は大河ドラマであったり、たくさんの挑戦をする年になると思います。とても濃厚な時間を過ごせることになりそうなので、楽しみです。この4年間を振り返ると、グループに貢献しなければという思いが強過ぎて、ずっと生き急いで、もがいていたようにも思います。これからは、私を好きでいてくれて応援してくれる人たちのために、何かができたらいいなと思います」

――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします

「今回は、私の好きなこと、やりたいことをたくさん取り入れていただいたので、井上和としての歌唱をたっぷり楽しんでもらえればいいなと思います。好きなものを大切に、一生懸命披露させていただくので、どうぞ楽しみに待っていてください!」

文=渡辺敏樹
撮影=中川容邦

放送情報

Nagi Inoue (Nogizaka46) meets VOCALOID MUSIC -Special Live & Document-
放送日時:2026年4月29日(水)19:00~
チャンネル:MTV(スカパー!)