池田エライザ×野田洋次郎共演「舟を編む ~私、辞書つくります~」――"辞書作り"のリアルと感動を紡ぐ名作
2026.3.30(月)
三浦しをんによる小説「舟を編む」。出版社・玄武書房で営業部員として働く主人公・馬締光也が辞書編集部に異動することとなり、新しく刊行する辞書「大渡海」の制作に没頭していく物語。これまでにアニメや映画など度々映像化されてきた同作。2024年には「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」と題して、テレビドラマ化もされた。
主演を務めたのは、池田エライザ。原作にアニメ、映画とこれまでは馬締が主軸となり物語が展開されていたが、ドラマ版では辞書編集部の新入り社員・岸辺みどりが新たな主人公となり、彼女の視点から"辞書作り"を描いている。

出版社・玄武書房でファッション雑誌「VIVIAN」の編集部員として働く岸辺みどり(池田)は、ある日、編集長の渡瀬凛子(伊藤歩)から雑誌の廃刊が決まったことを知らされる。編集部員のほとんどが新たに立ち上げるファッションサイトに異動となる中、みどりの異動先は"辞書編集部"。ファッションとはまったくの畑違いな上に、配属初日に辞書編集部で出会ったのは、ぼさぼさ頭で超がつくほど生真面目、そしてひとたび"言葉"のことになると周囲が見えなくなるほどの熱意を見せる上司・馬締光也(野田洋次郎)を始め、くせ者ばかり。慣れない業務と聞きなれない用語の数々に戸惑いながらも、みどりは辞書「大渡海」の刊行に向けて辞書編集部での仕事に取組み、次第にのめり込んでいく...。
■辞書作りのために奮闘する主人公・みどりを池田エライザが表情豊かに好演

これまで映画版などでは、営業部で厄介者扱いされていた馬締が辞書編集部に異動となり、持ち前の言語に対する熱意とセンスを活かして辞書作りに熱を注いでいく姿が描かれた。ドラマ版はそこから時代設定も移り変わり、舞台は2017年。「大渡海」の編集作業が始まってから13年が経過しており、馬締は主任となっている。

池田はドラマ版の主人公・みどりを演じる。「大渡海」の編集作業も佳境に差し掛かっているとは言え、完成まで残り3年ほど。辞書作りに要される膨大な時間と慣れない業務に圧倒され、最初は戸惑うばかりのみどり。しかし、自身の口癖だった「なんて」という言葉をきっかけに"言葉"の奥深さに気付く。そして馬締はもちろん、「大渡海」刊行に携わる人々の熱意に感化され、自身も"言葉の世界"に没頭していくのだ。

みどりは言葉を通じて自分の感情はもちろん、恋人や元同僚など周囲の人たちの思いにも向き合えるようになる。その過程で悲喜こもごもがあるのだが、池田は笑顔から涙まで、みどりの感情を豊かに表現している。傷つく局面もありながら真摯に相手と向き合うみどりの真っすぐさが魅力的だ。

本作では助演ポジションにシフトした馬締を演じたのは、RADWIMPSの野田。大学院では言語学を専攻していたほど"言葉"を愛している馬締は、"言葉"について語りだすと早口になったり、"言葉の世界"に浸って周囲が見えなくなったりと、一言で言うと言語オタクだ。そんな彼の一風変わった個性をしっかりと体現しながらも、同時に新人のみどりに寄り添い、支える時には柔和な表情やセリフ回しになり、馬締の優しい一面も表現している。

新たな時代設定と主人公で、これまでとは違う視点から「舟を編む」の世界を紡ぐ本作。2017年という設定だからこそ、時代の波の中で移り変わっていく言葉の意味や、それと向き合うことの意義も真摯に描かれている。物語の後半では、辞書編集部にさまざまな困難が降りかかる局面も。それでも尚、辞書作りに情熱を注ぐ彼らの挑戦を、最後まで見届けたくなる作品だ。
文=HOMINIS編集部
放送情報
プレミアムドラマ 舟を編む ~私、辞書つくります~
放送日時:2026年4月25日(土)10:00~
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:池田エライザ、野田洋次郎、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎、岩松了、向井理、柴田恭兵、堤真一、松田龍平、鈴木伸之、鷲尾真知子、勝村政信、森口瑤子、伊藤歩、村川絵梨、柄本時生、細田善彦、戸塚純貴、金澤美穂、肥後克広(ダチョウ倶楽部)、加治将樹、野呂佳代、宮崎莉里沙 ほか
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