内野聖陽が圧巻の演技力で、型破りな検視官を魅力的な人物へと昇華――横山秀夫原作ドラマ「臨場 続章」
2026.3.27(金)
ミステリー作家・横山秀夫の小説を実写化し、2009年に「第一章」が放送されたドラマ「臨場」シリーズ。主人公の検視官・倉石義男が遺体の傷や状態、現場の遺留品などから事件を読み取り、自殺、他殺といった死の原因はもちろん、亡くなった人の想いまでも明らかにしていくという内容で、今も多くの視聴者に支持されている。
2009年の「第一章」に続き、翌年には第2作「続章」が放送され、2012年には「劇場版」も公開された。中でも「続章」は、平均視聴率が同時期の民放連ドラでトップの数字を記録したほどだ。
(C) 2010 横山秀夫/光文社・東映
シリーズを通して、主人公の倉石役は内野聖陽が務めた。型破りだが、鋭い観察眼と洞察力で事件を解決に導く姿を、印象深く、かつ魅力的に演じている。ここではドラマ「臨場 続章」での内野の演技について見ていきたい。
■冒頭から個性が爆発!内野聖陽の演技の幅広さに引き込まれる
(C) 2010 横山秀夫/光文社・東映
内野が演じる倉石は、第1話の登場シーンからして型破りだ。公園で警官の遺体が見つかり捜査が始まっていたところへ、黒いジャケットを着て、手に持ったキュウリをかじりながら笑顔で現れる。まるで場違いな雰囲気だ。
だが、遺体を目にした直後に様子が変わる。被害者はかつて倉石を指導した男で、遺体に向かって手を合わせ、顔を上げた時には、瞳に涙が滲んでいる。「第一章」を見ていない視聴者にも、倉石の個性的な言動と被害者への真摯な想いがすぐに理解できる秀逸な冒頭と言える。それが強い印象を与えるシーンとなっているのも、内野の演技力があってこそだろう。
■優しさ、熱、人間味...内野の演技で人物の個性と魅力が光る
(C) 2010 横山秀夫/光文社・東映
捜査を進め、事件の関係者と触れ合う中で、さらに倉石は多彩な表情を見せる。そしてそこから、倉石の人間性がより深く伝わってくる。
第1話で、被害者の娘が反抗的な態度を取って家を飛び出した時には、やるせなさそうなまなざしで見送る。また第3話では、被害者の息子とヒーローごっこをしながら、人懐っこい様子で楽しそうに笑う。そんなシーンの倉石には、事件に関わる人々への思いやりが感じられる。
また第2話では、捜査本部で決めゼリフである「俺のとは違うなぁー」と圧のある声で叫んで立ち上がり、さらには声を荒らげて捜査の誤りを指摘する。その時の堂々とした態度と声には、検視官としての自分の判断への自信と、真剣に真実を追求する"熱"が満ちている。
第5話で事件を解き明かす要素が揃った時、寂しそうに笑ってから目に涙を溢れさせたり、第6話のラストで声を震わせながら相手を諭すシーンなどは、人間味が感じられてついホロリとしてしまう。
(C) 2010 横山秀夫/光文社・東映
全話を通して、倉石の型破りな言動やユニークな表情、関係者への思いやり、真相究明への熱意がバランスよく配合されていて、それが観る者をドラマに引き込む要素のひとつとなっている。同時に倉石という個性的すぎる男を、熱くて情のある魅力的な人物に仕上げた内野の演技力はさすがと言える。
本作は16年前の作品だが、ストーリーの面白さは今も色褪せず、内野の芯のある演技にも強烈な存在感がある。多くの視聴者を虜にし続けるサスペンスの名作を、改めて今、楽しんでみてはいかがだろうか。
文=堀慎二郎
放送情報
臨場 続章
放送日時:2026年4月9日(木)7:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:内野聖陽 松下由樹 渡辺大 平山浩行 益岡徹 高嶋政伸
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