福山潤×渕上舞、約10年ぶり完全新規制作映画『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』は「満足感と余韻を感じる作品」
2026.3.19(木)
松井優征原作のアニメーション映画「劇場版『暗殺教室』みんなの時間」が、3月20日(金)に全国公開される。
クラスの生徒全員が暗殺者、ターゲットは担任の先生!?
殺せんせー(CV:福山潤)の暗殺期限まで残り15日。椚ヶ丘中学校3年E組の生徒たちは、殺せんせーとの思い出を振り返る。人魚に泳ぎを教わる摩訶不思議な授業、甘酸っぱくてもどかしい?バレンタインの出来事、殺せんせーが誰にも見せなかった「秘密のアフターファイブ」では、彼の意外な一面を知って...。TVアニメでは描かれていない原作エピソードを映画化!
今回、殺せんせー役の福山潤と、E組の生徒・潮田渚(シオタ ナギサ)役、さらに渚と瓜二つの蛍役も演じた渕上舞にインタビューを行った。

――10年ぶりの完全完全新規制作の映画です。この間にも何度か演じる機会はあったかもしれませんが、これだけじっくりと演じるのは久しぶりだったと思います。いざキャラクターと対峙してみて、いかがでしたか?
福山「アニメーションとしてはテレビシリーズ以来で、動きに合わせて演じるのはかなり久しぶりでした。物語自体に楽しいことがいっぱい詰まっていますし、声優としてもたくさんのアイデアを出せる。いろいろぶっこんでいけるのも『暗殺教室』ならではなので、殺せんせーの幅の広さを改めて感じました。純粋に楽しかったですね」
――演技中もワクワクする瞬間が多かったのではないでしょうか
福山「そうですね。本編の中でもたくさんありました。たとえば、水で顔がパンパンになっている殺せんせーが、絞っていくうちに声が戻るグラデーションは、アナログ(自分の声)でやっています(笑)。このほかにも、別作品でやると成り立たないことでも、殺せんせーだと成り立つ場面が多くて...。改めて殺せんせーってすごいキャラクターだったんだなと思いました」

――渕上さんはいかがでしたか?
渕上「私は10年ぶりに渚を演じるので、収録前は多少なりとも不安はありましたね。でも、いざアフレコが始まると、周りの皆さんが作ってくださった雰囲気もあって、当時と同じ感覚で(役に)入っていけました。そのため、悩んだ、苦しかったというよりは、あっという間にアフレコが終わって、むしろ少し寂しかったくらいです(笑)」
――今回、渕上さんは、渚と瓜二つの蛍も演じられました。どのように演じ分けたのでしょうか?
渕上「性別の違いはありますが、顔が似ている分、まったく同じ声でも成り立つとは思うし、むしろそれで想像されている方もいらっしゃると思うんです。ただ、個人的に蛍のほうは、可愛らしさを演じられたらいいな、と意識していました。アフレコ時に監督や音響監督がどう感じるか分からないので、どんな指示があっても対応できるよう準備したつもりです」

――それぞれのキャストとは他の現場でお会いしたと思いますが、この座組は久しぶりだったと思います。アフレコは同窓会のような雰囲気だったのではないでしょうか?
福山「同窓会みたいになった...と思います。実は僕だけ1人で録ったんですよ(笑)」
――そうだったんですか!
福山「今回5エピソードあるので、殺せんせーと一緒に録ると、時間が足りなくなっちゃうんですよね。だから1人での収録となりました。ただ、10年ぶりとはいえ、僕のなかで『当時みんながどのように役を作っていたのか』が消えるわけではない。そこに不都合や不安はありませんでした。1人で収録するのは寂しいけれど、出来上がったあとに集まる機会はあるだろうし、そのときにいろいろ話そうと思いましたね」
渕上「私は逆に一番人数が多かった回でした。それはそれは騒がしくて(笑)。基本的に渚はずっと出ていたので、それほど休憩する時間はなかったんですが、合間でブースの扉が開くたびに、(前室での)にぎやかな声が聞こえていました。当時の思い出話、健康の話、生活環境が変わった話などもされていて、まさに同窓会のようでしたね。
あと、差し入れがたくさんあったのですが、唯一の空き時間に行くと、皆さんが差し入れを残してくださっていたんです。お菓子やパンなど、あれもこれも...とたくさんいただいて、非常に温かい空間だなと思いました」

――10年という月日が経ちましたが、改めて殺せんせーを演じる福山さんと、生徒役の皆さんとの関係性についてはどんなことを感じていますか?
福山「当時10代だった方が結婚をしたり、生徒役をやっていた方が先生役をやっていて感慨深くなったり、劇場版をやるまでのこの10年間で、本当にさまざまな変化がありました。いざ10年ぶりに役を通して生徒たちとコミュニケーションをとってみると、当時の感覚には戻りつつも、関係性がより色濃くなっているなと感じましたね。演じながらいろいろなことを思い出していました」
渕上「2015年にTVアニメが始まったころ、『暗殺教室』という大きな舞台で、男の子役を初めて演じることになったので、大きなプレッシャーを感じていました。ただ、福山さんの殺せんせーをはじめ、生徒役にも先輩がたくさんいらっしゃって、収録中にたくさんアドバイスをいただいたんです。今の現場ではなかなかない光景だと思うので、すごく貴重でしたし、まさに先生と生徒の関係性がリアルでも築かれていたなと思います。
あれから10年が経ちますが、先生や先輩たちとの関係は変わらないんですよ。『暗殺教室』で関わらせていただいたキャストの方々とお会いすると、当時に戻るというか、むしろ当時以上に距離が近づいているような気もしていて...。よりフランクにお話しできるようになったと思います」
――ファンの方も見たかった原作エピソードが盛りだくさんの本作。どんなところに魅力を感じましたか?
福山「『こんなに面白かったエピソードをアニメ化していなかったんだ!』という5つのエピソードが映画に詰め込まれています。ただ、シンプルなオムニバス形式ではありません。暗殺教室10周年プロジェクトの締めくくりにふさわしい一本の軸を通したうえで、エピソードが連なっています。これまでもこのような形式ってあったと思うのですが、今回の『暗殺教室』は、それらともまた少し違う...。ひとつの物語になっていて、オムニバスという感覚がないんです。作品のファンの方、これから入る方も含め、安心してご覧いただけると思います」
渕上「皆さんが求めていた以上のものになっていると思いますね。一本のお話として完成されているのはもちろん、あんなことやこんなこと、サプライズもあっていろいろな要素が約90分に詰め込まれています。見たあとすぐに席を立てないくらいの満足感と余韻を感じる作品になっていると思いますので、楽しみにしていただきたいですね」
文・写真=浜瀬将樹
公開情報
『劇場版「暗殺教室」みんなの時間』
公開日:2026年3月20日(金)より全国ロードショー
原作:「暗殺教室」松井優征(集英社 ジャンプ コミックス刊)
出演:福山潤、渕上舞、洲崎綾、岡本信彦、ほか
監督:北村真咲
配給:エイベックス・フィルムレーベルズ
©松井優征/集英社・アニメ「暗殺教室」製作委員会2025
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