三國連太郎×高倉健×北大路欣也、日本を代表する俳優たちが3兄弟に!それぞれのキャラクターを個性たっぷりに演じる「狼と豚と人間」
2026.2.26(木)
高度経済成長期に伴い興隆した日本映画。その文化の発展を支えたのは、現在"名優"と呼ばれる三國連太郎、高倉健、北大路欣也といった大俳優たちだ。そんな、"名優"たちの若かりし頃のきらめきが堪能できる作品の一つが、2026年3月4日(水)に日本映画専門チャンネルで放送される映画「狼と豚と人間」(1964年)だ。
同作品は、貧民窟で育った黒木三兄弟のそれぞれの生き様と複雑に絡み合う運命の糸を描いた人間ドラマだ。長男・市郎を三國、次男・次郎を高倉、三男・三郎を北大路という夢のような共演で、下層に生きるアウトローの暴力の噴出を深作欣二監督がダイナミックに描き出していく。
まず驚かされるのが、作品自体から受ける圧倒的な熱量だ。全てが挑戦的でギラギラとした野心に当てられる。現代と比べるとコンプライアンスが緩い時代だったため、制作陣が本気で「1本の映画で世の中を変えてやる」という熱い思いを込めていることが伝わってくるし、全てが挑戦的で、バイタリティにあふれ、"血気盛ん"という表現がしっくりくる。だからこそ、今見ても刺激的で新鮮味がある。
■当時スター街道を歩み始めていた高倉は能動的ながらも繊細な演技で魅せる
この制作陣の"トガった"姿勢に、三國、高倉、北大路は精力的な芝居で応えている。主人公的な立ち位置の次郎を演じる高倉は、自身の出世作「日本侠客伝」(1964年)でスター街道を歩み始めた時分で、誰も信用しない一匹狼の次郎を熱演。「足の引っ張り合いっこだ。蹴とばしっこだよ。お互いクソ溜めから這いずり出す競走なんだよ!」と主張し、自分が幸せをつかむには親だろうが兄弟だろうが犠牲を払わなければ成し遂げられないという考えで動いているため、最初はどこまで本気なのか図りかねる。
"食えない奴"ならではの飄々とした雰囲気を纏っているのだが、クライマックスの三兄弟がぶつかる場面では、鬼気迫る表情と口調で、兄と弟を前に本音をさらけ出すギャップで魅せている。また、高倉の真骨頂ともいえる「深い内面の表現」も顕在。三郎を殴りながら、「殴ることが苦しい気持ち」や「三郎の中に垣間見える自分への嫌悪」といった心の機微をアクション中でも繊細に表している。
■北大路も当時ならではの真っ直ぐな演技を披露

一方、物語のキーマンとなる三郎を演じる北大路は、現在の重厚かつ威厳のある芝居とは全く異なり、一本芯の通った若者を好演。自分を見捨てて家を出た2人の兄への復讐心と、「そんな兄たちのようにはなりたくない」という思いから仲間を守り抜こうとする信念を、ストレートに瑞々しく表現。
この頃の荒々しくも真っ直ぐな芝居を経て、現在の貫禄ある芝居に進化していったことが感じられて、「名優は1日にしてならず」であることを突きつけられる。さらに、先輩の三國、高倉にも負けない存在感を発揮しているところがさすがだ。末っ子は末っ子の"五分の魂"を貫き通すことで、三郎という市郎とも次郎とも違った人物として最後まで生き抜いている。
■三國は長男・市郎を人間臭さたっぷりに体現

そして、長男の市郎を演じる三國は、三兄弟の中で最も情けない役どころを受け持ち、「情けなさ」「意地汚さ」「卑劣さ」といった、良い方ではなく悪い意味での"人間らしさ"を見事に表している。
次郎と三郎のある計画を主軸に描いているため、市郎の出番が増えるのは、弟2人が潜むかつて幼い兄弟の遊び場であった倉庫に駆け付ける場面からなのだが、そこからの立ち居振る舞いは圧巻。脅し、すかし、説得を試み、「保身」に全振りする市郎を演じながら、彼が積み上げてきたものの大きさとそれまでの苦労を想像させ、"観る者の感度を上げる"芝居で引き込んでいく。そして、ラストシーンの...これはぜひ作品で確認していただきたい。
三者三様の生き様と信念を持ち、相容れない3人がラストにそろい火花を散らす。この3人のパワーバランスが拮抗していないと成立しない展開で、3人の"名優"たちはそれぞれの役で芝居の攻防戦を展開し、きらめきあふれる化学反応を見せてくれている。
制作陣の挑戦的で野心的な高い熱量を感じながら、若かりし頃の"名優"たちの芝居が放つきらめきを堪能してほしい。
文=原田健
放送情報
狼と豚と人間
放送日時:2026年3月4日(水)20:00~ほか
※本編前に北大路欣也のコメントもお届け
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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