竹内結子演じる自由奔放なヒロインが鮮烈に心に残る!映画「サイドカーに犬」が描くひと夏の憧れ
2026.2.25(水)
1996年のドラマ「新・木曜の怪談 Cyborg」で俳優デビューした後、1999年のNHK連続テレビ小説「あすか」や、2001年のドラマ「白い影」でヒロインに抜てきされたことで大きく注目を集めた竹内結子。「ランチの女王」や、「プライド」「ストロベリーナイト」など可憐なヒロインから実直な刑事まで幅広い役柄を演じてきた。
そんな竹内の代表作の中でも印象的なのが、2007年に主演を務めた映画「サイドカーに犬」だ。芥川賞作家・長嶋有のデビュー作でもある同名小説を、「遠雷」「雪に願うこと」「ゆきてかへらぬ」の根岸吉太郎が監督した。
(C)2007 『サイドカーに犬』フィルムパートナーズ
不動産会社で働く薫(美村里江)には、思い出に残る夏の記憶がある。1980年代のある夏の日、まだ10歳だった薫(松本花奈)の母・良子(鈴木砂羽)が家を出て行ってしまう。父・誠(古田新太)との絶えないけんかに嫌気が差したのだ。数日後、「ご飯を作りに来た」と言って薫たちの家にやって来たのが、ヨーコ(竹内)という若い女性だった。スポーツ自転車に乗り、大雑把で、おおらかな性格のヨーコ。彼女の自由奔放な姿に、内気な性格の薫も徐々に心を開いていき、2人はいつしか打ち解け合う。夏休みをともに過ごすうちに、薫はヨーコに憧れのような気持ちを抱いていくが...。
■自由奔放なヒロイン・ヨーコを竹内結子が魅力的に演じる
(C)2007 『サイドカーに犬』フィルムパートナーズ
小学4年生の少女と、家を出た母親の代わりにやって来た父の愛人のひと夏の不思議な交流を描いた本作。竹内は男勝りで天真爛漫なヒロインのヨーコを、自然の佇まいで演じた。その飄々とした存在感が観る者を強く惹きつけ、薫が大人になっても尚、ヨーコと過ごした記憶が鮮烈に残り続けていることに説得力を持たせる。
突然現れたヨーコは、神経質な性格の母とは打って変わって、大雑把で豪快。インターホンも鳴らさずに家に入ってきた初対面から始まり、「麦チョコが食べたい」と言う薫と弟の透(谷山毅)にカレー皿いっぱいに入れた麦チョコを差し出したり、他人の家の庭に勝手に入って犬に話しかけたり。大人なのに奔放で無邪気さも感じられるヨーコを、竹内が魅力的に演じている。
最初は警戒していた薫だが、次第にヨーコとの仲を深めていくように。それは、ヨーコが薫のことを子ども扱いしなかったり、「自転車に乗れるようになると世界変わるよ」と、薫の世界がほんの少しだけ広がるような言葉をくれたり、"他の大人たちとはどこか違う"からなのかもしれない。
さばさばとした性格だからこそ、ヨーコの言葉には嘘がなく、真っすぐと薫に届く。時にぶっきらぼうで時に優しく、明るさの中に時折寂しさが顔をのぞかせ、ドライなようでいてどこか温かい。そんなヨーコの多面性を絶妙なバランスで表現している竹内の演技はさすがと言うほかない。竹内が演じたヨーコは軽やかな空気感なのに、鮮烈な印象で心に残る。
ひと夏の思い出を、温もりのあるタッチで綴った本作。魅力的なヒロインを好演した竹内の演技に注目しながら、楽しんでいただきたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
サイドカーに犬
放送日時:2026年3月5日(木)10:40~
チャンネル:WOWOWシネマ(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:竹内結子 古田新太 松本花奈 谷山毅 美村里江 鈴木砂羽 トミーズ雅 山本浩司
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