鈴村健一×太田哲治インタビュー!映画『銀魂』復活に「『終わる終わる詐欺』に引っかからない心になっていた」
2026.2.21(土)
空知英秋が原作/スーパーアドバイザーゴリラとして携わる『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』が、2月13日(金)より全国公開中。
銀魂の人気エピソード「吉原炎上篇」が、完全新作映画「吉原大炎上」としてスクリーンで大暴れ!
ある日、江戸で万事屋を営む坂田銀時(CV:杉田智和)は、スリで生計を立てている孤児・晴太(CV:三瓶由布子)と出会う。彼は生き別れた母に会いたいというが...。
今回は、真選組一番隊隊長・沖田総悟役の鈴村健一、真選組監察役・山崎 退役の太田哲治に話を聞いた。
――「吉原炎上篇」が「吉原大炎上」として映画化されると知って、どんな心境でしたか?
太田「"吉原炎上篇をフィーチャーするんだ!"と驚いたのと同時に、真選組が関わっていない話だったので"出るのかな?"とも思いました。イベントで映像を見たときに、真選組の姿があったので"ありがたいな"と思いつつ、期待も高まって楽しみでしたね」
鈴村「"終わらないんだな"と思いました。"何度目の『終わる終わる詐欺』なんだよ"と。もう『終わる終わる詐欺』には引っかからない心になっていましたね」
――(笑)
鈴村「真選組は吉原炎上篇に関わっていなかったので、台本をもらうまでは『真選組も出ます!』をうたい文句にした詐欺なんじゃないかと思っていました。カメオ出演程度なのかなと」
――(笑)。ストーリーの印象はいかがでしたか?
太田「『吉原炎上篇』で記憶に残っているシーンを踏まえつつ、新しいものに生まれ変わっていてすごく感動しました。プラスされている要素が違和感でついてくるのではなく、しっかりストーリーの中に組み込まれていて、よくできているなと。『一体、誰が監修したんだろ〜?』と思いました(笑)」
鈴村「『銀魂』のいいところが全部入っている作品だなと思いましたね。ベースはシリアスでどっしりとしているんだけど、バカバカしいこともしっかりやっている。シリアスなままいけばかっこいいのに、かっこつけきれないところが『銀魂』らしくていいなと思いました。
でも最後はやっぱりかっこいいし、泣かせにくるんですよね。浪花節も感じてよくできているし、間違いなく『銀魂』だな、という印象を受けました」
――TVアニメ『3年Z組銀八先生』があったとはいえ、再び真選組の沖田と山崎を演じるのは感慨深いものがあったのではないでしょうか
太田「実は私、ほぼアドリブだったんです(笑)。新しい要素として加わるので、そこにどう関わっていくのか、どう浮かずにいられるのかは考えましたが、これまでやってきた山崎をそのまま持ってくるイメージでしたね。山崎としてこの世界にいられるのはうれしかったです」
鈴村「まず『出番を作っていただきありがとうございます』と思いましたよね(笑)。本編では、土方(十四郎)さんをイジり、毒づきつつも任務は遂行し、桂(小太郎)を追いかけ、バトルシーンもある...。沖田が一通りやってきたことがすべて詰まっていたので、単純にありがたかったです」
――長年演じてきた沖田や山崎の魅力、個人的に好きなところを教えてください
太田「昔から山崎は『どこにでもいる』を念頭に置いて演じてきました。ともすれば隣にいる人、ともすれば自分自身といった感覚で見ていただければいいのかな、と思います。ただ、ずっと自身を投影できる飾らないキャラだと思っていたのですが、(人気回の)『あんぱん』あたりから少しズレてきましたよね(笑)。『吉原炎上篇』のころは、まだあんぱん前なので、まともな枠にいた時期だったのかなと思います」
――(笑)。鈴村さんは山崎についてどんな印象を持っていますか?
鈴村「イジられにきているなって(笑)。『キャラが立っていないこと』を武器にイジられにきた結果、キャラが立っていった印象があります」
太田「確かに!」
鈴村「みんながイジったことでキャラが立ち、ロボコップになって...みたいな」
太田「若干迷走している感はありますけどね(笑)」
鈴村「すごく好きです。ウチのツッコミ担当っぽいんだけど、ツッコミの役目を果たしていないところがいい(笑)。万事屋は、(志村)新八がツッコめばことが動くんですけど、真選組のほうはツッコまれても動揺しないんです。万事屋との対比ができて、いいんじゃないかなと思いますね」
――鈴村さんは沖田についてどんな印象を抱いていますか?
鈴村「謎の人ですよね。何を考えているのか分からないし、敵か味方かも分からない。どこまで本気かは分からないですが、土方さんのことを引きずり下ろそうとしていて、ここぞというときに寝返ることもあるので、『やっぱり本気なんだ』と思うこともあって...。
ただ、シリアスなストーリーになると、侍や真選組としての矜持を感じるから、真選組に対しては『ふるさと感』を持っている人だと思うんですよ。『ミツバ篇』あたりからバックボーンが描かれて、どんな人なのか少しずつ分かってきましたが、演じる側としては『何を考えているのか分からないところ』を表現しなければならない、と思って常に演じていますね。
昔、空知先生と飲んだときに『沖田ってムズくないですか?』と言われたことがあったんですよ。『めっちゃムズいですね。何を考えているのか分からないっすよ』と返したら、『そうですよね。僕も分からないです』とおっしゃっていて(笑)。空知先生も『分からない』と言っているし、ミステリアスさも必要なんじゃないかなと思っています」
――太田さんは、沖田についてどんな印象をお持ちですか?
太田「みんなから愛されていると思うし、中核には絶対に必要なメンバーなんですが...隊のなかで『沖田派』がいるかどうかは不明ですよね」
――確かに!
鈴村「嫌われちゃいないが、隊長にはなれそうにない」
太田「でも隊長なんですよね。強さにおいては全幅の信頼を置いているのに、人としての信頼度はない(笑)。そこはみんな割り切っている感じがしますけどね」
――原作が終わっても人気が高い『銀魂』。お二人もファンの方の熱量を感じとる機会が多かったのではないでしょうか?
太田「私にではなく山崎宛てのファンレターをもらったことがあります。山崎への愛を長文で書いてくださっていて...。これを私に託されてどうしようとは思ったのですが、『愛されているんだな』と感じられてすごくうれしかったです」
鈴村「銀魂は『みんなが見ていた作品』だったと思うんですよ。長く続いている分、当時見てくださっていた方が社会人になっている。例えば、ミュージシャンの方って『銀魂』を見ている率が高く、現場でお会いすると『銀魂見ていました』『沖田ですよね』と言われることがよくあります」
太田「そうですよねー」
鈴村「あと"すげえな"と思ったのは、海外に行ったときですね。空港で手続きをしていると、カーテンが開いて、女性職員さんが2人出てきたんです。そこで『彼女たちは沖田の大ファンなんだ。頼むからサインをしてやってくれ』と言われたことがありました。あと、金属探知機でピピピとやられているときに急に『...オキタ?』と言われたことも(笑)。海外では、人気のすごさを実感するタイミングが何度もありましたね」
――なぜここまで『銀魂』は愛されるのか。演者目線でどんなことを感じていますか?
太田「空知先生がすごすぎるんですよ。話の組み立て方もそうですし、ギャグと人情もののバランスがいいし、大衆に愛され続けている寅さん(男はつらいよ)の雰囲気も感じる。特にコメディー部分でうまいなと思うのが、時事ネタを取り入れ、トレンドを押さえているところです。フィクションであり時代背景も違いますが、『銀魂』は現代とリンクしていて『今が楽しい』という言葉が合っている作品だなと思います」
鈴村「原点がブレていないところがいいなと思いますね。僕の好きな起業家の言葉に『枯れた技術の水平思考』という言葉があります。何事も最先端の技術で成り立っていると思いがちですが、新しく作られるものやトレンドになるものって、昔からあるもの。つまり枯れた技術を再構築しているんですよね。『銀魂』もまさにそう。ドリフのような普遍的なドタバタコントと、メロドラマや昼ドラのようなストーリーがベースに組み込まれている。でも、それらを混ぜ合わせることで、新しさを感じるんです。この『枯れた技術の水平思考』を漫画で表現した空知さんって、やっぱりすごいなと思いますね」
(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
文・写真=浜瀬将樹
公開情報
『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』
全国公開中
原作/スーパーアドバイザーゴリラ:空知英秋
声の出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵、甲斐田裕子、三瓶由布子、井上喜久子、銀河万丈、日野 聡、大塚芳忠、山口勝平、石田 彰、千葉進歩、中井和哉、鈴村健一、太田哲治ほか
(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
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