天海祐希、初共演の高橋文哉は「心の中を表現する言葉をたくさん持っている」映画『クスノキの番人』インタビュー
2026.2.20(金)
東野圭吾原作のアニメーション映画「クスノキの番人」が、1月30日に全国ロードショー中。
職を失い、人生のどん底に陥った主人公・直井玲斗(CV:高橋文哉)のもとに、亡き母の異母姉である柳澤千舟(CV:天海祐希)が現れた。彼女は玲斗に対し、月郷神社にある「クスノキの番人」になることを命じる。そのクスノキには「祈れば願いが叶う」という言い伝えがあった。
今回は初共演となる高橋と天海にインタビューを実施。本作への向き合い方や東野圭吾作品の魅力について語ってもらった。

――まずは天海さん。出演のきっかけは伊藤智彦監督からの1通のメールだったそうですね。どのような言葉が心に響いたのでしょうか
天海「内容は秘密です(笑)。ただ、その文面からは作品にかける強い思いと熱意を感じました。私たちの仕事は、求められなければ続けられないもの。このようにお声掛けいただけるのは幸せなことなので、微々たる力ですが監督のお役に立てるなら、と思いました」
――高橋さん演じる玲斗は、迷いながらも前に進むキャラクターです。ご自身の経験と重なる部分もあったそうですね
高橋「20代前半は、何を信じて誰の言葉を指標に進めばいいのか迷う時期。僕自身、自分の選んだ道を自分なりに正解にするために努力してきたので、『理想に向かって、今できることを一つずつやっていこう』という玲斗の気持ちは、自分と近しいなと感じました」

――キャラクターを演じる際に意識したことを教えてください
天海「だいたいの設計図は脚本に書かれてあるので、監督のイメージ通りに演じることが一番の目標でしたが、できることが当たり前ではない。できる限り、監督のご意向に沿うよう試行錯誤の連続でした。ただ、あるシーンでは、監督の指示もあって、高橋くんと向き合って収録する時間をいただけたんです。そこは『私たちのフィールドに来た!』と思いましたし、すごくリラックスしてできましたね」
――改めて声優さんの技術は素晴らしいと感じますね
天海「すごい技術だと思います。『何作かやりました』では追いつけない勘やタイミングがそこにはある。その素晴らしい技術を目指したいと思って取り組みました」
高橋「天海さんもおっしゃるように、声優さんの技術は次元が違いますが、監督が『役者さんだからこそ出せるものがあると思ってオファーをした』とおっしゃってくださったんです。だからこそ、常に『実写で玲斗を演じるならどうするのか』を考えていましたし、役としても僕としても、一番しっくりくる表現を探り続けていました」

――天海さんはドラマ「ガリレオ」で東野作品に触れています。改めて、東野先生が描く世界観をどう捉えていますか?
天海「私たちの仕事は文章を立体的にしていくことなので、その文章が『どれだけ演じる側に想像力を持たせてくれるのか』ってすごく気になるんです。東野先生の美しい言葉は、限定されているようで、何通りにも解釈できるし、想像力も膨らむ。文章の行間が気になって『どんな思いだったんだろう』とよぎるんです。
『ガリレオ』のときもそうでした。原作を読ませていただいて、『福山(雅治)さんとお芝居するなかで私はどのポジションを取ればいいのかな』『このセリフはぜひ(福山が演じる)湯川さんに向かって言いたい』と想像が膨らみました。今作でも、千舟さんは玲斗くんに対して何を言いたかったのか、どんな体温で伝えたかったのか。ずっと念頭に置いていました」
高橋「原作を読ませていただきましたが、文章だけで情景を説明するのがどれだけ難しいことか。それを分かりやすく伝わってきて、読んでいくなかでどんどん入り込むことができるのも東野作品の魅力なのかなと思いました。特に『クスノキの番人』では、クスノキがどういう出で立ちをして、誰が誰に対してどういうことを思っているのか。きちんと考えさせてくれますし、きちんと理解させてくれる間(ま)もある。ひとつの人生に取り込まれるような魅力的な本作を、アニメーションとして映画にする意義も感じました」

――初共演となるお二人ですが、お互いどんな印象をお持ちになりましたか?
天海「最初にお声を聞いたときに、『なんて上手なんだろう。経験のある方なのかな』と思ってお会いしたら、すごくお若くて驚きました。若い俳優さんたちとお仕事をさせていただくと皆さんしっかりしていらっしゃるし、自分が『こうなりたい』という思いを持っているのですが、彼の場合は、それがより鮮明なんです。
お互いに緊張しあったままやっていると、どっちつかずになったり、影響を受けすぎたりするのですが、彼の軸足は自分が『やりたい』と思っているところにあって、もう半分は私が演じた千舟さんに合わせている。面と向かってお芝居をさせていただいたときも『ここに玲斗くんがいる』と感じ、とても楽しい時間でした...偉そうに言っているけど、私なんて別に大したものでもないのに(笑)」
――いえいえ(笑)。とんでもないです!
高橋「こんなありがたいことないなあと思います。僕自身、いろいろな覚悟と責任を持って本作に挑んだのですが、天海さんが大きな力を貸してくださったので、背負いすぎることなくやることができました。
天海さんと初めてアフレコでお会いした日はすごく緊張しましたね。背筋が伸びる思いがあったのですが、合間でお話をさせていただくと天海さんの優しさを感じたんです。千舟さんとやりとりを重ねた玲斗もそうだったように、僕の心もフワッと開いていきました」
天海「高橋くんは、心の中を表現する言葉をたくさん持っていて、すごくしっかりしているなと思います。それってすごく大切なことだと思いますね」
高橋「ありがとうございます。天海さんとご一緒させていただき、僕自身学ぶことがたくさんありました」
――作品を通じて得たものや学んだものはございますか?
天海「まだ作品公開前の渦中にあってドキドキなので、1、2年経ったときに、きっと『この作品からこういうことを学びとっていたんだ』『この作品が私の中に残してくれたものはこれだったんだ』と、思うことがあると思うんですよね。
今までのどのお仕事でもそうですが、『前にも似た経験があるな。これはあのとき経験させてもらったあれだ』ということが後々ある。だからこそ『クスノキの番人』の世界観に入ることができたこと、東野先生の言葉をまた話せたこと、高橋くんと向き合ってお芝居させてもらえたこと、監督の作品に声を当てさせてもらえたことは、今後必ず良い影響が出ると思っていますし、糧にしないといけない気持ちがあります」
高橋「僕は今作が長編アニメーション初主演でした。収録中も『なぜ経験が少ない今の僕にこの大役を任せたいと思っていただけたのか』をずっと考えていました。でも任せていただいたからには全力で向き合いたいと思いましたし、その瞬間できることは100%でやったつもりです。伊藤監督との出会いも、東野先生の作品との出会いも、天海さんとの出会いも含め、『生きたな』と思う瞬間がありましたし、役者として本作に関わらせてもらって、得たものはたくさんあります」
天海「今の高橋文哉だから選ばれたんだよ。これが1年前でも2年後でもダメなんだよ。きっと、今が巡り合うタイミングだったんだと思うよ。そう思って生きていこう!」
高橋「はい!」

取材・文=浜瀬将樹 撮影=MISUMI
公開情報
クスノキの番人
2026年1月30日(金)全国公開
原作:東野圭吾「クスノキの番人」(実業之日本社文庫刊)
監督:伊藤智彦 脚本:岸本卓
キャスト:高橋文哉、天海祐希、齋藤飛鳥、宮世琉弥、大沢たかお
配給:アニプレックス
コピーライト:(c)東野圭吾/アニメ「クスノキの番人」製作委員会
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