日野 聡、神威の最大の強さは「自分が弱いと思っているところ」『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』インタビュー
2026.2.12(木)
空知英秋原作のアニメーション映画『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』が、2月13日(金)に全国公開される。
銀魂の人気エピソード「吉原炎上篇」が、完全新作映画「吉原大炎上」としてスクリーンで大暴れ !
ある日、江戸で万事屋を営む坂田銀時(CV:杉田智和)は、スリで生計を立てている孤児・晴太(CV:三瓶由布子)と出会う。彼は生き別れた母に会いたいというが...。
今回は、夜兎族で万事屋のメンバー・神楽(CV:釘宮理恵)の兄であり、宇宙海賊・春雨第七師団団長を務める神威役の日野 聡に話を聞いた。
――2009年に放送された「吉原炎上篇」が、映画版として更にパワーアップしました。まずは、ストーリーの印象を教えてください
「もちろん『THE・銀魂』という流れはあるのですが、そこに加えて垣間見える『家族愛』や『強さを追い求めていく先にあるもの』、そして『強さの根源とは何か』が提示されている印象を受けました。見てくださる皆さまのなかでも、そうした要素を感じとりつつ、さまざまな解釈をして楽しんでもらえると嬉しいなと思いました」
――「吉原大炎上」として映画化すると聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?
「率直に『またやるんだ!』という驚きがありました。それと同時に『神威の声が出るかな』という不安も(笑)。戦闘シーンではドスのきいた声も出しますが、ひょうひょうとしているときは可愛らしい一面もあるキャラクターなので心配でしたね」
――銀魂まるちばーす作品「3年Z組銀八先生」にもご出演されています。本編の神威とは準備の仕方も違うのでしょうか?
「大きくは変わりませんが『銀八先生』の場合、神威は最初から不良というスタンスで描かれていますが、『銀魂』だと、どこか可愛らしい部分も垣間見えるので、その違いはあります。劇場版の収録では、(当時の声に近づけるためにも)声を高めに調整して第一声を発したつもりが、スタッフさんから『ちょっと渋いですね』と言われてしまいました(笑)」
――お芝居的な面で、ご自身の変化は感じられましたか?
「意識はしていませんが、積み重ねてきた経験値がある分、そこをどう当時の自分に近づけられるかは考えました。ただ、完全に昔と同じにするのは無理なので、皆さんと一緒になって新しい神威を見せるスタンスが一番楽しいのかなと思いましたね」
――当時の収録を思い出す瞬間もあったのではないでしょうか
「そうですね。当時は若かったですし、何も分からず、がむしゃらに突き進むところがありましたよね。対峙する夜王・鳳仙を演じる銀河万丈さんの胸を借りて無我夢中で向かっていたところは、当時の神威とリンクしていたのかなと思います」
(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
――過去に神威を演じていたからこそ、今回の取り組みで変化した部分はありますか?
「神威と言えば、『セリフでお客さんが喜んでくれる』というイメージがあったんです。今回、アニメ版と劇場版で言い回しが変わっていた箇所があったのですが、『この言い回しは神威っぽくないな』と当時のセリフに戻したら、採用していただきました。正解かどうかは分からないですが、長年演じたからこそ、神威の魂に近い部分を感じ取れたのかなと思います。ちなみに、そのセリフは『殺しちゃうぞ』でした」
――そのセリフは神威のイメージがありますね。今回、彼はさまざまな陣営と絡みますが、神威自身のスタンスは変わらないですよね
「鳳仙と自分の力の差はどれくらいなのか。そして、戦闘民族である鳳仙を腑抜けにさせた存在がどんな人物なのか...彼のなかでは『ちょっと確認しに行こうかな』というテンション感だったのかな、と思います。そこで、銀さんたちのような『侍』という面白い存在も発見できたのかなと」
――当時は明かされていなかった神威の過去も知ったうえで、今回の登場シーンを演じました。改めて演じたことで、印象の変化や発見はありましたか?
「なんだかんだ言っても、この頃から神楽に対する『表には出さない愛情のようなもの』が垣間見えていたんだな、と思いました。はっきりとは見えないのですが、物語すべてをつなぎあわせ、セリフの間(ま)や彼のとっている行動を見ていくと、心の奥底では神楽や家族を大切にしていることが伝わってきます」
――父・星海坊主や妹・神楽ら家族関係についてはどう感じていますか?
「神威にとって、どうしても切り離せない大切なものだからこそ執着してしまう。その対象が父であり、妹であり、亡くなった母でもある。彼の生きる根幹は、やはり『家族』だったんだなと強く感じます」
(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
――神威は本作のなかでも人気のキャラクターです。日野さんはその人気ぶりを実感されていたのでしょうか?
「イベントやファンの皆さまからのお手紙を通じて、ダイレクトに熱量を感じていました。本当にありがたいですね」
――それほどまでに人を惹きつける魅力が彼にはあるんですね
「いわゆるダークヒーローでも純粋な悪でもない。陰がありつつ、でもどこか光の要素も感じさせる...。演じていた当時は、彼の心の底が見えない分、奥深くて面白いキャラクターだなと思っていました」
――ギャグもあり、シリアスパートもある「銀魂」の世界観にはどんな印象をお持ちですか?
「観ている方の気持ちを途絶えさせず、ずっと惹きつけ続ける構成が本当に魅力的です。ギャグだけだとどこか物足りなさが出てくるし、シリアスだけだと心が疲れちゃう。その絶妙なバランスで組み立てられているので、毎回すごいなと圧倒されます。キャラクターの表情やコント部分の振り切り方も極端でぶっ飛んでいるので、刺激的だし、見ていてワクワクしますね」
――声優陣のチームワークについてはいかがですか
「皆さん、オンとオフの切り替えが凄まじいんです。ワイワイしていても、収録が始まった瞬間に、真剣に役と向き合い、ギャグシーンでは全力で弾ける。キャストが心から楽しんでいる熱量が映像を通して伝わるからこそ、視聴者の方々も笑って、楽しんで、泣いて...と、いろいろな感情を持つ。そんな魅力と原作の力も相まって、作品にのめり込んでくれている方が多いのかなと思います」
――最後に、神威はどこまでも強さを求めるキャラクターです。日野さんは、彼の「最大の強さ」ってどんなところだと感じていますか?
「神威の最大の強さは『自分が弱いと思っているところ』ではないでしょうか。母が亡くなるとき、自分は何もできなかった。子どものころだった分、余計にやりきれなさがあるし、弱いから『強くならなきゃ』、『自分が強ければ』と悔やむ。一見、父に対して恨みをもっているようにも見えるのですが、実はその刃は自分自身に向けられている気がするんです。ずっと『自分が強ければ、母も助けられたんじゃないか』と弱さを自覚しているからこそ、神威はあそこまで強くなれた。個人的な解釈ですが、そう思います」
――すごく腑に落ちた見解でした!
文・撮影=浜瀬将樹
公開情報
『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』
公開日:2月13日(金)
声の出演:杉田智和、阪口大助、釘宮理恵、甲斐田裕子、三瓶由布子、井上喜久子、銀河万丈、日野 聡、大塚芳忠、山口勝平、石田 彰、千葉進歩、中井和哉、鈴村健一、太田哲治 ほか
(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
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