三田佳子の風格溢れる演技に魅了される!強い個性を放つ西田敏行、役所広司との共演も必見、大型時代劇スペシャル「愛に燃える戦国の女」−豊臣家の人々より−
2026.2.5(木)
2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が好評放送中だが、戦国時代を描いた映像作品の人気は、やはり根強いものがある。ただ、女性を主人公に戦国時代を描いた作品は、「おんな太閤記」(1981年)をはじめ、「江~姫たちの戦国~」(2011年)、「おんな城主 直虎」(2017年)などがあるものの、大河ドラマ以外で見渡しても極めて少ないのが実情だ。
そんな中で、女性が主人公の異色の戦国ドラマをご紹介したい。タイトルは「大型時代劇スペシャル『愛に燃える戦国の女』-豊臣家の人々より-」(1988年、TBS系)。主人公は、「円融院」の名で知られる女性・おふく。豊臣五大老の1人である宇喜多秀家の母で、本作では三田佳子が演じている。
数奇な運命に翻弄されながら、戦国時代を生き抜いた女性の物語として、よくぞ映像化に踏み切ったと思わされる。秀家はともかく、夫の宇喜多直家にしても戦国ファンにはおなじみだが、一般的な知名度は高くないはずだ。
■戦国の世に翻弄される女性・おふくを演じた三田佳子
永禄12年秋。おふく(三田佳子)の波乱の物語は、高田城落城の日から幕を開ける。尼子勢に攻められ、三浦貞勝(役所広司)の妻・おふくは侍女・梢(中田喜子)と息子・桃寿丸を連れて辛くも脱出するが、夫は行方不明となる。岡山に逃れたおふくは、宇喜多直家(山城新伍)に救出されて、やがて彼の妻におさまった。息子の八郎が8歳になったとき、飛ぶ鳥を落とす勢いだった羽柴秀吉(西田敏行)に八郎が人質に取られてしまう。
傷心の直家は病床に伏せるが、病のことは固く口止めした。秀吉は八郎を養子とすることを直家に約束したが、ほどなく直家は病に倒れて死亡。戦乱の世にあって城主の死を公表することもできないおふくは、葬儀もできず悲嘆にくれる。そんな中で本能寺の変が勃発し、信長亡き後の世は豊臣秀吉の天下となり、おふくは秀吉の側室として、大阪城内に引き取られていくのだった...。
本作の魅力は、戦国の世に翻弄された「おふく」という女性にスポットを当てて、彼女の波乱の生涯を描き切った点にある。自らの信念と母としての愛を胸に、戦国の荒波の中で人生を切り開いた「戦国女性ドラマ」として、貴重な一作といえる。
史料どころか、原作小説でもわずかな記述しかない人物を主役として、脚本家と制作陣が深く掘り下げてドラマ化した勇気も称えたいが、何よりも本作は「三田佳子でなければ成立しなかった」といっていい。三部構成でおふくの20代・30代・40代と、戦国の激動を描く構成も秀逸だったが、それも三田佳子の実力ゆえだろう。
■西田敏行、役所広司ら強い個性を放つ相手役との共演も

本作においては、"泣き"の場面でも泣き叫ぶのではなく、悲しみに堪えて沈黙する抑えた演技が「戦国を生きる女性のリアリティ」を感じさせる。20代から40代までを演じ分けているが、声のトーンや立ち姿、視線の動きなどで「おふく」の変化を繊細に表現している。人生の重みを表現するような丁寧な演技により「女優として円熟期に入った証」だとして高く評価されている。また、西田敏行や山城新伍、役所広司といった強い個性を放つ相手役を向こうに回し、主人公でありながらも相手役を引きたてる手腕も見事だ。
本作で三田佳子は、第26回ギャラクシー賞の奨励賞を受賞している。「時代劇における女性主人公像を一段引き上げた」、「"耐える女"を通して、戦国史を人間ドラマに昇華した」という評価が受賞につながった。
おふくの波乱の人生を描きつつ、彼女を取り巻く周囲の人々の生と死、さらに武将たちの栄枯盛衰を綴った「大型時代劇スペシャル『愛に燃える戦国の女』-豊臣家の人々より-」が、TBSチャンネル2で放送される。女性を主人公とする戦国ドラマの到達点とも言える貴重な作品だけに、見どころは十分だ。人気絶頂期の三田佳子の風格ある演技に加えて、じつに味わい深い秀吉役の西田敏行、精悍さと野性味を感じさせる役所広司の演技も堪能したい。
文=渡辺敏樹
放送情報
大型時代劇スペシャル「愛に燃える戦国の女」-豊臣家の人々より-
放送日時:2026年2月9日(月)18:00~
放送チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
-

土屋太鳳×山崎賢人のW主演映画「orange-オレンジ-」――"けんたお"名コンビが紡ぐひたむきな青春ラブストーリー
提供元:HOMINIS2/26(木) -

当時23歳、反町隆史の爽やかさと温もりが詰まった好演が光る!和久井映見とW主演した名作ドラマ「バージンロード」
提供元:HOMINIS2/26(木) -

ジェジュン、SEVENTEEN・JEONGHAN(ジョンハン)&DINO(ディノ)との交流も...「デビューからずっと見守ってた」と明かす、韓国芸能界の繋がり
提供元:HOMINIS2/26(木) -

三國連太郎×高倉健×北大路欣也、日本を代表する俳優たちが3兄弟に!それぞれのキャラクターを個性たっぷりに演じる「狼と豚と人間」
提供元:HOMINIS2/26(木) -

田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一らバイプレイヤーの個性あふれる演技!役所広司・天海祐希ら豪華俳優陣も出演「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら」
提供元:HOMINIS2/26(木)

