小池徹平×屋比久知奈、『どろんぱ』での初共演の印象を語る「柱になってくれる存在」
2026.2.3(火)
"日本発のオリジナルミュージカルを世界へ"を掲げるMOJOプロジェクト第2弾として、末満健一が作・演出を手がけるミュージカル『どろんぱ』が、2026年3月に東京・日本青年館ホール、4月に大阪・SkyシアターMBS で上演される。
題材は日本固有の文化として語り継がれてきた"妖怪"。煙の妖怪・烟々羅(えんえんら)を演じる小池徹平と、唯一の人間として妖怪の世界へ踏み込む遠野爽子役の屋比久知奈に、脚本を読んだ印象から役作り、楽曲の魅力、そして生の舞台だからこそ起こる熱の瞬間まで、たっぷり語ってもらった。

――今回はオリジナル作品ということで、すごく日本らしい作品になるのかなと思ったのですが、脚本を読まれた印象はいかがでしたか?
屋比久「妖怪の話ではあるんですが、全体としてあたたかい気持ちで終われる作品だなと思いました。悲しい終わり方をする作品も多い中で、読み終えたときに心がほっとする感じがあって。シンプルに楽しいですし、妖怪が出てきて、楽曲があって、みんなでわちゃわちゃ戦って、ドラマもある。いわゆるミュージカルらしいミュージカルになりそうだなと思いながら読ませていただきました。今日初めての読み合わせで音楽も一緒に聴いて、より観に来てくださった皆さんが楽しんで帰れるエンタメミュージカルになるんじゃないかなと感じたので、そういうふうに届けられるように頑張りたいです」
小池「オリジナルミュージカルはいくつか経験してきましたが、原作がある作品が多かったんです。今回は何もない状態から立ち上がっていくオリジナルで、しかも妖怪がテーマという、ありそうでなかった感じが面白いなと。脚本を読んでいても、テーマは普遍的な"愛"なんだけど、妖怪たちがいるからこその賑やかさがあって、知っている妖怪もたくさん出てくるし、歌唱シーンも豊富。描かれ方のエンタメ性が強くて、どこかお祭りみたいな感覚があります。原作も予備知識もないからこそ、初見でもドカンと受け取れる大きさがある作品になりそうだと思いました」


――お二人が演じる役柄について、今の段階でどのように感じていらっしゃるのか、ぜひ教えてください
屋比久「私は唯一の人間役なんですよ。それには寂しさもありますし、"一人だけ普通の状態で、この世界ではしゃげるのかな?"とも思うんですけど、だからこそ楽しい瞬間もきっとあるだろうなと。爽子は娘をさがしに森へ入り、妖怪の世界に来ている女性です。作品として愛がテーマにあるんですが、妖怪たちがいるからこそ起きる騒ぎもあるし、逆に"子どもをさがす母"がいるからこそ動き出すこともある。その中で、ちゃんと自分の立ち位置やシーンの核を見つけて、そこに存在できる爽子でいられたらいいなと思っています。妖怪たちと過ごす時間のわちゃわちゃ感も、私自身が爽子として素直に楽しめたらいいなと。身を任せる瞬間や、その場に身を置く瞬間も含めて、唯一の人間を楽しみたいです」
小池「僕は煙の妖怪・烟々羅です。河童や座敷童子みたいな昔から語られてきた妖怪とは少し違って、創作された架空の妖怪という立ち位置がまず面白いなと思いました。そこがアイデンティティみたいなテーマにも関わってくる感覚があって。人間になりすまして爽子に取り憑く理由も、物語が進む中でだんだん明かされていくんですけど、最初は娘がいなくなった可哀想さへの同情だったものが、気づけば愛に変わっていく。妖怪としての生き方や心情の変化を、爽子との関係の中で描いていく役なのかなと感じています。爽子が自分の存在を人間として認めてくれることで、烟々羅自身も存在意義を見つけていくような。煙のような儚さも交えつつ、魅力的なキャラクターにしていただいた印象があるので、稽古で形にしていけたらと思っています」
――お互いの印象はいかがですか?
屋比久「安心感がすごくあります。オリジナル作品ということで、正直不安も大きかったんですけど、相手役が小池さんだと聞いたときによかったと思ったのが率直な気持ちで。実際にお会いしてもやっぱりよかったと思いました。私としてはついていきますという気持ちでいさせてもらっています」
小池「屋比久さんとは初めてなんですけど、どうしても『モアナ』のパワフルさの印象が強いですし、今回は歌が多い分、屋比久さんが歌で支えてくれる部分への期待も大きい。そこは安心しているところでもあって、ある意味、作品の柱になってくれる存在というか、僕自身が頼れる相手だなという感覚を、同じように持っています。夫婦としての芝居の部分も稽古で探っていくことになると思いますが、実際にお会いしたら、こちらの話もちゃんと聞いてくださってあたたかさがある。空気感が近い気がして、ワクワクが増えました。初めましてのキャストさんも多いので、これからが楽しみです」

――先日、初めて読み合わせをされたそうですね。実際に声に出して読んでみた感想と、末満さんからの印象に残った言葉があれば教えてください
屋比久「読み合わせをしてみて、『小池さん、やっぱりぴったりだな』という気持ちはより強くなりました。一方で私は、まだ自分がどういればいいのか固まっていないところもあるので、今日はまずナチュラルにやってみようと思って臨みました。末満さんから『特に前半は楽しくやっていい』というお話もあって、テーマ的に深いところがある一方で、パッと弾ける瞬間も多い作品なので、そこは思い切って試していきたいです。方向性を決めすぎず、いろんな引き出しを見つけながら、稽古の中で生まれるものを楽しみたいなと思いました」
小池「夫婦で一緒のシーンが多いので、後半に向かって物語の本質に迫っていく流れを意識しつつ、前半はコメディ要素が強めで、そのバランスは難しいところだなと。コメディに振りすぎて本筋を見失わないか、という不安もあるので、そこは末満さんに確認しながら進めていけたらと思っています。末満さん自身も初めてのキャストが多いとおっしゃっていたので、前半はワークショップみたいに、みんなの表現の幅を試す時間にもなるのかなと感じました。読み合わせでも、末満さんが他の役まで読み分けていて、もう見えているんだなと思う瞬間が多くて、より楽しみになりました」
――PVも拝見しましたが、キャッチーで賑やかな曲が多くて、作品全体の"お祭り感"が音から立ち上がってくる感じがしました。お二人は楽曲の印象をどう受け取りましたか?
屋比久「印象的な楽曲が多いです。ただ賑やかな曲だけじゃなくて、バラードもあれば、はちゃめちゃな曲もある。デュエットでしっかり語るミュージカルらしい曲もあって、いろんな色があるので、聴いていて飽きないと思います。いわゆる紹介ソングみたいな、その役ならではの楽曲もあって、役者としての色も役の色も出てくるのが楽しみです」
小池「結構、歌の中でお芝居としてのやり取りがしっかりあるんですよね。だから不安要素としては、大事な部分が歌の掛け合いの中で流れてしまわないようにしたい、というところです。もちろん、やってみなきゃ分からない部分もあるんですけど、歌での掛け合いが続く中で、お客さんが『今、なんて言ったんだっけ?』となる瞬間は、なるべく作りたくないなと、今日音源を聴きながら思いました。とはいえ、曲そのものはすごく良くて、どの楽曲もボリュームがしっかりあってちゃんとした楽曲として聴きごたえがある。音楽的にもかなり楽しめると思います」


――お二人のデュエットも楽しめるのでしょうか?
小池「めっちゃあります」
屋比久「3曲くらいあるんですよね。音源を聴きながら、『これ、大変そうだな...』と思ってました(笑)。ドラマチックな場面で、どこまで振り切っていけるのかも含めて楽しみです」

――ビジュアルの美しさ、色彩の美しさも印象的でした。撮影の思い出や、実際にキャラクターになった感想を教えてください
屋比久「末満さんの中に見えているものがはっきりあるんだろうな、と撮影を通して感じました。ポージングや衣裳の方向性も、こういうキャラだというイメージが濃くて、それを垣間見られたのが面白かったです。衣裳も複数あって、普通の格好の姿と、別の姿があるんですよね。新しい楽しさがたくさんある撮影でした」
小池「こういう格好はなかなかしないので新鮮でした。衣裳もヘアメイクもかっこいいと思える仕上がりで、しかも動きやすさや軽量化、着替えやすさまで最初から考えられている。こちらが後で言おうと思っていたことを先に提案してくれるくらい、スタッフの皆さんが本当に優秀で、信頼しかないです。その時点でもう楽しくなっちゃって、撮影もすごくやりやすかったですね」

――お二人は、ミュージカル/舞台の面白さをどういう部分に感じていますか?
屋比久「音楽があるからこそ伝わるものがあると思っています。言葉や言語が違っても、音楽があると共有できる感覚がある。もちろん音楽がない演劇の魅力も大きいですが、音楽があることで広がる表現があるのがミュージカルの魅力だと思います。そこに踊りやアクションのエンタメ要素も重なって、この妖怪の世界ともすごく相性が良さそうです」
小池「やっぱり生の良さですよね。映像では絶対に伝わらない、肉体から飛び出してくる感情や音があって、劇場とその日のお客さんの空気で、同じ作品でも毎回雰囲気が違う。心情が音で表現されるのもミュージカルならではで、セリフだけでは味わえない形で感情が届く。ライブとはまた違う、キャラクターとして歌う感情の歌があるのが魅力だと思います」

――舞台に立ちながら今日と昨日で空気が違うと感じることもきっとありますよね
小池「めっちゃあります。めっちゃ滑った日もありますし(笑)。作品によっては、毎回ちょっと違うアドリブを入れたりして、それが大滑りして、楽屋でめっちゃ笑われる......みたいなこともありますね。お客さんの熱量で全然違いますし、その日の自分の気持ちで、同じ歌でも入る感情が変わる日もあるので、面白いです」
屋比久「その日しかないんですよね。滑ったとしても、その滑りすらその日だけのものですし(笑)。トラブルも含めて、その日の自分のコンディションや気持ちによって、同じ曲でも乗せる感情が全然違う日がもちろんある。お客さんの熱量に引き上げられて、こちらが高まる日もありますし...そういう意味で、やっぱり面白いなと思います。生でやることの面白さは、確かにあると思います」
取材・文=川崎龍也 撮影=MISUMI
小池 徹平/ヘアメイク=加藤ゆい(Hair&Make-up fringe) スタイリング=松下洋介
屋比久 知奈/ヘアメイク=武部千里 スタイリング=尾後啓太
「ミュージカル『どろんぱ』supported by にしたんクリニック」の公式サイト
公演情報
MOJOプロジェクト -Musicals of Japan Origin project- 第2弾
ミュージカル『どろんぱ』supported by にしたんクリニック
【東京公演】2026年3月16日(月)~29日(日) 日本青年館ホール
【大阪公演】2026年4月3日(金)~7日(火) SkyシアターMBS
-

天海祐希が体現する、強さと背中合わせの脆さ...余命わずかの母親役に挑戦した「ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏」
提供元:HOMINIS1/30(金) -

天海祐希×小栗旬が放つ圧倒的存在感!向き合うだけで絵になる名優2人の細やかな演技に注目「お家さん」
提供元:HOMINIS1/30(金) -

SEVENTEENのユニット活動が加速!CxM(S.COUPS×MINGYU)、DxS(DK×SEUNGKWAN)に先駆け、話題を呼んだ同い年の親友コンビ・HOSHI×WOOZIの絆
提供元:HOMINIS1/30(金) -

知英(KARA)、「パンチドランク・ウーマン」で共演中の篠原涼子に感激!「かっこいい方であるのと同時に、とっても可愛らしくて...」
提供元:HOMINIS1/30(金) -

広瀬すずが繊細に映し出す"心が溶けていく過程"が胸を打つ――當真あみの瑞々しい演技も光る「水は海に向かって流れる」
提供元:HOMINIS1/30(金)

