来生たかお、デビュー50周年ツアーが開幕 名曲の数々が響いた初日公演をレポート
2026.1.30(金)
シンガーソングライターとして数々の名曲を世に送り出してきた来生たかおが、デビュー50周年を迎えた。本稿では、ツアー初日に披露されたステージの模様をレポートする。
2025年11月26日夜、東京・NHKホールで『来生たかお 50th Anniversary Concert Tour 2025-2026 ~The Song ~』が開催された。今年も全国各地での展開が予定されているアニヴァーサリーコンサートツアーの幕開けとなった一夜。会場を埋め尽くした満員の観客が、お馴染みの来生メロディーと甘く優しい歌声に酔いしれた。
歌手デビュー以前にも、アンドレ・カンドレ時代から親交があった井上陽水のファーストアルバム『断絶』にアコースティックギターで参加したり、1974年には亀渕友香の「酔いどれ天使のポルカ」を作曲して作詞した姉のえつことともに作家デビューを果たしていたが、シンガーソングライターとしてのスタートは、1976年10月1日に出されたシングル「浅い夢」だった。以来今年でデビュー50周年を迎える。

18:30にスタートしたコンサート、幕が開くとスリーピース姿の来生がステージに現れた。最初の曲はバンドに加わったストリングスパートも豪華な「明日物語」。ちょうど10年前、40周年記念のセルフカヴァーアルバム『夢のあとさき』に新曲として収録されていた楽曲である。前向きな詞がオープニングに相応しく、これから始まるコンサートへの期待が高まる。続いて2011年のアルバム『ひたすらに』から「針の雨」が歌われてから挨拶。50周年を迎えることの感慨と感謝が語られ、敬愛するギルバート・オサリヴァンのライブで力をもらったとのこと。その流れでオサリヴァンとの競作となった1991年のシングル曲「出会えてよかった」が歌われる。

続けて1978年のアルバム『By My Side』からの「涙嫌い」、5曲目の「そして、昼下り」は1979年のシングル曲で映画『黄金のパートナー』の主題歌となったスマッシュヒット。主演の三浦友和が来生のファンで主題歌に推薦されたというエピソードを持つ曲である。再びトークが入り、三浦のアルバムへの楽曲提供や、高中正義と共に映画音楽を担当した話などが語られた。そして次に80年代に提供した曲をメドレーで歌うことがアナウンスされると会場が一瞬どよめく。
予想以上に続く怒涛のメドレーは8曲にも及んだ。坂上香織に書かれた「レースのカーディガン」に始まり、南野陽子の「さよならのめまい」と「楽園のDoor」、原田知世の「ときめきのアクシデント」、須藤薫の「なにげなく二人」、中森明菜の「あなたのポートレート」では客席も殊更大きく反応している様子が伺えた。さらに簑谷雅彦の「戻れない日々」、松田聖子の「Silvery Moonlight」で一旦終えた後、ムーンライト繋がりで美空ひばりへの提供曲「笑ってよムーンライト」が歌われたのは粋な構成であった。

ここでまたトーク。中森明菜への提供曲では「あなたのポートレート」が一番のお気に入りだという。そして憧れの美空ひばりへ曲を書けて念願が叶った話。レコーディングはワンテイクでOKになった由。自身もアルバムでセルフカヴァーしている「笑ってよムーンライト」はやはり思い入れの深い曲なのだろう。その後、記念すべきデビュー曲「浅い夢」がストリングスをバックにピアノを弾きながら颯爽と披露される。メドレーを1曲と数えれば、この日の8曲目になる。レナード・バーンスタインの「Somewhere」がモチーフになったという同曲は、来生が19歳の頃に既に作られていたそうだ。続いて歌われた「美しい女」は、1979年に文化放送『セイ!ヤング』の特番『交響詩 エメラルダス パート2』のメインテーマとして町田義人に書いた曲のセルフカヴァーになる。歌終わりでのトークでは、デビューの時に緊張して「こんばんは、来生たかおです」の挨拶を何度も練習したという話が来生の生真面目さを象徴していた。

ステージもいよいよ佳境へ。ストリングス隊と入れ替わりで再びバンドが入り、10曲目の「ねがえり」は25周年の記念アルバム『Dear my company』の収録曲。作詞は忌野清志郎だった。
続いてポール・モーリア楽団とのコラボレーションアルバム『LABYRINTHⅡ』からの「ひと月ののち」。もともと1978年に当時の市川染五郎(現・松本白鵬)に提供された優雅なナンバーである。次に歌われた1998年のシングル曲「頬杖の幸福」の甘美なメロディーで会場全体が解放感に包まれた。その後のトークでは姉の来生えつこの現況が語られ、しばらく休んでいるが元気であることが知らされて安堵感ふたたび。新曲への意欲もあるという。

中森明菜へ提供され、数ある来生の作品の中でも最も有名であろう曲のひとつ「セカンド・ラブ」、そして大橋純子へ書かれて大ヒットした「シルエット・ロマンス」で拍手喝采の後バンドメンバーが紹介され、遂にラストナンバーが告げられる。しばたはつみに提供し、作曲家としての出世作となった「マイ・ラグジュアリー・ナイト」である。バンド+ストリングスのゴージャスな演奏に乗せた来生の熱唱が響き渡って観客を陶酔させた。
その後のアンコールではサプライズでバンドメンバーから来生へ花束がプレゼントされた後、待望の「夢の途中」で客席の盛り上がりも最高潮に。最後の最後は「Goodby Day」で心地よく終演を迎えた。スタンディングオベーションで50周年が祝福され、鳴り止まぬ拍手の中で幕が降ろされる。観客も皆それぞれに満足げな表情を浮かべながら会場を後にしていた。2時間以上に及ぶ至福のコンサートであった。(※2026年のツアーは新たな構成が予定されている)

当日の模様は『来生たかお 50周年記念特集』の一環として、歌謡ポップスチャンネルにて3月22日(日)からテレビ初独占放送される。そして、このコンサートの放送後には、来生たかおが自身の音楽人生を振り返りながら、代表曲や自作について語るスペシャルプログラム『来生たかお ソングブック』を放送。メディア出演が限られている来生たかおが、自らの言葉で楽曲を語る貴重なテレビ出演は、ファンならずとも必見の内容だ。さらに前日には、『来生たかお 1990 CONCERT TOUR~永遠の瞬間~』、『来生たかお 40th Anniversary Symphonic Concert 2015-2016~夢のあとさき~』という、時代を超えて語り継がれる名コンサートを放送。
デビューから50年。現在進行形で音楽と向き合い続ける来生たかおの魅力と軌跡を、2夜連続・多角的に味わおう。
文=鈴木啓之
放送情報
来生たかお 50周年記念特集
チャンネル:歌謡ポップスチャンネル(スカパー!)
■来生たかお 50th Anniversary Concert 2025-2026 〜 The Song 〜
放送日時:2026年3月22日(日) 20:00~
■来生たかお ソングブック
放送日時:2026年3月22日(日) 21:30~
■来生たかお 1990 CONCERT TOUR~永遠の瞬間~
放送日時:2026年3月21日(土) 20:00~
■来生たかお 40th Anniversary Symphonic Concert 2015-2016~夢のあとさき~
放送日時:2026年3月21日(土) 21:00~
※放送スケジュールは変更となる場合がございます
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