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郷ひろみ×秋吉久美子、若かりし頃のスター2人の瑞々しい演技! フレッシュな勢いと演技力が絡み合った「さらば夏の光よ」

2026.1.26(月)

「さらば夏の光よ」に出演する秋吉久美子(写真左)、郷ひろみ(写真中央)
「さらば夏の光よ」に出演する秋吉久美子(写真左)、郷ひろみ(写真中央)

衛星劇場では2月に、『クミコが選ぶ、とっておきのクミコ~秋吉久美子秘蔵傑作選~』と題して、女優・秋吉久美子が山根成之監督とコンビを組んだ、1970年代の青春映画3作品と、彼女が半世紀以上にわたる俳優人生を、貴重なエピソードを交えて語った特別番組『女優は語る 秋吉久美子 前編』を放送する。中でも注目されるのが、郷ひろみとW主演した「さらば夏の光よ」(1976年)だ。

遠藤周作の小説が原作の「さらば夏の光よ」は、郷ひろみの映画初主演作。郷と彼の親友を演じた川口厚の二人が、ハンバーガーショップで働く秋吉を好きになり、友情と愛情の間で揺れる三角関係を描いたものだ。郷はお調子者で人気があり、最初は秋吉とつき合うが、恋に不器用な川口に彼女を譲る青年を、ナイーブに演じて見せた。

■歌手として活躍する郷ひろみのフレッシュな演技にも注目

郷ひろみ×秋吉久美子、若かりし頃のスター二人のフレッシュな演技がたっぷり
郷ひろみ×秋吉久美子、若かりし頃のスター二人のフレッシュな演技がたっぷり

(C)1976松竹株式会社

1972年に『男の子女の子』で歌手デビューし、一躍アイドル的人気を集めた郷ひろみだが、元々大河ドラマ「新・平家物語」(1972年)の平経盛役で先に俳優デビューしていただけに、若くして演技力でも非凡な才能を持っていた。

その後は西城秀樹、野口五郎と共に『新御三家』として注目され、歌手活動の方が目立ったが、この「さらば夏の光よ」での好演をきっかけに、山根成之監督と「おとうと」(1976年)、「突然、嵐のように」(1977年)、「ワニと鸚鵡とおっとせい」(1977年)、「ダブル・クラッチ」(1978年)とコンビを組み、映画俳優としての地位も確立。またテレビドラマ「ムー一族」(1977年)でのコミカルな演技も話題を集めた。そんな彼の映画俳優としての原点となった、瑞々しい演技をぜひ見てもらいたい。

■女優としてさらなる成長を示した秋吉久美子も必見

(C)1976松竹株式会社

一方の秋吉久美子は、藤田敏八監督と組んだ「赤ちょうちん」、「妹」、「バージンブルース」(いずれも1974年)の歌謡映画3作品に主演。そのあどけない少女のような見た目と成熟した肉体によって、若者たちのハートを鷲掴みにした。

その後に彼女が主演したのが、今回放送される郷と共演した「さらば夏の光よ」と「突然、嵐のように」の2作品と、当時CMで美少年ぶりが脚光を浴びていた佐藤佑介と共演した「パーマネントブルー 真夏の恋」(1976年)である。「突然、嵐のように」では郷が演じた無鉄砲で孤独な青年と同棲する真面目な看護師を、「パーマネントブルー 真夏の恋」では佐藤扮する受験生とつかの間の恋に落ちる過激派の女子大生を演じた。

当初は世の中を斜に見た、当時の"シラケ世代"の若者を体現したようなキャラクターで話題を集めた彼女だが、山根監督とコンビを組んだ3作品では、青春ラブストーリーのヒロインを確かな演技力によって表現。美しさにも磨きがかかり、女優としてさらなる成長を示した。

ふたりの個性を引き出した山根成之監督は、西城秀樹主演の「愛と誠」(1974年)を大ヒットさせた、1970年代の松竹青春映画の旗手。第19回ブルーリボン賞では、「さらば夏の光よ」と「パーマネントブルー 真夏の恋」によって監督賞にも輝いている。アイドルスターとしての郷ひろみの勢い、秋吉久美子の美しさ、山根監督の円熟した演出力。それらがぴったりとかみ合った作品の面白さを、今回の放送で充分に味わってほしい。

文=金澤誠

放送情報

さらば夏の光よ
放送日時:2026年2月6日(金)21:15~
放送チャンネル:衛星劇場(スカパー!)
出演:郷ひろみ、秋吉久美子、川口厚、仲谷昇
※放送スケジュールは変更になる場合があります。