北乃きい×森崎ウィン×小泉孝太郎が表現する不屈の精神!3人の力強い演技に心動かされる「おしょりん」
2026.1.23(金)
2026年2月2日(月)に映画・チャンネルNECOで放送される映画「おしょりん」。本作は、現在、日本製メガネの約95%を生産する「メガネの聖地」・福井県を舞台に、ゼロから地場産業を築き上げた人々の情熱と絆を描いた実話だ。明治、大正、昭和という激動の時代を背景に、雪深い福井の村で繰り広げられる感動の物語である。
冬になると雪に閉ざされ、農業ができず困窮する村の庄屋・増永家に嫁いだむめ(北乃きい)は、夫・五左衛門(小泉孝太郎)が何とか村を盛り立てようと頭を悩ませている姿を見つめていた。そんな中、五左衛門の弟である幸八(森崎ウィン)が大阪から帰郷し、驚くべき提案を持ちかける。「これからは誰もがメガネをかける時代が来る。この村をメガネの町にしよう」と...。
一度事業に失敗している幸八の言葉に、当初は耳を貸さない五左衛門。しかし、幸八の熱意と、何より「目が悪くて不自由している人を救いたい」という志、そしてメガネを手にして喜ぶ視力の弱い子供の姿が、慎重だった五左衛門の心を動かしていく。
本作を語る上で欠かせないのが、福井の豊かな自然を捉えた映像美。緑深い森、透き通るような水の流れ、そして全てを白く染め上げる雪景色。その静謐な風景の中で繰り広げられるのは、ミリ単位の調整に苦闘する泥臭くも熱いモノづくりのドラマだ。現代の私たちが当たり前のように手にしているメガネが、いかに繊細な技術の積み重ねによって生まれたのか。使う人の体の一部となることを目指し、幾度もの挫折を乗り越えていく職人たちの姿は、世界に誇る日本の「丁寧なモノづくり」の原点を教えてくれる。
■演技の幅の広さを見せた北乃きい
(C)「おしょりん」制作委員会
物語の核となる3人――北乃きい、森崎ウィン、小泉孝太郎。彼らの演技は、これまでの出演作とは一線を画す深みを見せている。北乃きいが演じる「むめ」は、序盤では箱入り娘らしい弾けるような笑顔と純真さが印象的。しかし、事業が困難に直面し、年月を重ねるにつれ、その表情は慈愛に満ちた「女将」のものへと変化していくのだ。これまでの作品で見せてきた「快活なヒロイン」というイメージを保ちつつも、一歩引いて男たちを支え、困難に動じない芯の強さを表現した本作は、彼女のキャリアにおいて新たな代表作と言えるだろう。
「アイデアマンの弟」を演じた森崎ウィンは、そのキラキラと輝く瞳が圧巻。ミュージカルやアクション映画で見せる華やかさは封印し、本作では泥にまみれながら夢を追う青年の「人たらし」な魅力を爆発させている。挫折を知っているからこその危うさと、それを上回るエネルギッシュな推進力。彼の持つ陽のオーラが、重厚な物語に鮮やかな光を差し込んでいる。
■小泉孝太郎の大将としての威厳を持ちつつも人間味あふれる演技にも注目
(C)「おしょりん」制作委員会
そして、全体をどっしりと支えるのが小泉孝太郎。彼が持つ本来のクリーンなイメージはそのままに、本作では「声のトーン」に驚かされるばかり。太く、力強い響きで操る福井弁は、職人たちを束ねる大将としての説得力に満ちている。完璧なリーダーではなく、時折見せる弱さや葛藤に人間味が滲み出ており、これまで演じてきたエリート役や爽やかな役どころとは異なる、懐の深い「土着の強さ」を感じさせる名演だ。
タイトルの「おしょりん」とは、田畑を覆う雪が固く凍り、その上を自由に歩けるようになった状態を指す福井の言葉。雪国の厳しい冬を耐え忍び、その先に広がる自由な道を切り開こうとする人々の不屈の精神を象徴している。
本作は単なる成功物語ではなく、そこにあるのは家族の愛と、次世代へ技術をつなごうとする執念。現代の忙しい日々の中で忘れかけていた「情熱」を思い出させてくれる一作である。
文=石塚ともか
放送情報
おしょりん
放送日時:2026年2月2日(月)21:00~
放送チャンネル:映画・チャンネルNECO(スカパー!)
出演:北乃きい、森崎ウィン、駿河太郎、高橋愛、秋田汐梨、磯野貴理子、津田寛治、榎木孝明、東てる美、佐野史郎、かたせ梨乃、小泉孝太郎
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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