青木崇高と松雪泰子の激情を抑えた演技に引き込まれる「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」
2026.1.22(木)
年始といえば貯めていたドラマを一気見して過ごした人も多いはず。観ていると世の中には沢山のドラマのジャンルがあるが、特にミステリーや刑事ものは名作が多いと改めて気付いた。その中から今回は「連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班」をお届けする。
2022年にWOWOWで放送された本作は青木崇高が主演を務める。青木といえば185cmの骨格と強面のルックスを活かして数々の人気作に出演している俳優。本年の2月にもHuluにて「時計館の殺人」の公開を既に控えている。こちらもミステリー。本稿で気になった方はぜひともチェックして欲しい。
⒞2022 WOWOW/テレパック
青木が演じた役、鷹野秀昭は警視庁刑事部捜査一課に所属していた刑事であったが後輩が殉職したことをきっかけに疑念を深め公安部への異動を希望していた。実際に配属されるとスタンドプレイが目立つ公安に鷹野は馴染めず苦悩を深めていく。そんな中、政治家が殺される事件が起きた。右の皿には鳥の羽、左の皿に心臓が乗せられた天秤と彫られたヒエログリフ。難航する捜査を嘲笑うかのように事件は続いていくが鷹野はその中で殺し屋の存在にたどり着いていく。
地上波では刑事/ミステリー系でも人情に厚い上司やシリアスなシーンを減らすことによってお茶の間で観やすいものを届ける。WOWOWで放映された本作はかなりシリアスな雰囲気が続いており、本格的なミステリーが好きな視聴者には刺さるはず。
⒞2022 WOWOW/テレパック
青木の芝居も流石だ。鷹野の過去は当然ながら完璧に描かれているわけではない。しかし、捜査に打ち込む青木の芝居は間違いなく過去を感じさせる。バックグラウンドのしっかりとした芝居だ。青木といえば熱血漢を演じている印象も強いが、鷹野は普段は激情を抑えている。そういった意味では青木の芝居のエネルギーとしては普段より抑えめだが、その分爆発した時のエネルギーは見応えがある。物語の謎と共に必見だ。
⒞2022 WOWOW/テレパック
また鷹野の上司である氷室沙也香を演じた松雪泰子も見逃せない。氷室はベテランの公安でクールかつ冷静な捜査官だ。本作では松雪の芝居は少し青木に近い。というのも松雪も激情を抱えた女性を演じていることが多い印象があるのだ。つまり、本作ではエネルギーを控えている印象がある。しかし、昨年舞台「エノケン」で舞台上で榎本健一と懇意だった女性を2役兼ねるという離れ業を披露した松雪の前では、「クール」というジャンルもお手の物。ハマり役といえるだろう。また端正なルックスと捜査に打ち込む様子は美しいが故にリアリティには欠けるかもしれないが、思わず観てしまう吸引力がある。
他にも物語には実力派俳優が多数彩りを添えている。ミステリーは謎が解けた時の爽快感も相まって仕事がはじまった1月にも観やすいはずだ。ぜひともご覧あれ。
文=田中諒
放送情報
連続ドラマW 邪神の天秤 公安分析班(全10話)
放送日時:2026年1月30日(金)19:30~
放送チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽 (スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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