小栗旬×松山ケンイチが見せた、お互いを高め合う演技! 国を守るために奮闘する2人のカッコ良さが止まらない「日本沈没-希望のひと-」
2026.1.9(金)
2026年1月12日(月)にTBSチャンネル2にて全話一挙放送される「日本沈没-希望のひと-」は、小栗旬、松山ケンイチ、杏、國村隼、石橋蓮司、仲村トオル、香川照之など豪華布陣が集結した超大作だ。
2023年10月、若き内閣総理大臣・東山(仲村)が世界環境会議で演説するところから物語がスタートする。環境問題において世界のリーダーシップを握ろうとする日本政府は、各省庁の優秀な若手を集めた「日本未来推進会議」を設立。そのメンバーに選ばれたのが、環境省の天海啓示(小栗旬)であった。
■小栗旬は野心家な"シゴデキ男子"を演じる
原作:小松左京『日本沈没』
天海は目的のためには手段を選ばない強引さも持ち合わせる、いわゆる"シゴデキ(仕事ができる)"男子だ。野心家であると同時に、日本の未来を真剣に憂う情熱を秘めている。しかし、その前途に立ちはだかったのが、地球物理学界の異端児・田所雄介博士(香川照之)だ。「近い将来、関東が沈没する」という田所の衝撃的な予言を、天海たちは当初「暴論」として切り捨てる。だが、翌日に発生した大地震が、国民の不安を現実のものへと変えていく。
本作の白眉は、単なるパニック映画の枠を超え、徹底した政治シミュレーション・ドラマとして描かれている点にある。
地質学の権威・世良教授(國村隼)は、田所への対抗心もあり「関東沈没などありえない」と断言する。しかし、天海はその断定の背後にある「不都合な真実から目を背けたい」という組織の心理に、計り知れない恐怖を感じ取る。世良教授の意見に安堵する政治家たち。彼らは関東沈没を公表すれば日本経済は即座に停止することを恐れ、何としてでも阻止すべきだと考える。石橋蓮司演じる里城副総理ら重鎮たちの圧力とも天海は戦うこととなる。
人命か、経済か...人命を優先すれば経済が死に、経済を優先すれば多くの命が失われる。この極限の選択を前に、天海たちは"間違えることは許されない"そんな緊張感にさらされ続ける。そして、物語が進むにつれ、事態は「関東沈没」から「日本全土の沈没」という、さらなる絶望的局面へと加速していく。
これまでの「日本沈没」の実写化作品は、特撮やVFXを駆使した破壊のスペクタクルに焦点が当てられることが多かった。しかし、今作が描き出したのは、"絶望の中で、人間はいかにして希望を紡ぐのか"という、極限状態における人間ドラマである。
■松山ケンイチは柔軟さを備えた人格者を実直に演じる
原作:小松左京『日本沈没』
本作を語る上で欠かせないのが、小栗旬と松山ケンイチという、日本映画界を牽引する二人の競演である。小栗演じる天海は、相手が誰であっても鋭く指摘し、いつの間にか相手の懐に入り込む「動」のリーダーだ。
一方、松山演じる常盤(経済産業省)は、大企業の次男坊らしいおおらかさと、周囲を調整する柔軟さを備えた「静」のリーダーといえる。大学時代からの強い絆で結ばれた二人は、時にそれぞれの立場で激しくぶつかり合う。しかし、その根底にあるのは"どうすればこの国を守れるのか"という共通の願いだ。彼らが模索する姿は、現代における"真のリーダー像"を問いかけてくる。
小栗旬は、過去作で見せた"ストイックな天才"の系譜を継ぎつつ、今作ではより"泥臭い現実主義者"としての重みを加えた。相手を射抜くような鋭い眼差しと、目的のために冷徹になろうとする葛藤。その佇まいは、まさに国を背負う男の迫力に満ちている。
対する松山ケンイチは、かつての憑依型の演技とは対照的に、今作では"極めて真っ当で、調整能力に長けた人格者"という役どころを見事に演じきった。小栗が放つ強い「熱」を、松山が柔らかく受け止め、組織の中で形にしていく。この2人のバランスこそが、ドラマを単なる理想論に終わらせない説得力を生んでいる。
この2人の共演は、互いの個性を打ち消し合うのではなく、高め合う。小栗が「突き進む力」を示すならば、松山は「支える力」を示す。この「静」と「動」の共鳴は、他の作品では見られない今作ならではの魅力だ。
「日本が沈む」という絶望的な状況下で、彼らが見つけた「希望」とは何であったのか。豪華キャストが命を吹き込んだ、魂の震える9時間半をぜひ目撃してほしい。
文=石塚ともか
放送情報
日本沈没―希望のひと―
放送日時:2026年1月12日(月)13:00~[全話一挙放送]
放送チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ(スカパー!)
出演:小栗旬、松山ケンイチ、杏、ウエンツ瑛士、中村アン、与田祐希(乃木坂46)、國村隼、伊集院光、瀧川鯉斗、風吹ジュン、比嘉愛未、宮崎美子、小野武彦、吉田鋼太郎(特別出演)、杉本哲太、風間杜夫、石橋蓮司、仲村トオル、香川照之 ほか
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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