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関智一、『ハイスクール!奇面組』一堂 零役で意識した"声の振り幅"「千葉さんをもう一度見直しました」

2026.1.8(木)

令和版『ハイスクール!奇面組』一堂 零を演じるうえでのこだわりを語る関智一
令和版『ハイスクール!奇面組』一堂 零を演じるうえでのこだわりを語る関智一

学園ギャグの金字塔『ハイスクール!奇面組』が、2026年1月9日(金)より全国フジテレビ系"ノイタミナ"で放送がスタートする。

舞台は一応中学。留年などで名物集団"奇面組"として一目置かれる一堂 零、冷越 豪、出瀬 潔、大間 仁、物星 大の5人と、転校生・河川 唯が出会い、色男組、番組、腕組、御女組といった個性的な面々も巻き込みながら、騒がしくも愛おしい日々が転がっていく物語だ。

原作の大きな流れを受け継ぎつつ、令和の感覚で再構築された新作アニメで、一堂 零を演じる関智一にインタビュー。出演決定時の率直な思いから、旧作で同役を演じた千葉繁の芝居を手がかりにした役作り、現場のムードまで、たっぷり語ってもらった。

――『ハイスクール!奇面組』が約39年ぶりの新作となりますが、出演が決まったときの率直なお気持ちを教えてください

「嬉しかったです。そもそもオーディションに受かることがまず嬉しいですし、作品も当時、高校生ぐらいのタイミングで読んでいたので、知っている作品だったのも大きかったですね。オーディション自体は、事務所に来ていたものを『受けますか?』と言われたので、『受けときます』と答えて受けたんです。世代交代でもあるし、メインの役を狙ってもたぶん難しいよね、という話もしていたので、正直、ダメ元というか記念受験みたいな気持ちでした。だから、受かったと聞いたときは驚きましたね。まんざら捨てたもんじゃないなって(笑)」

――85年から放送されていたアニメもご覧になっていましたか?

「見ていましたね。人気があったので。めちゃくちゃ推していた、というほどではないですけど、普通に見て楽しんでました。学校でもよく話題になっていましたし、すごく流行ってましたね」

関智一が語る『ハイスクール!奇面組』一堂 零の魅力
関智一が語る『ハイスクール!奇面組』一堂 零の魅力

――今回、旧作も改めて拝見したうえで令和版を観ると、原作の流れを踏襲しつつ、現代に合わせている印象もありました

「昭和の日常の話だったので、時代が変わっている分、変えないと今見ると不思議になっちゃうところがある。文化的な部分は、いまに置き換わってますけど、大きい流れは本当に前のまま、という感じですね。当時は、あの空気感が新しかったんですよ。日常のギャグ漫画って、もっと『バカボン』みたいなノリのものが多かった印象があって。そこに『奇面組』は、ライトでテンポが速い。ギャグ漫画なのにアクションしたり、ちょっとSFっぽい動きがあったりして、こんなことまでやるんだって。参加しているクリエイターの人たちも、当時の感覚だと先端を行っているような人が揃っていて、ギャグなのに本格的、という印象がありました。......なんか、戦争について語る老人みたいになってますね(笑)」

――(笑)。では改めて、関さんが演じる一堂 零というキャラクターの魅力を、どう捉えていますか?

「変なこともするけど、でも本当は頭が良くて、何かすごいものを持っていそうな雰囲気も同時にある。得体の知れない感じがいいんじゃないですかね。馬鹿っぽいこともするけど、真理も言ってるみたいな。本人がそう思って言ってるのかもわからないけど、そういう謎めいてる感じが魅力なんじゃないかなと思います」

関智一が明かす、『ハイスクール!奇面組』旧作で一堂 零を演じた千葉繁さんとの繋がり
関智一が明かす、『ハイスクール!奇面組』旧作で一堂 零を演じた千葉繁さんとの繋がり

――声や話し方を作るうえで、意識したポイントはありますか?

「得体の知れない人物なので、どういう人物像が合うのか、正解がよくわからなかったんです。旧作では千葉繁さんがやっていて、僕もその印象で見ていたので、じゃあ別の方向で作るとして、どういう形が合うんだろうと考えても、掴みどころがなさすぎて。だから最初は千葉さんのお芝居をもう一度見直しました。わからないから、まずは模倣から入ろうと思って。真似できそうなニュアンスを1回入れてみて、どうせまったく同じにはならないし、やっているうちに見えてくるものがあるんじゃないかな、というところから始まりました。収録で1回やってみて、もし『もっと違う感じで』と言われたら、その場で考えて変えようと思っていたんですけど、特に何も言われなかったので、じゃあこのまま始めてみようかなと。千葉さんが、渋い低いトーンから可愛いトーンまで幅広く使っていたので、そこを取り入れてやってみよう、という感じでしたね」

――収録を重ねる中で、だんだん掴めていった感覚だったんですね

「そうですね。やっていきながら、です。最初は手探りで"これでいいのかな"みたいな感じで始まりました」

――千葉繁さんとは、別作品でも繋がりがあったそうですね

「『妖怪ウォッチ』も、最初はいろいろあって低い声だけでやってたんですけど、アニメ化のときに『レンジを広げて、千葉繁みたいにやってくれ』って言われたんですよ。そこから千葉さんみたいに、と思ってやり始めたら、その後、作品のディレクターが千葉さんに変わって、直々にディレクションもされて。だから千葉さんとは、どこかで少しずつ関係ができていった感じがあります。不思議なもので繋がってるんですよね。それに、この収録の前の時間帯に、たまたま千葉さんと仕事でご一緒したんです。そこで『僕が新しい奇面組で一堂 零をやらせてもらうことになったんです』って話したら、『聞いてるよ、いいと思うよ』って言ってくださって。ちょっと気が楽になりました」

『ハイスクール!奇面組』一堂 零役・関智一
『ハイスクール!奇面組』一堂 零役・関智一

――アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

「仲が良くて、穏やかに進みました。ただ、人がすごい多くて。生徒がいっぱい出てくるので、2組とか3組に分かれて録ったりもしました。スタッフさんたちも大変だったんじゃないかなと思います。ワイワイしてましたよ」

――ギャグ作品だと、アドリブ合戦になるイメージもあります。実際はいかがでしたか?

「まったくないとは言わないですけど、僕はほぼアドリブしてないですね。元々がギャグとして出来上がっているので、そのままやれば面白い、という感じがあるんです。たとえば松岡(禎丞)くんが演じるキャラクターは、ちょっとエッチな要素があったりして、そういう方向で足したりはしてましたけど。僕は要所要所、という程度。元のギャグがブレる感じもするので。アドリブって、いたずら心みたいなものに近いじゃないですか。やらなそうな作品で、しれっとやるから楽しい、というところがある。『もっと面白くアドリブ入れろ』って言われると逆に困るんですよね。不意に言うから面白いんだと思っています。変な話ですけど、『ドラえもん』のときのほうが、アドリブしてるかもしれないです(笑)。元々みんな変だから、どれがアドリブなのかよくわからない、みたいな。とはいえゼロではないので、放送が始まったら『いまのアドリブかな?』みたいに探してもらえると楽しいかもしれません」

『ハイスクール!奇面組』
『ハイスクール!奇面組』

――一堂 零以外で、関さんが気になっているキャラクターはいますか?

「名前が面白いんですよね。『奇面組』ってみんな、ダジャレみたいな名前になっていて。"番組"に米利 堅作(めりけんさく)という名前の人がいるんです。メリケンサックって、拳にはめる格闘の道具があるじゃないですか。それと掛けてるんだろうな、みたいな(笑)。メインのキャラクターたちももちろん面白いんですけど、各組のメンバーのほうが、名前が尖ってるんですよね。"御女組"には三段腹 幾重(さんだんばらいくえ)とか、いろいろいるので。そういうのを見つけて、自分のお気に入りの名前を探すのも楽しいと思います」

――最後に、放送を楽しみにしている視聴者に向けて、見どころをお願いします

「当時見てなくても、お父さんお母さんが好きで家で流れていて、それでファンになった20代の子も結構いるんですよ。中には一番好きなアニメは奇面組って言う子もいて。だから、多分ご覧いただければみんなハマるんじゃないかなと思います。明るいし、つまんないことで悩んでるのがバカバカしくなる。いろんなことがあってめちゃくちゃになっても、最後はまあ、いいかみたいな感じで終わるんです。しかも夜の放送じゃないですか。寝る前に見て、笑ってリセットして、明日も頑張れる。そういう作品だと思うので、ぜひリセットタイムに使ってください」

『ハイスクール!奇面組』メインビジュアル
『ハイスクール!奇面組』メインビジュアル

取材・文=川崎龍也
(C)新沢基栄/集英社・奇面組

TVアニメ『ハイスクール!奇面組』公式サイトはこちら

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