伊藤麻衣子のフレッシュな魅力が爆発!役を超えた朗らかさ・可愛らしさが伝わる「愛の陽炎」
2026.1.2(金)
市原隼人主演の「おいしい給食」(2019年ほか)シリーズでは給食を愛する世話好きの給食調理員を演じ、作品にいいスパイスを与えているいとうまい子。現在は、女優として映画やドラマに出演するほか、ロボット工学の研究者としてiU情報経営イノベーション専門職大学で教授、洗足学園音楽大学で客員教授に就任するなど、幅広い活躍を見せている。
そんないとうは、アイドル全盛期の中でも不作と呼ばれた1983年に伊藤麻衣子名義でデビュー。アイドルとして活躍しつつも、大映テレビ制作のドラマ「高校聖夫婦」(TBS系)に主演し、偽装結婚をした高校生がさまざまな経験を経て本物の夫婦になっていく姿を初々しく演じて話題に。その翌年、同じ大映ドラマ「不良少女とよばれて」(TBS系)でケンカと非行に明け暮れる不良少女を熱演してアイドル女優として注目を集めた。
「婦警候補生物語」(1985年)や「新・熱中時代宣言」(1986年、共に日本テレビ系)といった人気ドラマに出演し女優としてのキャリアを重ねていった彼女は、『愛の陽炎』(1986年)でスクリーンデビュー。2026年1月9日(金)に衛星劇場で放送される。
「私は貝になりたい」(1959年)や「砂の器」(1974年)といった骨太の作品を手掛けている監督・脚本家の橋本忍と「天城越え」(1983年)の三村晴彦監督がタッグを組んだ話題作で、アイドルが出演する映画とは一線を画するサスペンス劇。アイドル女優としての脱皮を図った。
■伊藤はフレッシュな魅力で主人公・ルミ子を演じた
(C)1986松竹株式会社
埼玉県飯能市の製材所で働く20歳の新井ルミ子の恋人は、職場に出入りするトラック運転手の関口岩松(萩原流行)。結婚し高台の一軒家で暮らす夢を持つルミ子は、関口と共に貯金をして結婚の準備を始めるが、一向に進捗しない。
その後、関口に事故の示談金など貸すも返ってこないなど次第に不信感を抱いていく中、関口が妻帯者であることが判明。悔し涙を見せるルミ子に同居の祖母(北林谷栄)が、丑の刻(午前2時)にローソクを頭に立てた白装束で神社に行き、相手に見たてたわら人形に五寸釘を10日間続けて打ち込むと、恨みを晴らせるという迷信を教える。それを聞いたルミ子は急いで白装束になり神社に入っていく...。
最初はメロドラマのような展開だったが、北林演じる祖母の「そんな男は釘をぶちゃええ!」をきっかけに、コメディー色も入った怨念たっぷりの物語に。そんな1つのジャンルでは括れない不思議な作品でいとう演じるルミ子はチャーミングに映されていく。
■アイドルらしい、可愛い表情を見せつつも眼光鋭い表情も見せる
(C)1986松竹株式会社
移動は基本バイクだったり、言葉使いが荒かったりとボーイッシュなルミ子だったが、関口の前だけ恋する女の子の表情になっているのはさすがアイドル。目がキラキラとしていて恋する少女そのもの。
そんなルミ子が、関口が浮気男であると分かってから復讐心にあふれる表情にガラリと変化。眼光も鋭くなり、触ったら爆発してしまう危うさを抱える表情に。その後、白装束を着て五寸釘を打ちながら鬼のような表情を見せるなど、どんどんいとうの表情や雰囲気が変わっていく。全身を使ってルミ子の感情を表現しようとしている姿は、女優・いとうまい子の片鱗が見られる。
そして面白いのが、少しふてくされているような、怒っている姿も鬼のような形相をしていてもどこかキュートに見えるところ。さすがアイドルと言えなくないが、本作品の根底にあるユーモラスさが彼女の表情に映し出されているようだ。
現在もかわいいおばちゃんを演じたらピカイチの彼女。役を超えたかわいらしさや朗らかさが画面から伝わってくる。彼女の隠しきれないチャーミングさが垣間見られる本作。変わらない彼女の魅力を堪能して欲しい。
文=玉置晴子
放送情報
愛の陽炎
放送日時:2026年1月9日(金)21:00~
放送チャンネル:衛星劇場(スカパー!)
出演:伊藤麻衣子、萩原流行、佐野浅夫、小坂一也、司葉子、北林谷栄、小倉一郎、小松方正、風祭ゆき、山田辰夫
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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