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早見沙織×内田真礼が語る『魔術師クノンは見えている』への想い 妄想膨らむ"もし魔術が使えたら"トークも!

2026.1.2(金)

「小説家になろう」年間ランキング総合1位(2022年8月31日時点)、シリーズ累計100万部を突破した話題作『魔術師クノンは見えている』が、2026年1月よりTOKYO MX、BS朝日、WOWOWにて放送スタートする。

物語の主人公は、生まれつき目の見えない少年・クノン。水魔術を武器に"自分の目を創る"という前代未聞の挑戦に挑み、驚異的な速度で才能を開花させていく。そんな異才の少年・クノン役を演じるのは、凛とした透明感と柔らかな表現力が魅力の声優・早見沙織。そして彼に寄り添い支える侍女・イコを演じるのは、明るく芯のある声で作品を彩る内田真礼。

今回はこのお二人に、原作を読んだときの感想や演じたキャラクターへの思い、アフレコ現場でのエピソードなど、たっぷりと語っていただきました。

――今回の脚本や原作を読まれて、最初にどんな印象を受けましたか?

早見「さまざまな魔術や個性的なキャラクターが登場していて、すごく華やかな物語だなと感じました。その中で、クノンという存在が物語の軸としてしっかり立っていて、彼の視点でグイグイと引き込まれるようなストーリーでしたね。読んでいて飽きることがないですし、先がどんどん気になってしまって。幼少期から成長していく過程で、教育の賜物もあって立派な紳士に育っていくクノンの姿も魅力的でしたし、この作品ならではの独特の言い回しや人との会話のテンポがとてもクセになるんです。読んでいてこの感覚はこの作品でしか味わえないと思わせてくれる、すごく面白い作品だなと思いました」

内田「私も、クノンはキャラクターとしてものすごく浮き立ってくる印象でした。イコとの会話も、ふたりの世界観がしっかりあるから、スラスラと読めてしまうんですけど、どこかに引っかかるような癖があって。それがまた魅力的で、どんどん引き込まれました。作中では、クノンがとても優秀で、成長のスピードも速いんですよね。読んでいてスカッとする場面も多くて、『もっと彼の成長を見ていたい』と自然と思わせてくれる。彼が目標を見つけて、前に進んでいく姿を見ていると、私自身もやりたいことにもっとチャレンジしようと思わせてもらえるような、すごく力のある作品でした」

――第1話を拝見した段階でもテンポの良さが際立っていましたし、時折挟まれるコミカルなやりとりも魅力的でした。お二人が演じられたそれぞれのキャラクターについての印象や、役作りの際に意識されたことを教えてください

早見「クノンはまさにこの物語を引っ張っていく存在で、彼が持っている好奇心の強さや、さまざまな人と積極的に関わっていく姿勢がすごく素敵だなと感じていました。演じる上でも、自分の心の扉をできるだけ開いた状態で、セリフの掛け合いに臨むことを大切にしていましたね。特に第1話の序盤は、クノンの世界も内面も暗く閉ざされているような状態なんです。シリアスで、どこか諦めを感じるような雰囲気でした。しかしそこから、色を認識し、"目を作る"という希望を見つけた瞬間、彼の人生に初めて光が差し込むんです。その"輝き"の変化をどう表現するかは、とても意識しました」

――自分で目を作ると決意したあとの輝きは、まさに"別人"のような変化でした

早見「本当にそうですよね。あの変化には、ミリカもびっくりするはずだなと思います(笑)。まるで人が変わったように感じさせる表現は、やはり声の芝居としても丁寧に描かないといけないと思いました」

――ミリカとの久々の再会シーンでは、クノンの物腰が一気に紳士的になっていて驚きました

内田「あれはもう、イコの教育の賜物ですよね(笑)」

早見「そうですよね。あのユーモアや気遣いも、彼女や周囲のみんなの教育があってこそだと思います。素直に吸収して、すくすくと育っていったんだなと感じますね」

内田「イコはお調子者で、常に明るくてテンションも高くて。言いたいことも、やりたいことも、ちゃんとハッキリしている子なので、演じていてすごく楽しかったですし、同時にすごくパワーが必要な役でもありました。クノンとの関係性を見ていると、イコが本当にクノンのことを大事に思っているのがすごく伝わってきて。1話だけを見てもその距離感や信頼感が感じられて、こんな侍女がそばにいたら、クノンの抱える暗闇もきっと照らされるんじゃないかって思うほど、ふたりの関係性が素敵だなと感じました。それに、イコって時々言いすぎちゃうところもあって(笑)。『それ言っちゃって大丈夫?』みたいな発言もあるんですけど、でもその明るさが逆に屋敷全体の空気を明るくしていたりして。ある意味、あの場所の"光"のような存在なんじゃないかなと。物語が進むにつれて、クノンが目を作るという目標を持ってからは、彼自身の性格も少しずつ前向きになっていきますが、イコが出てくるとふっと安心できるような、ホッとできる瞬間があるんですよね。そんな存在感を意識しながら演じました

――イコには、ちょっと現金なところもありますよね(笑)

内田「そう、素直なんですよね(笑)。裏表がなくて、自分の思ったことをそのまま出すタイプ。だからこそ、彼女がいるだけで作品がぐっとやわらかくなるんだと思います。ちょっと陽だまりみたいな人だなという印象があります」

――そして早見さんがコメントされていましたが、今回のアフレコ現場はとてもにぎやかだったそうですね

早見「そうなんです。1話の段階からキャストの人数が多かったんですけど、話が進むごとにどんどん増えていって。クノンの成長に伴って舞台も屋敷から学校へと広がっていくので、新しいキャラクターたちが次々と登場して、現場には毎回多くの方が集まっていました。比較的広いスタジオで収録していたのですが、それでも収まりきらないくらいで(笑)。それぞれのキャラクターが、クノンとのテンポの良いやりとりを一斉に始めるので、もう本当ににぎやかでした。Aパート・Bパートで分けて録ることが多いのですが、始まるとあっという間にその世界に引き込まれてしまって。収録が進むにつれて、現場の一体感もどんどん強くなっていきましたね」

――今回のように掛け合いを大事にしている作品では、同じ場所でアフレコするのと別録りするのとでは全然違いますか?

早見「やっぱり、乗ってきますね。もしクノンのセリフを全部ひとりで収録するって考えたら、途中で完全に"弾切れ"になってしまいそうです(笑)。あのテンポの良いやりとりは、相手がいてこそ生まれるものだと思います」

内田「そうそう、あとクノンとイコって、どこか似てる部分があるんですよね。イコはクノンを支えて成長させるためにいろんなことを教えるんですけど、だからこそ、二人の言葉や思考が似てくる瞬間があって。『あ、今のセリフ、なんか響きが似てるな』って思うことが結構あったりして。だからやっぱり一緒に録ると、その面白さが倍増するんですよ。自然とテンポも合ってくるし、掛け合いの間も気持ちよくなる。本当に一緒に録れて良かったです」

――現場では、お二人でお芝居の話をされたり、プライベートなお話をすることもあったんですか?

早見「ありましたね。ちょうど年末くらいにアフレコがあったとき、忘年会やりたいですねって話になって。結果的に、二人で小規模なプチ忘年会をやったんです。そのとき、たまたま別の現場でお会いした先輩の下野紘さんとお話ししていて、『今、真礼さんと一緒なんです』って言ったら、『じゃあ3人で行こうか』って話になって。そこからご一緒させていただいて。あれ、初めてでしたよね?」

内田「初めてだったね。3人で美味しいごはんを食べに行って、楽しい時間でしたね。ああいった現場をきっかけに、ちょっとゆるく集まれるのって嬉しいです」

――今回の物語では、クノンが"水の魔術"をとても上手に操っていきますよね。お二人がもし魔術を使えたら、どんなことに使ってみたいですか?

早見「真礼さんには、めちゃくちゃ強い火の魔術を使ってほしいですね(笑)。もう『バッ!』と一撃で大地を燃やすくらいの業火で。ギャップがすごくかっこいいと思うんです」

内田「逆に私は、早見さんには風が似合う気がします。風使って飛んでほしい。ふわ〜っと空を舞う感じで!逆に私は、早見さんには風が似合う気がします。風使って飛んでほしい。ふわ〜っと空を舞う感じで!」

早見「いいですね。風に乗って飛べたら、移動も楽になるし、優雅に見えるかも(笑)」

内田「でも、私は火の魔術でアロマランプをつけたいんですよ。あの、手動のカチカチが苦手で。魔法でパッとつけられたらすごく便利だなって思いました」

早見「私はやっぱり風ですね。とにかく移動を楽にしたい(笑)」

――では最後に、放送を楽しみにしている視聴者の皆さんに向けて、それぞれメッセージをお願いします

早見「ここから、クノンの活躍のフィールドがどんどん広がっていきます。彼の成長は目覚ましくて、周囲の人々を巻き込みながら、物語が力強く進んでいくんです。ぜひこれからの展開にも注目していただき、じっくり楽しんでいただけたら嬉しいです」

内田「クノンが学ぶことや知っていくことのスケールがとにかく大きくて、それだけでもワクワクさせられます。私自身、あまりの成長スピードにびっくりしながら惹き込まれていきました。そして彼の周りには、個性的なキャラクターたちが次々と登場して、たくさんの出会いが物語を豊かにしてくれます。ぜひ最後まで楽しんで観ていただけたらと思います!」

取材・文=川崎龍也 撮影=MISUMI

作品情報

TVアニメ『魔術師クノンは見えている』
2026年1月TOKYO MX、BS朝日、WOWOWにて放送開始
※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。