美空ひばりの人情味溢れる演技!高倉健は、社交的な男を爽やかに演じる「魚河岸の女石松」
2026.1.1(木)
若き日の美空ひばりと高倉健の快活な芝居が魅力的な東映の青春明朗編『魚河岸の女石松』が、東映チャンネルで放送される。ひばり主演の「べらんめぇ芸者」シリーズに次ぐ本作は、昭和の熱気が漲る「唄と笑いの青春」の輝きを今に伝える秀逸作である。
物語の主人公は、魚河岸の仲買人夫婦の一人娘として育った桂子(美空ひばり)である。情に厚く、少々けんかっ早い性格から、周囲からは「魚河岸の石松姐さん」と呼ばれ、頼りにされる人気者だ。持ち前の力強い美声はもちろん、本作ではコミカルなアクションも見せてくれる。
■憎たらしいほどのカッコ良さ・色気を漂わせる高倉健
(C)東映
そんな桂子の前に現れるのが、高倉健演じる喜多川達也である。彼は"トップ屋"と呼ばれるやり手の記者だが、その登場シーンからして尋常ではない。なんと飛行機に乗って颯爽と現れるのだ。白を基調とした洗練された服装は、当時の女性たちをたちまちメロメロにしたであろう、いけ好かないほどのモテ男感を漂わせている。
一見するとクールで冷たそうに見える達也だが、その内面には一本筋の通ったナイスガイの精神が宿っている。けんかっ早い桂子を時には優しくたしなめ、時には慰める達也。桂子が持っていたペンダントをきっかけとした二人の出会いから、彼らは本音と本音をぶつけ合い、次第に絆を深めていくのである。
本作の魅力は、主演二人のフレッシュさだけでなく、映画全体から立ち上る高度成長期の日本の勢いにもある。街にはクラシックカーが疾走し、家にはモダンなテーブルランプや黒電話といったレトロな家具が並ぶ。その一方で、庭先には井戸があるなど、新旧の文化が混ざり合っていた時代の生活が垣間見える。若者は派手に踊り、誰もがパワーに満ち溢れているのである。その熱気が映像からストレートに伝わってくる。
■美空ひばりは主人公をエネルギッシュで爽やかに演じる
(C)東映
魚河岸の石松姐さんは、友を守るため、町を守るため、ためらうことなく一肌脱ぐ。本音と本音のぶつかり合い、そして痛快なケンカのシーンは、見ていて実に気持ちが良いものだ。嘘偽りのない人情こそが、この時代の原動力であったことを感じさせてくれる。
美空ひばりと高倉健という二大スターの共演作はいくつかあるが、本作での二人の芝居は、彼らのキャリアの中でも特に「快活さ」と「軽やかさ」が際立っている。美空ひばりは、晩年の「芸道一代」の重厚さや「べらんめぇ芸者」シリーズの貫禄とは異なり、まさに青春真っただ中のエネルギッシュな娘を演じている。彼女の力強い美声と、コケティッシュで人情味あふれる演技は、観客を惹きつけてやまない。
一方、高倉健は、彼の代名詞となる寡黙でストイックな任侠映画の主人公像...例えば『網走番外地』や『昭和残侠伝』シリーズで見られる孤独なアウトローの雰囲気――とは大きく異なっている。本作の達也は、白い服をまとい、飛行機で現れるモダンで社交的な男だ。一本筋は通っているものの、ひばり演じる桂子と対等に渡り合い、時に茶目っ気も見せる彼の姿は、彼が「青春スター」として輝いていた一時期の貴重な記録である。シリアスな役柄が多い高倉健が、ここまで「いけ好かないモテ男」然とした役を爽やかに演じているのは、ファンにとって新鮮な驚きとなるだろう。
二人が放つ明るいオーラと、昭和初期の魚河岸の活気。これは単なる懐古趣味ではなく、現代を生きる我々にも「元気」を与えてくれる、痛快で素晴らしい作品である。この機会に、若きスターたちの輝きをぜひご堪能いただきたい。
文=石塚ともか
放送情報
魚河岸の女石松
放送日時:2026年1月9日(金)17:30~
放送チャンネル:東映チャンネル(スカパー!)
出演:美空ひばり/高倉健/中原ひとみ/小林裕子/大村文武/今井俊二
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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