当時20代の木村拓哉&松たか子が主演した、不器用で愛おしいラブストーリー!1997年のドラマ「ラブ ジェネレーション」
2026.12.31(水)
1月1日(木)より映画「教場 Reunion」がNetflixで独占配信開始、そして2月20日(金)には「教場 Requiem」が劇場公開される。
木村拓哉が主演を務め、警察学校の鬼教官・風間公親を演じる「教場」シリーズ。長岡弘樹による警察小説「教場」を原作とした同シリーズは、2020年1月にフジテレビ開局60周年特別企画として2夜連続で放送されたドラマ「教場」から始まった。翌年、2021年1月には続編「教場II」が新春ドラマスペシャル枠で放送され、2023年4月期には風間の警察学校赴任前の物語を描いた「風間公親-教場0-」が月9で連続ドラマとして放送された。そしてついに映画となったのが、最新作の「教場 Reunion/Requiem」だ。
木村とフジテレビのタッグといえば、社会現象を巻き起こした名作「ロングバケーション」に始まり、「HERO」シリーズや「プライド」「エンジン」と、これまでに数えきれないほどのヒット作を生み出してきた。近年の活躍ぶりももちろんだが、1990年代後半から2000年代前半の木村の圧倒的な人気と存在感は、凄まじかった。
その真っ只中、1997年に松たか子とともに月9のW主演を務めたのが、「ラブ ジェネレーション」だ。全話の平均視聴率が30パーセントを超える大ヒットとなった本作。大滝詠一による主題歌の「幸せな結末」も作品の世界観にぴったりで、話題となった。
広告代理店「栄光エージェンシー」のクリエイティブ部で働く片桐哲平(木村)は、25歳にして恋も遊びも絶好調に突っ走っていた。終電を逃したある夜、女の子に電話をかけるも誘いを断られた哲平は、恋人と喧嘩をして車を降ろされ、走り去る車に向かってパンプスを投げつける女性を目撃。自分と同じく終電のないOL・上杉理子(松)に声をかけてホテルに行くも、マイペースな彼女に振り回される。翌朝、目が覚めるとすでに理子は部屋を出た後だった。苛立ちつつも仕事場に向かった哲平だったが、突然、営業部への異動を命じられる。営業部へ足を運ぶと、そこにはなんと理子の姿が。望んでいない異動先の課長・黒崎武士(平田満)は口うるさく、理子も生意気な態度で癪にさわる。そんな中、哲平は高校時代の恋人で、今も内心は想いを捨てきれずにいた水原さなえ(純名里沙)と再会する。舞い上がる哲平だったが、さなえが哲平の兄・荘一郎(内野聖陽)の婚約者であることを知らされる...。
■木村拓哉×松たか子で描くすれ違いだらけのラブストーリー

哲平は仕事にも遊びにも精力的で、クリエイティブ部での仕事に自信を持っていた。しかし、突然の異動がきっかけで彼の自信は揺らぎ、弱い部分が顔を覗かせる。検事として働く兄・荘一郎を慕いながらも、その優秀さを自分と比べて、どこか引け目を感じている。そして、一途に想っていた元恋人も、いつの間にか兄の恋人になっていた...。普段は勝気な振る舞いの哲平がふとした瞬間に見せるほころびを、当時24歳の木村がナチュラルに演じている。
そして、そんな哲平を振り回すマイペースで生意気な同僚・理子を、当時20歳の松がチャーミングに演じている。営業部への異動をなかなか受け入れられず、仕事も恋もくすぶっている哲平をからかいながらも鼓舞し、ついには哲平自慢の長髪まで、勝手にハサミを持ち出してざっくりと切ってしまう。当初の哲平は理子を生意気に感じて何かと言い合っていたが、理子が自身の失恋話を打ち明けた時には真摯に受け止めたり、課長の黒崎から再三注意を受けていた髪を切り落とされた時にも「お前のおかげで吹っ切れた」とお礼を言ったりと、2人の距離は徐々に縮まっていくこととなる。

哲平と理子を中心に、さなえや荘一郎との関係性も交えて、すれ違う男女のラブストーリーを描いた本作。そこにはときめきもあり、もどかしさもあり..."ザ・月9"とでも言いたくなる、不器用で愛おしい恋模様が詰まっている。当時すでに絶大な人気を誇っていた二枚目の木村が、理子に振り回されている哲平を演じているのも良い。前年の「ロンバケ」以来の共演となり、本作の約4年後には「HERO」シリーズでも再びタッグを組むこととなった木村と松だが、本作でも演技の相性の良さがすでに光っている。
約28年前の作品ながら、時を経ても色あせない名作。若かりし頃の木村と松が描き出した瑞々しいラブストーリーを、この機会にぜひ観ていただきたい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
ラブ ジェネレーション
放送日時:2026年1月18日(日)10:00~※全11話一挙放送
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:木村拓哉 松たか子 内野聖陽 純名里沙 藤原紀香 川端竜太 井筒森介 浅見貴子 岸博之 井之上隆志 山崎直樹 近藤京三 原田修一 長嶺尚子 森口瑤子 平田満 野村信次 ほか
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