2026年最初の大勝負。藤井聡太王将VS永瀬拓矢九段の王将戦七番勝負の展望はいかに!?
2026.12.30(火)
藤井聡太王将に永瀬拓矢九段が挑戦するALSOK杯第75期王将戦七番勝負。永瀬は激戦の王将戦挑戦者決定リーグを6戦全勝で優勝し、2年連続の挑戦となる。
藤井は秋の王座戦五番勝負で挑戦者の伊藤匠叡王にフルセットの末に敗れ、六冠に後退した。しかし2年連続で佐々木勇気八段を挑戦者に迎えた竜王戦七番勝負は4連勝と圧倒し、5連覇で永世竜王の資格を獲得。調子は悪くなさそうで、二日制七番勝負のタイトル戦では18回戦い、いまだに負けなしだ。今回の防衛戦には5連覇が掛かっている。
タイトル戦で敗れた棋士は調子を落とすことも多いが、永瀬に至っては関係がないようだ。タイトル戦と並行して行われる各棋戦での予選でも白星を重ね、コンスタントに挑戦権を得ている。王座を失って以降はタイトル獲得はないが、藤井、伊藤のタイトルホルダーに次ぐ3番手であることは疑いようがないだろう。王将戦で挑戦者となるのは3回目だ。
藤井─永瀬の二日制でのタイトル戦は今回が4回目。昨年の王将戦から藤井が4勝1敗、続く名人戦も4勝1敗、王位戦では4勝2敗で防衛している。藤井相手にストレート負けがないのは永瀬が健闘しているとも言えるが、気になるのはいずれも藤井が開幕から3連勝していることだ。長い将棋界の歴史でも3連敗から4連勝は2例しかなく、どちらも大逆転防衛となったシリーズで、奪取した事例はない。高い勝率を誇る藤井に開幕から3連勝されては絶望的で、永瀬としてはまずシリーズ前半、それも第2局までに白星をあげられるかが勝負だろう。
⒞囲碁・将棋チャンネル
過去の対戦成績は藤井から見て32勝11敗。永瀬は藤井と一番対局数の多い棋士で、今回の七番勝負もあり年度内に50局に到達する可能性がある。対局数が伸びてくる可能性の高い伊藤二冠とはまだ21局で、永瀬は藤井との百番指しに最も近い。加えてVS仲間でもあり、お互いに手の内を知り尽くしているだろう。
戦型は藤井が先手なら角換わり、後手なら2手目△8四歩か角道を止めての雁木が基本だ。レパートリーの広い永瀬が何を選ぶかになるだろう。先述した王位戦七番勝負以降では早指しで2度対戦しており、いずれも藤井が後手で雁木と、角換わりの右玉から快勝している。よって2025年は18局も対局があったこととなる。
注目の七番勝負は1月11日(月)、12日(火)に静岡県掛川市「掛川城 二の丸茶室」にて開幕する。最初に藤井を二日制で破るのは誰になるか。2026年最初の大勝負だ。
文=渡部壮大
放送情報
[生]ALSOK杯 第75期 王将戦 七番勝負 第1局 1日目[藤井聡太登場] 藤井聡太王将 vs永瀬拓矢九段
放送日時:2026年1月11日(日)08:45~12:30
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル (スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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