池松壮亮が母を亡くした青年を哀愁たっぷりに演じる...母役・田中裕子の、すべてを超越した演技も見どころな「本心」
2026.12.29(月)
2026年に放送予定のNHK大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」で藤吉郎(のちの天下人・豊臣秀吉)を演じる池松壮亮。試写会では主演の仲野太賀との仲の良さが話題になったが、10代の頃から交流がある二人はこれまでも何度か共演している。宮藤官九郎が企画、監督、脚本を手がけた池松主演のドラマ「季節のない街」(2023年)では仲野が仮設住宅のある町の青年部のリーダー役として出演。さらに、松岡茉優、窪⽥正孝W主演の映画「愛にイナズマ」(2023年)でも共演している。
そんな池松が主演を務め、平野啓一郎の同名長編小説を「舟を編む」(2013年)「月」(2023年)などの石井裕也監督が映画化したのが、2026年1月4日(日)に日本映画専門チャンネルで放送される「本心」(2024年)。本作にも仲野は有名なアバターデザイナー役で出演している。池松が演じているのは、ずっと一緒に暮らしてきた母親の秋子(田中裕子)を突然亡くし、途方に暮れる朔也。時代についていけない青年の不安定さを表現した演技は観る人の心までゆらゆらと揺らしていく。
ちなみに本作は、原作に感銘を受けた池松自身が「今やるべき作品」と、信頼する石井監督に企画を持ち込んだ作品。小説を読んだ時、池松の頭の中に浮かんでいた秋子のイメージが田中裕子であったことから、監督に伝え、池松と田中の初共演が実現した。
AIやVF(ヴァーチャル・フィギュア)が進化する未来を描きながら、すぐそこに迫っている現実にゾクゾクするような怖さを感じさせ、生身の人間にどう生きるのかを問いかけてくる本作。親子を演じた池松と田中の演技に注目したい。
■母を仮想空間で蘇らせる主人公。揺らぎを表現する池松の演技が刺さる
溶接工場で働いている朔也は秋子と二人暮らし。ある日、大切な話があると言われるが、幼なじみの岸谷(水上恒司)との約束があったため、話を聞かないまま母を失い、後から秋子が"自由死"を選んでいたことを知り、衝撃を受ける。その後、朔也は岸谷に勧められ、カメラ付きのゴーグルとイヤホンを付け、クライアントの指示通りに要望を叶える"リアル・アバター"という仕事をするようになり、"自由死"を選択する老人の願いに声を震わせる。
秋子は何を伝えたかったのか──。その「本心」が知りたい一心で、朔也は仮想空間上に"人間"を作る技術・VFを開発している野崎(妻夫木聡)のもとを訪ね、葛藤しながらも母を蘇らせる決断をする。
生前のパーソナルデータを収集するために秋子の同僚で友人だった三好彩花(三吉彩花)とコンタクトをとったことによって、二人は奇妙な同居生活をスタート。朔也の日常が少しずつ変わっていく。VFが完成し、後ろから秋子に声をかけられて呼吸が早くなり、「どうせ一人で悩みを抱えているんでしょ?」と言われ、クシャクシャの涙顔になる池松の抑えても抑えても感情が溢れだしてしまう演技に胸が締めつけられる。
■息子を心配する母役・田中裕子のチャーミングで存在感溢れる演技

秋子が遺した家での三人の生活は朔也が知らなかった母の顔を徐々に浮き彫りにしていく。生身の人間とVFという未知の"二役"に挑戦した田中は、さすがの存在感を発揮し、元気をなくしている朔也に口笛を吹いたり、アナログレコードから流れる大好きだった曲「ラ・クンパルシータ」に合わせて昔のようにダンスしてみせたりと実にチャーミングだ。
秋子や三好に「純粋過ぎる」と言われる朔也が学生時代に起こした事件や、秋子が"自由死"を選択していた理由など、観る側もそのミステリーにじわじわと引き込まれていく。母にも時代にも置き去りにされた主人公の不安と恐怖を真に迫る演技で表現した池松と全てを超越した芝居を見せる田中。彼らの芝居とともに、リアルとヴァーチャルの境界線が崩れていく本作の魅力にぜひ触れてみてほしい。
文=山本弘子
放送情報
本心
放送日時:2026年1月4日(日)21:00~ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル(スカパー!)
出演:池松壮亮
三吉彩花 水上恒司 仲野太賀 / 田中 泯 綾野 剛 / 妻夫木 聡
田中裕子
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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