来年40歳を迎える沢尻エリカの若き日の煌めき...眩い透明感と凜とした雰囲気を纏う映画「パッチギ!」
2025.12.23(火)
2024年2月に初主演となった舞台「欲望という名の電車」で、約4年ぶりに役者として活動を再開した沢尻エリカ。電撃復帰を果たした彼女の変わらぬ美しさは話題を呼び、舞台で見せた圧倒的な華と高い演技力も改めて賞賛された。来年1月から3月にかけて上演される主演舞台「ピグマリオン-PYGMALION-」や、2月27日(金)に全国公開を控える映画「#拡散」など、2026年の活躍にもますます期待が高まる。
様々な経験を経て年齢を重ね、来年40歳を迎える沢尻。美貌だけでなく大人としての余裕や妖艶さなど新たな魅力を備え、さらなる輝きを放つ。そんな彼女が女優として飛躍するきっかけとなった作品が映画「パッチギ!」(2005年)だ。
1月5日(月)にWOWOWシネマで放送される本作は、切ない恋や熱い友情そして喧嘩に情熱を燃やす、日本と在日朝鮮の高校生たちの青春を鮮やかに描く群像劇。脚本には「フラガール」(2006年)やNHK連続テレビ小説「マッサン」(2014年)なども手掛けた羽原大介も名を連ねた。井筒和幸が監督を務め、従来得意としてきた青春グラフィティものの集大成とも言える内容になっている。
(C)2004「パッチギ!」製作委員会[シネカノン/ハピネット・ピクチャーズ/衛星劇場/メモリーテック/S・D・P]
舞台は1968年の京都。府立東高校と朝鮮高校の生徒たちは日頃から仲が悪く、何かと争いが絶えない。東高で冴えない青春を送っている2年生の康介は、ある日、担任に命じられてサッカーの親善試合を申し込むため朝鮮高校を訪れる。その時、音楽室でフルートを吹いていたキョンジャに出会い、一目惚れしてしまう。
しかし、実は彼女は朝鮮高校の番長・アンソンの妹。その事実を知った康介は尻込みしてしまうが、キョンジャと少しでも親しくなりたくて彼女が演奏していた曲「イムジン河」をギターで弾くために練習を始める...。
2003年のドラマデビューから間もない沢尻が演じたのは、朝鮮高校のキョンジャ。化粧っ気のない素顔におさげ姿でこの愛らしさ...康介が一目惚れしてしまうのも無理はない。眩い透明感と凜とした雰囲気を纏う、清楚で可憐なまさしく美少女だ。
(C)2004「パッチギ!」製作委員会[シネカノン/ハピネット・ピクチャーズ/衛星劇場/メモリーテック/S・D・P]
怒りの滲む視線や毅然とした凛々しさ、悲しく美しい涙も愛らしい笑顔も、すべてが眩しい。親善試合で喧嘩する男たちを見つめる呆れたような表情、康介との電話での少し照れたような微笑み。複雑な思いを抱くキョンジャの心を、沢尻が真っ直ぐに表現する。彼女の一挙一動に自然と惹きつけられた。
本作と同じ年に初主演を務めたヒューマンドラマ「1リットルの涙」(2005年)での熱演も感動を呼び、その高い演技力を世間に知らしめた沢尻。ブレイクのきっかけとなった映画とドラマで、日本アカデミー賞やエランドール賞をはじめ当時の新人賞を総なめにした。
初々しい煌めきを放つ沢尻のほか、オダギリジョー、真木よう子、加瀬亮、江口のりこ、桐谷健太ら今や実力派となった俳優陣も多数出演している「パッチギ!」。彼らの20年前の若さ溢れる姿も必見だ。フレッシュな競演陣が描き出す熱い青春を、今改めて味わってほしい。
文=中川菜都美
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