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「旅行は苦手だった僕が...」イ・シニョン、日本で"食の旅"に挑戦して見つけた幸せ

2025.12.22(月)

韓国の人気俳優イ・シニョン、日本の旅で見つけた“心の変化”とは?
韓国の人気俳優イ・シニョン、日本の旅で見つけた“心の変化”とは?

韓国の人気俳優イ・シニョンが、日本で初めて挑戦したドキュメンタリー・バラエティー番組「イ・シニョンが行く!おいしいニッポン」がディスカバリーチャンネルにて12月26日(金)に放送される。

日本各地を巡りながら"食と旅を楽しむ"というテーマで、イ・シニョンが地元の人々と交流し、文化の違いや温かさを感じる様子を描く。旅行が苦手だったという彼が、なぜこの企画に挑戦したのか?そしてロケを終えた後に「終わるのが悔しい」と語った理由とは――。日本で見つけた新しい楽しみと、心に残る出会いを語る。

――番組のオファーを受けた時の気持ちや、出てみようと思われた感想を聞かせてください

「韓国でもバラエティやドキュメンタリーに出演した経験がなかったため、最初は驚きましたし、ありがたい気持ちでした。そんな中、日本から番組の提案をいただき、"旅をしながら楽しめば良い"という企画内容だったので、徐々に気持ちの負担が軽くなりました。良い機会をいただいたからこそ、"自分が楽しめば視聴者の皆さんにも伝わるはずだ"という気持ちで撮影に臨みました」

――「出演されたことがない」というのはとても意外でしたが、たまたま機会がなかったのでしょうか?それともあまり素を見せるのが...という感じで避けていましたか?

「素の姿を見せること自体に抵抗はありませんでした。ただ、新しいことに挑戦することへの少しの怖さはありました。ですが、2025年を迎える頃、"28歳の今だからこそできることをやりたい"という思いが芽生え、"この良い機会に新しい挑戦をしてみよう"と決心しました」

――旅はお好きですか?

「実は、旅行はあまり好きではありませんでした。デビュー以来、撮影が続き、終わってはまた次の撮影が始まるという生活だったため、休む時間は家で過ごすことが多かったんです。それで、自分が何を好きなのかすらよく分からなかったと思います。

ですが、今年に入って少しずつ時間を作って旅行をするようになり、その中で最も多く訪れたのが日本でした。日本旅行を通して、自分の好みや好きな食べ物、趣味のようなものを少しずつ知るようになりました」

――実際にロケを終えてみて、いかがでしたか?

「ドラマの撮影は6カ月以上続くことが多く、終わる頃には"長い旅が終わった"という安堵と寂しさが入り混じるのですが、今回のロケでは初めて"もったいない"という気持ちが湧きました。何かが終わることに対して、強い名残惜しさを感じました」

――「楽しかった」ということでしょうか?

「もちろん楽しかったというのもあります。旅をする前から期待やときめきがありましたが、その期待以上に大きな幸せを得られたと感じています。本当にありがたく思います」

――日本の食や日本の人々については、どのようなイメージを持たれていましたか?

「日本の食べ物は、繊細でシンプルでありながら量は多くないという印象を持っていました。日本各地を旅する中でさまざまなことを感じましたが、特に日本の方々はとても親切で、配慮が深いと感じました。

韓国で1人で行動する際には、少し気を遣う場面もありますが、日本では撮影中にこちらから声をかけても気軽に応じてくださり、撮影後にスタッフの方々から"あのドラマを見て知っていると話されていた"と聞いて、改めて"本当に親切で思いやりのある方々だな"と実感しました。

また、今回の旅で感じたのは、日本の人には『配慮』が基本マナーとしてあるので、すぐに近くに寄って来ないという感じがありました。それが僕との相性が合うんじゃないかなと思いました」

――実際に日本を旅して韓国と似ている部分・異なる部分などはありましたか?

「もちろん国が違うので、傾向などが違うのは当たり前だとは思います。食べ物自体も違うものがいっぱいあると思うんですけど、それは違って当たり前だと僕は思います。日本で感じる食のマナーも、いろいろな違うことはたくさんあると思います。おやつやデザートに関して言えば、韓国は味が強いものが多いですが、日本のデザートは味のバランスが良く、僕の好みに合っていると感じました」

――ロケでたくさんのところを回ったと思いますが、今一番頭に浮かぶ「味」って何ですか?

「今回の旅の中ですべての食事が美味しかったですが、中でもロケの中で釣りを体験したときに、ひとつの家族との出会いがあり、その家族が焼いてくださった焼き魚の味が忘れられないです」

――日本での人との距離感が心地よかったという話もありましたが、その理由のひとつでしょうか?

「釣りのエピソードは、ひとつのポイントになったと思います。親切でやはり配慮がすごいなと思いました。改めてこの場をお借りして、ご家族の皆さまに感謝の気持ちをお伝えしたいと思います」

――魚はもともとお好きだったんですか?

「子供の時から好きでした。特にサバが好きです」

――韓国で魚を食べるときは、焼いたり、煮つけたりなど、どういう調理法のものを食べますか?

「子供の時は母が焼いてくれたんですけど、最近は出前をとっているので...(笑)」

「イ・シニョンが行く!おいしいニッポン」イ・シニョン
「イ・シニョンが行く!おいしいニッポン」イ・シニョン

――旅行があまりお好きではないのに、なぜ日本に旅行に行こうと思ったのですか?

「僕の周りの友達が日本旅行に行くことが多いのですが、日本旅行について『良くなかった』と言っている人が1人もいなかったんです。『はじめて旅行に行くなら日本がいいんじゃない?』というオススメもあって日本に来ました」

――旅行を通して日本に関する「新たな気づき」みたいなものはありましたか?

「旅行とはいえ仕事で来ているのですが、隣同士の国でも撮影のシステムや流れが本当に違うんだなと感じました」

――いつもカメラの前で「役を演じる」ということが多いと思うのですが、今回ドキュメンタリーということで素のご自身を出されてみてどうでしたか?

「本当にやりやすかったんですけど、自分の素の姿をもう少し出してみたかったです(笑)。誰からもダメ出しはされませんでしたが、初めての自分での挑戦ということもあり、素の部分をもう少し出せなかったのは悔しいなと思います」

――韓国のソウルフードや思い出の料理などがあれば、思い出と一緒に教えてください

「韓国のソウルフードはたくさんありますが、僕がいま思い浮かぶのはサムギョプサルです。高級店とかではなく、ソウルの行きつけのお店で友達や家族と食べます。その行きつけのお店は僕にとって『集まりの場』であり、サムギョプサルは僕にとってもソウルフードです」

――ふるさとの味や、子供のころからの懐かしい味などはありますか?

「最近、韓国のふるさとに帰ってからもサムギョプサルを食べました。ソウルの行きつけのサムギョプサルのお店も、子供のときに食べた味と一番似ているので通っています。...この記事が出たら、僕すごくサムギョプサルにこだわる人みたいになりますね(笑)」

――韓国の定番の組み合わせのチキンとビールがお好きかお伺いしたかったのですが...サムギョプサルと焼酎になりますかね?

「正直、焼酎よりコーラが好きです(笑)」

――ロケで食べたものはすべて美味しかったとおっしゃっていましたが、その中でも特に「これ!」というものはありますか?

「旅館に行ったときにすごく高級な料理が出たんですね。たぶん懐石料理だと思うんですけど、いままで食べたことがない食感とか香りが良かったです。やっぱり高級な料理はいいものですね。仕事しながらこんな素敵なものが食べられるなんて、僕、成功したなと思いました(笑)」

――ロケで食べ歩きなどはされましたか?

「谷中神社でメンチカツを食べ歩きしました。ねこのしっぽの形のしたパンも食べました!」

――景色など印象的な場所はありましたか?

「御岳山でケーブルカーやリフトを乗り継ぎ、頂上で乗ったブランコがとても印象的でした。ケーブルカーに乗っているときはまだ夏の名残を感じましたが、途中から木々の色が変わり秋を感じました。頂上でブランコに乗った際、押してくれた方と最後に握手したとき、その手の冷たさに冬を感じ、他の皆さんが笑顔でブランコを楽しんでいく姿に温かい春を感じました。四季を一度に感じることができ、とても記憶に残りました」

文=HOMINIS編集部

放送情報

イ・シニョンが行く!おいしいニッポン ※全9回
初回放送日時:2025年12月26日(金) 20:00~
チャンネル:ディスカバリーチャンネル(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります