"タイプロ"でのブレイク前夜の焦燥感も絶妙...原嘉孝(timelesz)が売れない芸人の恋心や悲哀を体現する「初恋芸人」
2025.12.16(火)
timeleszの寺西拓人主演作「天文館探偵物語」に友情出演し、わずかな時間ながらインパクトを放った原嘉孝。個人での俳優活動も順調な原の初主演作となった「初恋芸人」が12月19日(金)より公開される。
大槻ケンヂらサブカル界隈から絶賛され、2016年にはテレビドラマ化、2025年の8月にはコミカライズ化もされた中沢健の同名小説を映像化した本作は、売れないピン芸人の男が自分を認めてくれた女性と恋に落ちるラブストーリー。不器用な芸人の生き様を通じて、恋のときめきや痛みが描かれる。
(C)「初恋芸人」フィルムパートナーズ
泣かず飛ばずの日々を過ごすピン芸人の佐藤賢治(原)は、ある日の舞台後、理沙(沢口愛華)から「面白かった」と声をかけられたことをきっかけに友人関係になる。自分を肯定してくれる理沙に恋心を覚えながらも想いを伝えられない賢治は、やがて理沙から距離を置かれてしまい...。
原が演じる賢治は、怪獣ネタで舞台に立つオタク気質な芸人。嫌な人を怪獣に見立て、自分をヒーローとして戦わせるなど妄想の世界に耽りがちで、人とうまくコミュニケーションが取れない"年齢=恋人いない歴"の童貞だ。
モゾモゾとした喋り方や相手と目を合わせられない視線の動きなど、原は内向的で不器用なキャラクター像を分かりやすく丁寧に表現。なかなかうまくいかない人生にイラだったり、落ち込んだりと、感情の揺れ動きを時折スラップスティックな笑いを交えながらスクリーンに映し出していく。
(C)「初恋芸人」フィルムパートナーズ
「timelesz project -AUDITION-」に出演しブレイクする前の主役抜擢ということで、夢を追う姿やがむしゃらな姿勢など、入所から15年、30歳目前にして夢を叶えた原のキャリアともどこか重なるところも。ひりついた焦燥感など漂う雰囲気からキャラクターになりきっており、その切実さが応援したくなるような愛らしさをもたらしている。
また売れない芸人を演じるにあたり、お笑いライブに通いながらメモ用紙片手に役作りを研究するなど、芸人へのリスペクトを持って演じており、クライマックスのネタのシーンでの笑いなどリアリティが絶妙だ。
(C)「初恋芸人」フィルムパートナーズ
(C)「初恋芸人」フィルムパートナーズ
そんな賢治が関わることになる人物として、不思議ちゃんなところがある意中の理沙を沢口愛華が演じたほか、賢治が憧れる芸人の先輩・兼子役を事務所の大先輩である佐藤アツヒロが演じており、舞台前の賢治に助言を送るなどさすがの貫禄を放っている。
年明けにはダブル主演の一翼を担う連続ドラマ「横浜ネイバーズ」の放送が控えるなど、俳優としても充実の時期を迎えている原。初主演作「初恋芸人」で躍進を支える確かな演技力を堪能したい。
文=HOMINIS編集部
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