「匿名の恋人たち」へと繋がるハン・ヒョジュの着実な女優キャリア...吉高由里子&横浜流星の日本版リメイクでも知られる名作「ただ君だけ」
2025.11.21(金)
今年10月に配信されるや、世界31の国と地域でNetflix週間TOP10(非英語/シリーズ)入りを果たすなど、"大人ロマンス"ジャンルとしては好調な数字を叩き出している「匿名の恋人たち」。
潔癖症の御曹司に扮した小栗旬と共に、不器用でピュアな大人の恋模様を体現しているのが、視線恐怖症の天才ショコラティエを演じている韓国トップ女優のハン・ヒョジュ。30代後半となり、初の母親役に挑んだ「ムービング」(2023年)や、強烈な悪役ぶりが話題となった映画「毒戦 BELIEVER 2」(2023年)などで役の幅を広げているが、もともとは日本に第1次韓流ブームを巻き起こした「四季」シリーズ最終章「春のワルツ」(2006年)をきっかけにブレイクした韓国の"国民的清純派女優"の一人だ。
その後、日本でも話題になったドラマ「トンイ」(2010年)で主演を務め、明るく賢い努力家の主人公・トンイを輝く笑顔とポジティブなキャラクターで演じきったヒョジュ。翌年から約6年間はドラマの現場を離れ、スクリーンで活躍した。
(C) 2011 SHOWBOX / MEDIAPLEX AND HB ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED
その間に製作された映画の1つが、ソ・ジソブと共演した「ただ君だけ」(2011年)。ヒョジュ演じる目の不自由なヒロイン・ジョンファの明るく芯の強いキャラクターが観客を魅了し、日本でも吉高由里子&横浜流星の共演(タイトルは「きみの瞳が問いかけている」)でリメイクされたこの名作が、12月20日(土)にアジアドラマチックTV(アジドラ)で放送される。
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チャンピオンに輝いた過去を持ちながら今は心を閉ざして生きる元ボクサー・チョルミン(ソ・ジソブ)はある日、花のように愛くるしい女性・ジョンファ(ハン・ヒョジュ)と知り合う。視力を失いつつも明るいジョンファに惹かれ、チョルミンは心を開いていくが、2人はある"残酷な因縁"で繋がっていた...。
「バリでの出来事」「ごめん、愛してる」(共に2004年)で人気を集め、同じく第1次韓流ブームを牽引したソ・ジソブとの共演とあって、日本公開時には2人揃ってジャパンプレミアに登壇するなど注目を集めた同作。孤独で不器用なチョルミンが少しずつ人生に希望を見出していく過程が前半の見どころだが、その冷え切った心を温めて溶かすエネルギーになるのが、ジョンファの透明感あふれる笑顔だ。
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駐車場の管理人のバイトをしていたチョルミンのもとへ、前任のおじいさんだと思い込んだジョンファが訪ねたことから始まった2人の関係。目がほとんど見えない彼女は、管理人室でテレビの音声を聴き、チョルミンに「ヒロインはどんな靴を履いてます?イヤリングは?」と質問し、なんとも楽しそうに笑う。
初めはそんなジョンファとどう接すればいいか分からず戸惑っていたチョルミンも、彼女の笑顔を見るうちに、次第に明るい表情に...。彼がこんなふうに何かに見とれるのはきっとすごく久しぶりなんだろうな...と思わせる安らぎが、その場に満ちていく。
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日光がよく入るようにチョルミンが窓を付け替えてあげた部屋で、光に包まれながら、ジョンファが彼の顔を優しくなでる――触ることでチョルミンの顔を"見よう"とする――シーンも美しい。ここでもジョンファは心から満ち足りた笑顔を浮かべ、2人は初めて唇を重ねる...。ジョンファの温もりが2人を包み込む、ロマンティックな名シーンだ。
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その後、2人は過酷な運命に翻弄されるが、鑑賞後、脳裏に蘇るのはきっと、ジョンファの温かい笑顔。それほどにヒョジュの笑顔が作品全体を照らしている。一見、消えてしまいそうなほどに儚げで、それでいてどんな悲しみも溶かしてしまうほどの強さを持った笑顔。デビュー20年を超える今も清らかな魅力を失わないヒョジュの"笑顔"の力を実感せずにいられない名作だ。
文=酒寄美智子
放送情報
韓国映画「ただ君だけ」
放送日時:2025年12月20日(土)22:30~
チャンネル:アジアドラマチックTV(アジドラ)(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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