ニュース王国

菅田将暉の演技のバランス感覚が光る!型破りなキャラたちの中で唯一の"まとも枠"を演じた「銀魂」

2025.11.20(木)

10月より放送中の三谷幸喜脚本ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」で主演を務めている菅田将暉。1984年の渋谷のとある劇場を舞台に、若者たちの夢、くすぶり、恋を描く青春群像劇で、菅田は夢見る劇団演出家を熱演。蜷川幸雄氏に憧れ、理想のシェイクスピア劇を作ろうと奮闘する主人公の姿が胸を打つ。共演は二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波、小林薫、市原隼人...と、豪華なキャストが集結。今クールの話題作だ。

自然な佇まいでどんな役柄にもリアリティを与える、菅田の演技力は周知の通り。オリジナル脚本はもちろん、これまでに数々の実写化作品でも存在感を放ち、キャラクターたちに命を吹き込んできた。

2017年に公開された「銀魂」は、大ヒットを受け、第2・3作と続いてシリーズ化された人気作。原作は絶大な人気を博す空知英秋による同名漫画で、福田雄一がメガホンをとった。主人公の坂田銀時を演じる小栗旬、神楽役の橋本環奈と共に、便利屋"万事屋銀ちゃん"のメンバー・志村新八を菅田演じている。

■型破りな者たちで溢れる銀魂の世界の中で、"普通さ"を担う新八

菅田将暉が万事屋メンバーの新八を眼鏡姿で好演
菅田将暉が万事屋メンバーの新八を眼鏡姿で好演

(C)空知英秋/集英社 (C)2017映画「銀魂」製作委員会

時は江戸末期。宇宙からやって来た天人の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途を辿るばかり。かつては攘夷志士として天人と最後まで戦い、"白夜叉"と恐れられた銀時も、今ではかぶき町の便利屋"万事屋銀ちゃん"を営み、毎日のんきに過ごしている。そんな銀時のもとに、かつての同志だった桂小太郎(岡田将生)が消息不明になり、さらには高杉晋助(堂本剛)が挙兵して幕府の転覆をたくらんでいるという情報が入る。銀時は万事屋メンバーの新八や神楽と共に、事態の真相を探るため調査に乗り出す...。

銀時、神楽と個性の強い万事屋メンバーの中で、新八は言うなれば"まとも枠"。銀時から侍魂を学ぶために万事屋で働いており、眼鏡をかけた控えめな印象で、真面目な常識人だ。そんな新八が銀時と神楽に振り回される姿はコミカルで親近感もあり、笑いを誘う。

型破りなキャラクターで溢れる銀魂の世界の中で、唯一と言っていいツッコミキャラである新八の、"普通さ"を菅田が表現している。この新八の存在があるからこそ、銀時を始めとする周囲のキャラクターたちの個性や破天荒さがより際立つ。そんな重要な役割を、菅田の演技は担っている。演技においてこの"普通"や"等身大"というのを表現するのは技量のいるものだが、それを見事に成し遂げている菅田のバランス感覚はさすがだ。新八は役柄としては地味設定なのだが、周囲の破天荒キャラたちに負けずに確かな存在感を放っているのは、まさに菅田だからこそ。

個性豊かな俳優陣のコンビネーションによって作り上げられた銀魂の世界観。菅田の演技にも注目しながら、楽しんでほしい。

文=HOMINIS編集部

放送情報

銀魂
放送日時:2025年11月24日(月)23:15~
チャンネル:WOWOWシネマ(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

出演:小栗旬 菅田将暉 橋本環奈 柳楽優弥 新井浩文 長澤まさみ 岡田将生 中村勘九郎 堂本剛