「夢華録」や「冰雨火」のチェン・シャオ(陳暁)が、名優チェン・ジェンビン(陳建斌)と築き上げた師弟の絆に胸が熱くなる「DUST~十三年の追憶~」
2025.11.15(土)
中国で最初にして最後の女性宰相となった陸貞の激動の人生を描いた「後宮の涙」(2013年)でブレイクしてから十数年――今や実力派として、多彩なジャンルで存在感を放っているチェン・シャオ(陳暁)。
その後も「月に咲く花の如く」(2017年)や「独孤皇后~乱世に咲く花~」(2019年)、「夢華録(むかろく)」(2022年)といった時代劇で、ヒロインを愛し続ける誠実な"男主"を演じて支持を集める一方で、ワン・イーボー(「陳情令」)と共演したアクション・ノワール「冰雨火(ひょううか)~BEING A HERO~」(2022年)では壮絶な役作りに挑み、孤独な男の悲哀を見事に体現。名優チェン・ジェンビン(陳建斌)とタッグを組んだサスペンス「DUST~十三年の追憶~」(2023年)でも、共に殺人事件を追う刑事に扮し、気迫に満ちた演技が高い評価を得た。
(C)BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.
11月27日(木)よりチャンネル銀河にて放送される本作は、かつては師弟だった2人の刑事が、13年の時を経て再び動き出した連続殺人事件の謎に迫っていく本格サスペンス。
チェン・シャオは、"優等生"だった新人時代から鍛え上げられた敏腕刑事・陸行知(ルー・シンジー)、チェン・ジェンビンはその師匠であり、真っ直ぐな信念を貫くベテラン刑事・衛崢峵(ウェイ・ジョンロン)役。2人とも、違和感なく13年という時の流れを演じ切り、事件によって翻弄される人間の機微を体現した。
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物語の起点は1997年。新人刑事の陸行知は、配属初日に先輩の衛崢峵と共に、ある特徴的な連続殺人事件を担当する。それは、被害者の女性はいずれも全裸にされ、絵画のように美しい姿勢で硬直しているという異様な殺人現場だった。だが事件を解決できないまま13年が経過。陸行知は経験を積み、頼れる刑事課長となっていたが、心の奥底にくすぶっていた"あの未解決事件"と酷似した殺人が再び発生してしまう。
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謎多き物語を牽引するのは、陸行知・衛崢峵の師弟コンビ。1997年当時の陸行知は、理論には強い"優等生"だが、実践経験が乏しく、殺人現場で遺体を見ただけで吐いてしまうような新人。
一方、彼を諭す衛崢峵は、鋭い観察眼をもち、確かな経験と足を使った捜査で、成果をあげてきたベテランだ。ジェンビンは、代表作「三国志 Three Kingdoms」(2010年)の曹操役でも発揮した円熟味あふれる名演で、老練の域に入った男の心情を見事に表現した。
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それから13年が経過した2010年には、2人の立場もキャラクターも大きく変わっている。陸行知は、現場を冷静に分析する理論派の一面はさらに鍛えられ、部下を率いる役職にも就き、かつての衛崢峵のような頼れる存在になりつつある。
だが、私生活では順風満帆とはいかず、13年前は新婚で仲睦まじかった楊漫(ヤン・マン)とは既に離婚。2人の間にはある事情で引き取った"娘"がいて、離婚後も本当の娘のように彼女を慈しみ育てている。娘を介して元妻との交流も続いており、陸行知が完全な孤独ではないところに救いを感じる。
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捜査の第一線からは身を引いた衛崢峵は、警察図書室の室長として穏やかな日々を送っていたが、殺人事件の話を聞き、胸中穏やかではいられず...。陸行知からの現場復帰の要請に、一旦は背を向けるものの、未解決に終わった13年前の悔しさが彼の刑事魂を疼かせる。
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この師弟コンビから自然と滲み出る"13年"の重みが本作をより味わい深いものに。実力派の2人が作り上げたキャラクターには月日を重ねた説得力がちゃんとあり、その中で垣間見える、信頼感と変わらぬ絆には思わずグッとくる。
そんな関係性を象徴しているのが、2人の行きつけの麵屋でのシーンだ。衛崢峵が現役だった頃は、スープが真っ赤になるまで香辛料を大量にかけ、透明なスープを味わう陸行知に対して、「辛くない麺など邪道だ」と嘯く場面が登場する。これが2010年に再会した時には、スープを真っ赤にした陸行知が、透明なスープをすすっている衛崢峵に、「辛くない麺は邪道では?」とからかうのだ。
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リアルな事件捜査や凄惨な犯罪描写のみならず、こうした刑事の何気ない日常も巧みに盛り込まれていて、彼らの人生にも没入してしまうこと必至。それぞれの葛藤を経て、辿り着く"その先"には胸を熱くさせられることだろう。
文=酒寄美智子
放送情報
DUST~十三年の追憶~
放送日時:2025年11月27日(木)9:30~
※毎週(月)~(金)9:30~
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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