吉沢亮が演じる錦織さんの"陰り"を帯びる表情の裏にあるものとは...ヘブン先生(トミー・バストウ)とのブロマンスな友情でも際立つ存在感
2025.11.14(金)
松江の没落士族の娘・小泉セツと、その夫で作家の小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)をモデルに、激動の明治時代を生き抜く夫婦の波乱に満ちた人生を描く連続ドラマ小説「ばけばけ」。
没落士族の娘として貧しい生活を強いられながらも、前向きに生きようとする怪談好きの主人公・トキ(高石あかり※「高」は正しくは「はしごだか」)を中心とした物語は、第5週に未来の夫・ヘブン(トミー・バストウ)が松江に到来してから本格的に動き出し、第7週ではトキがヘブンの女中となる急展開に。
当時、洋妾と蔑まれていた住み込み女中になったことを家族に言えず、さらなる秘密を抱え込みながらも、貧困にあえぐ周囲の人々を支えていくトキ。彼女の抱える複雑な心情を高石が曇りがちな表情で表現しており、その姿には、健気な思いが報われ、早く平穏な日々が訪れてほしいと願わずにはいられない。
一方、英語教師として招かれたヘブンもまた、言葉も通じず、誰一人として知る者がいない土地での暮らしに不安を覚え、塞ぎ込んでいく。寄宿する花田旅館の店主・平太(生瀬勝久)とは喧嘩が絶えず、ついには宿を出て家を構え、トキを女中として迎えることになった。
そんな未知の国での暮らしを送るヘブンをサポートするのが、吉沢亮演じる松江中学の英語教師・錦織友一。小泉八雲が心から信頼を寄せたと言われる島根出身の教育者・西田千太郎をモデルとし、"大盤石"と言われるほどの明晰な頭脳を持つキャラクターだ。
秀才だが決して偉ぶらず、気ままなヘブンや島根県知事の江藤(佐野史郎)との間で板挟みの中間管理職的存在として振り回されがち...。そんな人間味のある錦織を、吉沢は3枚目な演技を挟みながら巧みに表現。振る舞いの随所から誠実さが垣間見える安心感のある人物像を作り上げている。
特に登校初日、うまくやっていけるのかという不安から部屋に引きこもってしまったヘブンに対し、英語で「困ったら私がいます」と力強く言い切る頼もしさを見せ、友情が芽生えていく。
何かと早とちりしがちなヘブンの言動に戸惑い、そして嗜めるというやりとりなど、"影の主役"ともいうべき存在感を発揮。何か後ろめたい事実を隠しているような意味深な様子も見せるなど、今後も気になるところだ。
また、堤真一演じる傳様"ロス"後のタエ(北川景子)と三之丞(板垣李光人)の没落した姿など、怪談を題材とした作品らしくコミカルさの中にもどこかダークな影が付き纏う「ばけばけ」。一筋縄ではいかない"闇深さ"の中にもやさしさがはらんだトキを取り巻く人間模様がどう展開していくのか?今後の行方が楽しみだ。
文=HOMINIS編集部
放送情報
連続テレビ小説「ばけばけ」
2025年9月29日より毎週(月)〜(土)8:00〜 ほか
※(土)は1週間の振り返り
チャンネル:NHK総合
出演:高石あかり、トミー・バストウ/吉沢亮 ほか
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