文学×写真集を叶えた庄司浩平が日頃から持ち続けている独特な着眼点
2025.11.10(月)
大ブレイク中の俳優・庄司浩平が10月28日に、自身2冊目となる写真集『だから、ぼくは』を発売した。
今回は、写真集へのこだわりを中心にインタビュー。
また写真集発売日の10月28日に26歳の誕生日を迎えたことにちなんで、25歳の1年、そしてこれからの1年についても話を聞いた。
――今回の写真集『だから、ぼくは』は「書き下ろした文章を元にテーマを設け、ストーリーとして落とし込み撮り下ろした、フェイクドキュメンタリー的な一冊」と紹介されていますね
「そんなに文字の分量は多くないのですが、文学×写真集みたいなところを目指して作りました。文章を書くのは、苦じゃないタイプなんですけど、4年くらい前、別に仕事にならないくらいの頃から何かしらの文章は書くようにしていました。個人的に鬱屈とした時期の方が筆が進むので、逆に今はあんまり進んではいないのですが...」
――コンセプトはどのように決まったのでしょうか?
「最初セカンド写真集を作りましょうという話が出たときに、読み物としておもしろいものにしたいと思ったんです。それは、自分のファースト写真集も含めて、写真集って性質的に2回目を手に取る日って、なかなか来ないんじゃないかな、1回読んだら満足しちゃって永遠に背表紙が見えてる状態になっちゃうんじゃないかなと思って。作り手としては、カバーを外したところにもいろんな仕掛けをしているわけだけど、1回目でそのこだわりも味わい切っちゃう可能性があるなと感じていたんです。
なので、読み物として何回か手に取りたくなる、それは週に1回は読んでくれよって話じゃなくて、1年後とか3年後とかでもいいから、そういった時に印象が違って見えた方がおもしろいんじゃないかな、そう思ってもらえるように文字を入れてみようと思いました。こういうテーマでやるんだったら、写真集のサイズもこのサイズ感で、写真はこの順番の方がいいなというのは徐々に決めていきましたね」

――文章を書くときは、どういうところから着想を得ているのでしょうか?
「基本的には何気ないところから探すようにしています。例えば、喫茶店に行った時に近くに座った人がコップに口をつけるたびに口紅を拭うタイプの人なんだなとか、お酒を呑んでいるときに、あと少し残っている段階で店員さんに次のドリンクを頼む人なのか、それとも全部飲み切ってから店員さんを呼ぶ人なのか...とか。そういうところに人間性を感じたら、メモするようにしていますね。
例えば、この人は真面目で穏やかで、こういった人間で...って説明することは可能なんですけど、まあおもしろくないじゃないですか。そういうことより、いちいち右足から靴を履いて、みたいな情景描写で人間が見えた方が、共感だったり、引っかかりになると思うので、文章に関しては、そういう引っかかる部分を作ろうという思いがあります」
――日頃からそういった点に着目されている方って、なかなかいらっしゃらない気がします。もともと読書をされるのも好きなのでしょうか?
「そうですね。特定の作家さんの作品を全部読むというわけではないですけど、基本は小説、いまは純文学を読んでいます。でも、英語の勉強をずっとやっていた時は洋書を原文で読んでいたりもしましたし、大学生の頃は論文を書くために新書も読んでいて、活字が好きなタイプだと思います」
――写真集に掲載されている写真についても教えてください
「セットとロケとでちょうど1:1ぐらいで撮影しました。ロケも海辺や工場地帯、森の中、文章に絡めて場面が変わっていますね。衣装に関しては、場面に沿ったものを用意して、衣装さんと相談しつつ決めました」
――写真集の発売日には26歳のお誕生日を迎えられましたが、率直にどんな1年でしたか?
「多くの方に認知していただいた期間だったなと感じています。それから積み上げてきたことが徐々に仕事につながった1年でもありますね。小説『なつのさくら』も公開になったという意味では、自分の想定よりすごくいい形に転じた1年でもありましたし、バスケットボールの仕事もそうですけど、自分の中で仕事になる前から好きでやってきたことが実際の仕事になるっていう体験をした1年だったな、続けていきたいなぁと思うものが、形になり始めた1年だったなという印象です」
――これから先の1年はどんな1年にしていきたいですか?
「大前提、心身ともに元気でいたいというのはあります。20代ももう後半に差しかかる段階ですので、健康がすごく大切だなというのは日々感じていますので。あとは、そこをちゃんとキープしつつ、映像作品はもっとやっていきたいなと。作品数も大事ですが、経験自体を増やしていきたい。これは以前から声に出していることですけど、将来的には映画をいっぱいやっていきたいなと思っているので、頑張りたいです。
それから文芸も1本か2本は出したいですね。再来年になってしまうかもしれませんけど。あとは引き続き、Bリーグとバスケットボール関連の仕事もできたらなと思います」


取材・文=於ありさ 撮影=MISUMI
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