阪口珠美、乃木坂46から舞台へ――『醉いどれ天使』で感じた"女性の強さと儚さ"
2025.11.6(木)
11月7日(金)より明治座にて公演が始まる北山宏光が主演を務める舞台『醉いどれ天使』で、ダンスホールで生きる女性・奈々江を演じる阪口珠美。戦後の闇の中で、それでも前を向いて生きようとする彼女の姿を、繊細かつ真摯に表現している。
初のストレートプレイで挑んだ今回の舞台で感じた表現の難しさ、北山との共演で得た発見、そして奈々江という女性に託したメッセージ――。23歳の彼女が語る"生きる力"の物語。

――『醉いどれ天使』への出演が決まった際、どんな印象を受けましたか?脚本や演出のどんな部分に惹かれましたか?
「黒澤明さんの名作で、しかも歴史のある劇場に立たせていただけるということで、最初は信じられない気持ちとドキドキ・わくわくする気持ちでした。日程が迫ってきて現実味を感じてからは、とにかく不安でいっぱいになりました。映画を拝見しまして、モノクロの世界が私にはファンタジーのようにも感じました。泥臭い中にも誰もが持っている弱さや醜さ、生きるということの意味、そして特に女性がエネルギッシュに生きる姿に惹かれました」
――ダンスホールで生きる奈々江という女性をどんな人物として捉えていますか?彼女を演じるうえで大切にしているポイントを教えてください
「生き抜くために、すべてを諦めて、前だけをみて進んでいる強い女性のイメージです。でもその強さで隠した本当の気持ちを考えると、少し切なく感じることもあって。そんな心の中の気持ちも大切に演じられるよう心がけています」

――松永とのシーンでは独特の緊張感や空気が流れています。北山さんとの芝居を通して感じたこと、印象に残っている瞬間はありますか?
「松永とのシーンは、愛しているけれど愛だけではない、傷のつけあいのような、さまざまな感情が混ざっていると思います。その複雑な感情をお客様にきちんと届けられるよう、意識して演じています。北山さんは、お芝居をしやすいように穏やかな空気感でいてくださるので、奈々江として、北山さん演じる松永に全力で向き合いたいと思っています」
――奈々江の世界では、ダンスホールのシーンがとても印象的です。踊りや身体表現の面で、特に意識していることはありますか?
「踊りに関しては女性らしい表現のダンスが昔から好きだったので、今回とても楽しみにしていました。一緒に踊るダンサーの皆さまを見ているだけで気持ちよく感じるので、その感覚のまま私も思いっきり気持ちよく踊らせていただいています」
――乃木坂46での経験と、舞台での芝居にはそれぞれ違った表現があります。舞台に立つことで新たに感じた発見や、共通して大切にしていることを教えてください
「乃木坂46に在籍中は、お芝居をほとんど経験したことがなかったので、新しい発見というより、最初は声の出し方から全て意識しなくてはならず、今でも皆さまについていくのに必死です。共通して大切にしていることといえば、やはり"お客様の前に立つ"ということ。本番までの過程に関係なく、とにかく完璧に、自信満々で舞台に立たなければいけないと思っています。当時と同じく、今はそうなれるように頑張るのみです」
――稽古中に印象に残っている出来事や、キャスト・スタッフとの関係性の中で感じたことはありますか?
「共演者の皆さまもスタッフの皆さまもお優しく、佐藤仁美さんや大鶴義丹さんにアドバイスをいただいたり、北山宏光さんや渡辺大さんには"たまちゃん"と呼んでくださいとお願いしました。横山由依さんと岡田結実さんは頼りになるお姉さんのようで、皆さまに助けていただきながら頑張れています」
――『醉いどれ天使』を通して、観る人にどんなことを感じてもらいたいですか?奈々江として伝えたい想いや見どころを教えてください
「それぞれの優しい人間味溢れる姿もあれば、冷たく諦めた絶望感や、人間のいろいろな感情で溢れた舞台になると思います。観にきてくださった方々には、それをリアルに感じていただき、その重みで心がぎゅっと熱くなっていただけると思います。奈々江としてエネルギッシュにお届けしますのでよろしくお願いいたします」
文=HOMINIS編集部
公演情報
舞台『醉いどれ天使』
原作:黒澤明 植草圭之助
脚本:蓬莱竜太
演出:深作健太
出演:北山宏光
渡辺 大 横山由依・岡田結実(Wキャスト) 阪口珠美 / 佐藤仁美 大鶴義丹 ほか
公演スケジュール
日程:2025年11月7日(金)~23日(日)
会場:明治座
日程:2025年11月28日(金)~30日(日)
会場:御園座
日程:2025年12月5日(金)~14日(日)
会場:新歌舞伎座
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