上田麗奈と石川由依は相思相愛?!「心が清らかになります」アニメ『私を喰べたい、ひとでなし』インタビュー
2025.11.4(火)
アニメ「私を喰べたい、ひとでなし」が、TOKYO MXほかで放送中だ。
海辺の街で一人暮らしをする高校生・八百歳比名子(CV:上田麗奈)は死を望んでいた。そんな彼女の前に人喰い人魚の近江汐莉(CV:石川由依)が現れる。汐莉曰く、比名子の血肉は特別に美味しいらしく、命を狙ってくる妖怪がいるらしい。汐莉は自分が守る代わりに、いつか成熟した比名子を喰べると宣言して...。
苗川采の人気コミックが待望のアニメ化!今回は、上田麗奈と石川由依にインタビューを行い、本作の魅力とともにお互いの印象を語ってもらった。
――原作を読んだときの感想からお聞かせください
上田「シリアス、コミカル、ホラーなど、いろいろな要素が組み合わさっていて、メリハリがあるし、とても見応えがある素敵な作品だなと思いました。比名子、汐莉、そして比名子の親友・社美胡(CV:ファイルーズあい)の想いが絶妙に噛み合わないところがすごくもどかしくて...。このもどかしさを楽しんで見ていいのだろうか、と迷いながら読み進めた記憶があります。
取り扱っているものが、生死も含まれているため、胸が苦しくなりましたが、特に比名子と汐莉の関係は、いびつがゆえの美しさを感じますね。そこに先生が萌えを感じて描いていらっしゃるお気持ちも分かりますし、すごく魅力的な作品だなと思いました」
石川「まさに海の底のような重さがあり、息苦しくもあるのですが、幻想的な美しさも感じる作品です。壊れやすいものを取り扱ってはいるものの、それすらも居心地よく感じてしまう、身をゆだねてしまいたくなる魅力を感じました。
うえしゃま(上田)も言っていたように、3人は微妙に噛み合わないし、"いびつなつながり"なのですが、でもそれは相手のことを想っているからこその言動だから、なんとか関係が保たれている。その関係性すらどこか尊く感じるような...不思議な気持ちにさせてくれる作品だなと思いました」
――それぞれ演じるキャラクターの印象もお聞かせください
上田「比名子は、アフレコのときに『恨み、悲しみ、怒りのような強い感情を抱くことが難しく、その気力すらなくなっている状態で演じてほしい』という話を伺ったので、すごく深くて静かなところに沈んでいるイメージを抱いていました。
でも、人と話しているときは、無意識なのか意識的なのか、波長を合わせているようにも見えるんです。それは彼女が、人のことを考えて行動する子だからだと思うんですよね。自分のなかにある確固たる軸を守りつつ、それ以外のところで、なるべく人の気持ちに寄り添い、人の気持ちを優先して行動するのが彼女らしいなと思いました」
石川「汐莉は強引なところもあるのですが、優しい部分があったり、どこか見透かしている雰囲気があったり、何を考えているのか読み切れない部分もあって...。捉えきれない不思議な空気をまとっている子だなという印象がありました。
作中では、真剣に比名子に接しているかと思えば、ちょっとおちゃらけるシーンもあるんです。演じるときは、おちゃらける部分にも説得力がないといけないので、フワフワしつつも、比名子への想いの強さは軸として持っていました」
――比名子の親友・美胡について、そしてファイルーズさん演じる美胡と対峙してみてどんな印象を持ちましたか?
上田「比名子はほの暗くて湿度が高い。どんよりした曇り空のイメージなんですけど、美胡に関しては真逆で、明るくて太陽のような子。いてくれるだけで、話しているだけで、空気がカラッとする印象です。比名子を演じているときも、美胡ちゃんの前ではフッと力が抜けて...。前かがみだった状態から胸を開く感じというか(笑)。ちゃんと深呼吸できる体勢に変わる感覚で、ホッとさせてくれる人だなと思いました。
また、ファイルーズさんが美胡を演じることで、より頼もしさを感じるなと思いましたね。"この子についていけば大丈夫"と思わせてくれるリーダーシップがあって、どっしり構えた感じが素敵。私も安心して身を委ねていました。美胡の"強さ"は今後の話にも関わってくるポイントなので注目してほしいですね」
石川「(美胡は)海の底に沈みたがっている比名子を、現実に引き戻してくれる、現世にとどめておいてくれる貴重な存在なんです。美胡ちゃんはお人好しで、優しくて、明るくて、太陽のような子。愛のある彼女がいるから、比名子もこの世界でやっていけている部分があるのかなと思います。
ファイちゃんの声は、屈託のない明るさが魅力ですね。この作品自体、暗くなりがちなのですが、美胡ちゃんが明るく照らしてくれているし、ファイちゃんが演じることでより魅力的なキャラクターになっているなと思います。今後は、明るさはもちろん、強さやカッコ良さも見えてくるので楽しみにしてほしいですね」
――実際にアフレコで対峙してみてお互いどんなことを感じたのか、お芝居のことやお仕事以外の一面などの印象も含めて教えてください
上田「お声やお芝居でいうと、清涼感がありつつ、甘みもあって、由依さんにしかない独特な響きを持っていらっしゃって、それが今作にもマッチしている印象があります。由依さんのお人柄については、私が魅力的に伝えられる術がないほど大好きで...」
石川「(胸を抑えるポーズ)」
――(笑)
上田「嘘偽りなく想いや言葉を伝えてくださる分、そのまっすぐさが、そのまま私の心に飛び込んでくるので、『信頼』という言葉に近いものを感じています。お芝居のときに感じる由依さんならではの世界も素敵なのですが、お話をしているときにもまっすぐ気持ちが伝わってくるし、一緒にいて心地良くて...。
由依さんと一緒にいると、私もつられて、頭で考えるのではなく、心で過ごしたいと思うんです。私は『頭で考えた自分』と『心で動く自分』にギャップがあるタイプで、"心のままの自分を出していいんだろうか"と不安になる性格なのですが、由依さんと一緒にいるときは、"心のままでいたい"と思えるし、安心感があります」
石川「うえしゃまの声には、いろいろな感情が込められているし、聴く側としてもさまざまな感情が引き出されます。そこには、優しさだったり、柔らかさだったり、繊細さだったり、癒しも感じる。さらに深く掘ると、憂いや切なさなど、心の柔らかい部分に触れてくる瞬間もあるんです。アフレコも息づかいが印象的で、私だと、どうしても"噛まないように"と身構えてしまうシーンも、うえしゃまは、いつもナチュラルに演じられていて、スッと心に入ってくるお芝居が素敵だなと思います」
上田「嬉しいです...!」
石川「ご本人の印象としては、性格も含めて、感受性豊かな方なんだろうなと思っていました。きっと、これまでにいろいろなものを吸収して、それをすごく深いところまで噛み砕いていらっしゃる。そのなかでも素敵な部分を引き出して、私たちに受け渡してくれる...。私もうえしゃまと接していると、素直な気持ちでいなきゃいけないな、と思うし、そんな気持ちで人と接したいなって思います。心が清らかになりますね」
――お互いをリスペクトされていて、相思相愛ですね。素敵な関係です...!
上田&石川「(笑)」
文・撮影=浜瀬将樹
放送情報
アニメ「私を喰べたい、ひとでなし」
原作:苗川采(KADOKAWA「電撃マオウ」連載)
総監督:葛谷直行 監督:鈴木祐輔
アニメーション制作:スタジオリングス
声の出演:上田麗奈、石川由依、ファイルーズあい
放送局:AT-X(毎週木曜22:30〜/リピート放送もあり)、TOKYO MX(毎週木曜23:30〜)、サンテレビ(毎週金曜0:00〜)、BS日テレ(毎週金曜1:00〜)、愛媛朝日テレビ(毎週土曜1:50〜)
※ABEMA・dアニメストアほか、各配信サイトでも配信中
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