竹内結子が可憐さと陰りが同居するヒロインを好演!草なぎ剛との共演で描く幻想的な物語「黄泉がえり」
2025.10.31(金)
草なぎ剛(※「なぎ」は正しくはゆみへんに「剪」)と竹内結子の共演で、梶尾真治の小説を映画化した2003年の「黄泉がえり」。死者がよみがえる超常現象を題材にしたファンタジーに仕上がっている本作は、柴咲コウがRUI名義で歌った主題歌「月のしずく」がヒットしたことでも注目を集めた。
(C)映画「黄泉がえり」製作委員会
九州・阿蘇のとある町で、"亡くなったはずの人が帰ってくる"という不可思議な現象が何件も発生する。それは幽霊や幻ではなく、死んだ当時の年齢や姿のまま、この世に戻ってくるという。厚生労働省の調査官・川田平太(草なぎ)は、自身の故郷でもあるその町で調査を開始し、"黄泉がえり"現象が一帯で次々と起こっていることを目の当たりにする。戻ってきた人々と家族は一時の再会に喜びながらも、いずれまた別れが来るのではという葛藤に向き合っているのだった。そんな折、川田は亡くなった親友の婚約者・葵(竹内)と再会する。なぜか彼女の近くでは"黄泉がえり"が起きていなかったが、やがて川田はその現象が起きる条件に気付く...。
■情感溢れる物語の中で、草なぎ剛と竹内結子の芝居が光る
(C)映画「黄泉がえり」製作委員会
「生と死」というテーマを、深い情感を持って静かに描き出した本作。草なぎが演じる川田は、不可思議な黄泉がえり現象を目の当たりにしながらも、その立場もあって、真実を追究していくという役どころ。そんな川田を草なぎは、静かに抑えた芝居で演じながらも、些細な表情の動きや呼吸の間で、彼の動揺や戸惑いを表現した。また、川田の優しさや穏やかさも柔和な雰囲気で体現しており、だからこそ、葵に対して感情をあらわにしてぶつけるシーンでは、川田の胸の内にあった想いがひしひしと伝わってくる。
(C)映画「黄泉がえり」製作委員会
竹内は、ヒロインの葵を可憐な存在感で好演。明るく振る舞ってはいるものの、婚約者を失ったことへの深い喪失感や心の傷など、葵が抱える陰りもしっかりと表現している。ごく自然な佇まいでありながらも、太陽のように笑ったり、切ない顔で涙を流したりと、その時々の葵のさまざまな心情を映し出す竹内の豊かな表情。彼女の演技力によって、葵が魅力的なヒロインとして作り上げられている。
(C)映画「黄泉がえり」製作委員会
草なぎと竹内のほか、石田ゆり子、哀川翔、市原隼人、長澤まさみなど、そうそうたる俳優陣が脇を固める本作。「月のしずく」をバックに描かれるラストシーンの切なさは、観る者の心を打つはず。不可思議な現象をテーマに描く幻想的な物語の結末を、ぜひその目で確かめてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
黄泉がえり
放送日時:2025年11月7日(金)18:45~、11月16日(日)16:15~
チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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