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玉木宏と綾瀬はるかが瑞々しい演技で紡ぎ出した純愛ストーリー!子役時代の須賀健太、志田未来も共演の「雨鱒の川」

2025.10.31(金)

玉木宏と綾瀬はるかの共演で、人気作家・川上健一による同名小説を映画化したのが2004年公開の「雨鱒の川」だ。「がんばっていきまっしょい(1998)」の磯村一路監督が北海道でロケを行ない、美しい大自然を盛り込みながら、爽やかなタッチで"感動の純愛"を描き出した本作。公開当時には、葉加瀬太郎が本作で初めて映画音楽に挑んだことも話題になった。

玉木宏が主演を務め、その子供時代を須賀健太が好演
玉木宏が主演を務め、その子供時代を須賀健太が好演

(C)2004 雨鱒の川フィルムパートナーズ

8歳の少年・心平(須賀健太)は早くに父親を亡くしたが、母親・沙月(中谷美紀)の愛情を受けながら、豊かな大自然の中でのびのびと暮らしていた。そんな心平の幼なじみ・小百合(志田未来)は生まれつき耳が不自由だったが、心平とだけは不思議と心が通じ合い、心平の声は小百合に届き、小百合の声は心平に届くのだった。その傍らで、小百合に想いを寄せる年上の少年・英蔵は、いつも仲の良い2人に嫉妬と苛立ちを募らせていた。そんな折、絵を描くことが好きな心平が描いた雨鱒の絵が、パリの絵画コンクールで入賞する。時が経ち14年後、3人はそれぞれ大人になり、22歳になった心平(玉木)は小百合(綾瀬)と変わらず仲良く過ごしながら、彼女の父親・高倉士郎(阿部寛)が営む「高倉酒造」で作業員として働いていた。しかし、仕事にはなかなか身が入らず、相変わらず絵を描くことにばかり熱中する心平。士郎はそんな心平に「心平の絵が東京の画廊に売れた」と言って東京へ追いやり、小百合と英蔵(松岡俊介)の結婚話を進めようとする...。

■若き日の玉木宏と綾瀬はるかが描き出した瑞々しいラブストーリー

(C)2004 雨鱒の川フィルムパートナーズ

当時24歳の玉木は、本作が映画初主演。大人になった心平は、決して口数の多いタイプではないが、そんな中でも心平の優しさや戸惑い、動揺と言った心の機微を玉木が表情や声のトーンに滲ませて表現している。特に、無邪気な子供時代から一転、"喪失"を経験して成長した心平の心の中にある"空虚"のようなものも、全身に纏わせた空気から感じられる。一方の綾瀬も、当時19歳でフレッシュな演技を見せている。本作が公開された2004年と言えば、ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」でヒロインに抜擢されて、注目を集めていた頃。溢れる透明感で存在感を放ちながらも、耳が不自由な小百合という難しい役どころをしっかりと演じきった。

■子役時代の須賀健太と志田未来の演技にも注目

8歳の心平と小百合を演じているのは、子役時代の須賀と志田。須賀の元気いっぱいの演技は、自然の中で伸び伸び育つ心平を全身で体現している。志田の柔らかい笑顔も小百合が心平に深い信頼を抱いていることを表現しているようだ。何より須賀と志田のやり取りが微笑ましく、幼い頃の心平と小百合の描写があるからこそ、大人になった2人が互いを想い合う姿が"純愛"として映し出されている。

若手時代の玉木と綾瀬、子役時代の須賀と志田はもちろん、阿部や中谷など、脇を固めるキャストも実力派揃いの本作。大自然の中で映し出されるピュアなラブストーリーの行く末を、その目で確かめてほしい。

文=HOMINIS編集部

放送情報【スカパー!】

雨鱒の川
放送日時:2025年11月2日(日)12:30~、11月24日(月)6:30~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます