齊藤京子、"姉感"の醸し出し方は「さりげなく」。映画『(LOVE SONG)』インタビュー
2025.10.27(月)
森崎ウィン、向井康二(Snow Man)がダブル主演を務める映画『(LOVE SONG)』が、10月31日(金)に公開される。
世界的大ヒットBLドラマを手掛けたチャンプ監督がついに日本デビューを果たす。本作は日タイ共同制作で豪華キャストを迎え、美しい映像とともに初恋への淡い気持ちを丁寧に描き出す。
今回は、主人公ソウタの同期であり、姉的な存在でもあるヒカリ役を演じた齊藤京子に話を聞いた。
――まずは映画出演が決まったときの率直な思いを教えて下さい
「『日向坂46』を卒業し事務所も移籍して、俳優として再スタートしようというところで出演させていただくことが決まったので、とても嬉しかったです。それから日タイ共同制作と聞いて、初めてだったので楽しみでした」
――日タイ共同制作ということでこれまでとの違いは感じましたか?
「全然違いました。日本は段取りがあってテストをやってから本番という流れで撮影することが多いのですが、本作はテストはせずに一発本番で。その一発に全力を注ぐことができるというのは個人的には新鮮でしたし、楽しかったです」
――今回は原島星(ハラシマ ヒカリ)という役で、主人公・ソウタの大学時代の同期であり、姉のような存在でしたが、齊藤さんから見ていかがですか?
「性格もさっぱりしていて、ソウタとも男友達のような関係で、個人的にすごく好きなキャラクターでした。何より大事なことをポロッと言って、ソウタの人生を変える役割でもあるので、素敵な役を演じさせていただいたなと」
――齊藤さん自身とも重なる部分は大きかったですか?
「そうですね。かけ離れている感じはせず、親近感はありました。私の低い声がヒカリのさっぱりしている性格ともマッチして、セリフも言いやすかったですね」
――特別な役作りはあまりなかったのでしょうか?
「役作りは毎回します。役のことを考えて、人物像を自分なりにイメージしています。ヒカリはソウタと付き合いが長い関係性ですが、実際は森崎ウィンさんとはじめましてだったので、昔からの仲いい感じを出せるよう意識していました。」
――ソウタと2人のシーンに関して、監督さんから具体的な指示はありましたか?
「もっとふざけあって、カイが嫉妬するくらい仲良くしてほしいというのは、ご指導いただきましたね」
――森崎さんとは実年齢では7つ離れていますが、それも感じさせない仕上がりでした
「たしかに実年齢的には友達というよりお兄ちゃんの方が近いかもしれないですが、現場で役に入ると、自然と友達としてお芝居することができました」
――幼馴染でありながら、ヒカリはソウタよりもしっかりしている印象を受けました。その"姉御感"を出すために意識していたことなどはありますか?
「ヒカリが何気なく言ったセリフがソウタには響いたという感じを強調するために、大事なことをさらっと言うようにしていました」
(C)2025『(LOVE SONG)』製作委員会
――齊藤さん自身はヒカリのように大事なことを言ったり、誰かを支えたりするタイプでしたか?
「そうですね。学生時代は友達の恋愛を応援するタイプだったので、当時のことを思い出しました。それもヒカリの良さと重なりますし、私としても結局それが一番楽しいと思います(笑)」
――具体的なアドバイスもされたり?
「アドバイスしたり相談に乗ったり。恋が実ったら、自分のことのように喜んでいました」
――映画の中に齊藤さんがいたとして、ソウタにはどのようなアドバイスをしますか?
「やっぱりソウタとカイには再会してほしいので背中を押すと思います。お仕事でタイに行く機会があるなら行ってきなよ、もったいないよと言うかもしれないですね」
――齊藤さん自身にはヒカリのような人は周りにいますか?
「ヒコロヒーさんが近いですね。サバサバしているけど、言っていることは優しさを感じられるし、それもさりげなくて素敵だなと感じます」
――お姉さんのような感覚ですね
「そうですね。ヒコロヒーさんは友達というより、まさにお姉さんという感じです」
――作品の中で恋愛と友情の曖昧な境目が描かれていると思います。齊藤さんとしてはそのような区別はありますか?
「そもそも学生時代に男友達がいなくて、その感覚がわからなかったんです。ただ、ここ1年くらいでいろいろな方と共演させていただくなかで、男友達ってこういう感じなのか実感することは多々ありました。」
――友達とはどのような距離感で接しているのでしょうか?
「親友というくらい仲が良い人だったら連絡もたくさん取りたいですし、プライベートでさくっと会いたいです」
――作品全体のテーマとして「未完成」というのがあると思います。齊藤さん自身の中で"未完成"や"最後までいかなかったもの"はありますか?
「小さい頃に料理を身につけておきたかったです。母の手伝いで洗い物をしたり洗濯物を畳んでいたので、母の負担は減ったかもしれないですが、もうちょっと料理もやっておけば今ごろ身についていたのではないかと思います。例えばカレーを作るにしても、野菜の切り方が全部違うじゃないですか。これはどうとか、皮を剥くとか、そういう細かいところがわからなくて。それがわかっていれば簡単にできるし、今につながっていたかなって。料理は今からでも遅くないのでできるといえばできるのですが、未完成ではあります」
――なかなか挑戦する時間がなさそうですよね
「撮影中は難しいですね。でも、この前唐揚げを作ってみたらおいしくできて、意外にやればできるんだと気づきました。ただ、切り方などは基礎から勉強したいなと思います」
――最後に映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします
「ソウタの真っ直ぐな恋心が素敵ですし、2人の純粋な恋愛にときめきます。また、タイパートの映像美も見どころです。この作品を通して穏やかな気持ちにもなれますし、楽しみながら見ていただけたらなと思います」
(C)2025『(LOVE SONG)』製作委員会
取材・文=まっつ 撮影=MISUMI
ヘアメイク= 栢木真弓
スタイリスト= 川崎加織(※「崎」は正しくは「立さき」)
公開情報
映画『(LOVE SONG)』
2025年10月31日(金) 全国ロードショー
出演:森崎ウィン×向井康二(Snow Man)
及川光博、齊藤京子、藤原大祐、逢見亮太ら
(C)2025『(LOVE SONG)』製作委員会
配給:KADOKAWA
-

竹内結子主演「ダンダリン 労働基準監督官」松坂桃李が"労働Gメン"に!クセのある他キャラと馴染む柔軟性たっぷりな演技に共感間違いなし!
提供元:HOMINIS10/27(月) -

齊藤京子、"姉感"の醸し出し方は「さりげなく」。映画『(LOVE SONG)』インタビュー
提供元:HOMINIS10/27(月) -

大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典の共演で描くAIの脅威!近未来を舞台にしたSFサスペンス「AI崩壊」
提供元:HOMINIS10/26(日) -

山田裕貴、現場で譲らなかった"主人公の信念"「『絶対に嫌です』と...」映画『爆弾』インタビュー
提供元:HOMINIS10/27(月) -

綾瀬はるか×森井勇佑監督による新感覚ロードムービー!孤独な女性と風変わりな少女の珍道中を描く「ルート29」
提供元:HOMINIS10/26(日)

