「ばけばけ」の"三之丞"から一変!板垣李光人の人たらしなホストや杉咲花の悩める腐女子も鮮烈な「ミーツ・ザ・ワールド」の愛おしい人間模様
2025.10.24(金)
NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で朝ドラ初出演を飾り、名門一家の三男・三之丞役で、家の中に居場所がない苦悩や悲しみを表現した演技に注目が集まった板垣李光人。
繊細な演技を武器に躍進が続く中、"No.1ホスト"というこれまでとはギャップのある役どころで存在感を放っているのが、10月24日(金)より公開された杉咲花主演作「ミーツ・ザ・ワールド」だ。
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
2004年に「蛇にピアス」で芥川賞受賞という鮮烈なデビューを飾った金原ひとみの同名小説を映画化した本作。『ちょっと思い出しただけ』(2021年)など数々の青春模様を描いてきた松居大悟監督が、初めて"生きること"に重きを置いたヒューマンドラマだ。
松居監督の盟友・クリープハイプが奏でる主題歌&劇伴音楽と共に、新宿・歌舞伎町を舞台に生きづらさを抱えた人々の生き様を、温かくもほろ苦いストーリーで描いていく。
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
擬人化焼肉漫画「ミート・イズ・マイン」を愛する腐女子の由嘉里(杉咲花)は、合コン帰りに酔い潰れていたところ、通りかかったキャバクラ嬢のライ(南琴奈)に助けられ、そのまま家に転がり込むことに。
ライとの生活を通じて、歌舞伎町の個性豊かな人々と顔馴染みになり、生き方を押し付けられない新たな世界に心地よさを覚える由嘉里だが、希死念慮を抱くライに生きてほしいと願い、周囲に反対されながらも死を望む原因を解決しようとする。
どこか浮世離れしつつもリアルという不思議な手触りの人間模様の中心となるのが由嘉里。腐女子ライフをエンジョイしながらも、27歳になり結婚、出産から仲間が減っていく状況に焦り、婚活に踏み出すが、由嘉里はそんな日々に違和感を覚える。
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
杉咲は自分を好きになれない女性が、新たな環境で自分と向き合っていく様子を、自ら脚本開発に参加し、取材まで行う熱意と、多彩な表現力でイキイキと活写。
好きなことを早口でうれしそうに語るきらめき、仲間たちと過ごす心地よさ、ライの部屋の汚さにドン引きする図々しさ、分かり合えない母親への気まずさ、ライに生きてほしいと願う執念...。目まぐるしい感情を、杉咲は心を持って演じており、キャラクターの内面を掘り下げた演技は自然体そのもの。ゆえに由嘉里が一喜一憂する様子は、微笑ましくもあり、時に胸が苦しくもなる。
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
そんな由嘉里が出会い、変わるきっかけとなる歌舞伎町の人々は、誰もが個性豊かで魅力的。他人ごとのように「私、死んじゃうんだ」と語るような淡々とした雰囲気の中に深みを感じさせるキャラクターを、南琴奈が独特のニュアンスで表現したライの儚げな存在感に思わず目を釘付けにされる。
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
さらに口から出るのは死の話ばかりの毒舌だが、その言葉にやさしさが見え隠れする常連の作家・ユキ役の蒼井優、バーのマスターで、適度な距離から街と人々をそっと見守るオシン役の渋川清彦など、豪華俳優たちが達観しているようで人情味のある一筋縄ではいかないキャラクター、彼らが織りなす人間模様を作り上げる。
中でも由嘉里をグッと新たな世界に引き込むキーパーソンが、板垣李光人が演じる既婚者のNo.1ホスト・アサヒ。奥さんの愛人稼業によるお金でナンバー1に君臨し続けるアサヒは、出会った瞬間からグイグイと距離を詰めてくる天性の人たらしだ。
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
板垣は端正なルックスに金髪がマッチしたうるわしいビジュアルに加え、実際に店に足を運びホストという職業を学んだそうで、内面からもキャラの土台を作り上げている。
チャラチャラしているが、由嘉里の趣味を否定せずに一緒に楽しむナイスガイな一面、また色眼鏡で見られがちな職業ゆえの苦悩まで、型にはめられがちなホストを"普通の人間"として表現。新境地的な軽さとふとした際に繊細さを使い分ける板垣の演技は、思わず惹き込まれる魅力に満ちている。
(C) 金原ひとみ/集英社・映画「ミーツ・ザ・ワールド」製作委員会
彼ら以外にも、由嘉里を合コンに誘う銀行の同僚役に俳優業での躍進も続くセントチヒロ・チッチこと加藤千尋、由嘉里のデートの相手役として浮ついた存在感を放つくるま(令和ロマン)ら絶妙なキャスティングで、人情の機微が描かれる「ミーツ・ザ・ワールド」。生きづらさに寄り添うような物語を、リアルなキャラクターとして体現する俳優たちの姿を見れば、ふと肩の荷が軽くなるかもしれない。
文=HOMINIS編集部
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