西島秀俊とグイ・ルンメイが『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』撮影を懐古「かなり甘いものを補給して臨んでいました」
2025.9.28(日)

西島秀俊と台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイが共演し、真利子哲也が監督を務める「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」。"日×台×米合作で送る極限のヒューマンサスペンス"と銘打った同作が、絶賛上映中だ。

(C)Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.
ニューヨークの片隅で暮らす1組の夫婦。夫・賢治(西島)は廃墟の研究家だが、大学でのポジションが危うい状況にあった。一方、台湾系アメリカ人の妻・ジェーン(ルンメイ)は、年老いた父に代わって地域密着型ストアを切り盛りしているが、本当はライフワークの人形劇に専念したいという思いを抱いており、慌ただしく過ぎる日々の中で、少しずつ不安を募らせていた。そんなある日、ストアに強盗グループが押し入り、金品を奪われる事件が発生。ジェーンも息子・カイも無傷だったものの、心のダメージは大きく、ジェーンの感情は爆発。賢治が彼女を受け止めきれずに、夫婦の間には不穏な空気が流れるようになる。その矢先、今度はカイが行方不になってしまう。警察が誘拐事件と見て捜査を始めるが、事件をきっかけに今度は賢治が怒りを表出させるように...。

(C)Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.
それぞれ封印している"秘密" に触れないことで、均衡を保っていた賢治とジェーンの夫婦が、事件をきっかけに、事の次第に向き合わざるを得ない状況になっていく本作。危機的状況の中で激しく揺らぎ、募らせていた想いを互いにぶつけ合う賢治とジェーンを演じた西島とルンメイの苛烈な演技が圧巻だ。SNSでも同作が孕む高い批評性が好評を得ており、9月26日からは上映館数も当初の20館から約60館に拡大されるなど、話題の作品となっている。
■初日舞台挨拶では、西島、ルンメイ、真利子監督が撮影やオフの日を振り返る

9月12日に行われた初日舞台挨拶には、西島、ルンメイ、真利子が揃って登壇。
初日を迎えたことへの喜びを語った西島は、自身もプライベートで映画館に行った際に同作の予告を観て、不思議な気持ちになったと明かした。そして、同作が全編ニューヨークロケでの撮影、セリフのほとんどが英語であることについて、"発音に意識が向きがちだが"と前置きしつつ、「真利子監督はきれいに発音することは求めていなくて、むしろ感情が高ぶってうまく言えない瞬間を喜ぶ監督。そして、ルンメイさんが目の前でリアルな演技、リアルな感情を表現してくださっているので、そこに引っ張られて自分の内面も充実した」と振り返った。一方のルンメイも「西島さんが私に大きなエネルギーを与えてくれた。そのおかげで、演技に対する考え方も大きく変わり、自分にとってのチャレンジをすることができた」とコメント。新境地とも言える新たな挑戦の中で、切磋琢磨しながら撮影に臨んでいたことがうかがえる。

その後は、ニューヨークでのオフの日の過ごし方について聞かれると、すでに西島のSNSでオフの日の様子を知っている観客たちと笑い合う場面も。甘党なことが周知されている西島は、ニューヨークでも「甘いものをかなり、かなり食べました(笑)。チーズケーキとか」と答え、「かなり甘いものを補給して、撮影に臨んでいました」と笑った。その後、映画の内容にちなんで"自身の秘密"を明かす場面では、ルンメイが自分の面白い秘密は思い浮かばないと「西島さんの秘密を披露したいと思います」と言い、会場からは拍手が。「休日だけじゃなくて現場でも甘いものをたくさん食べるんです。しかも引き出しの中にもお菓子を隠しているんですよ(笑)」と明かされ、西島がタジタジする場面も。

最後に真利子監督が、「(映画を観た後は)きっとラストシーンでそれぞれ思うことがあると思います。答えは1つじゃないので、誰かと喋って楽しんでいただけるといいなと思います」と映画への想いを語った。
文=HOMINIS編集部
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