宮舘涼太(Snow Man)がミステリアスな雰囲気で翻弄!水上恒司主演「火喰鳥を、喰う」の奇々怪々な世界観を作り上げる怪演の応酬
2025.9.27(土)

2026年に続編の公開が決まったヒット作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(2023年)や8月に公開された「九龍ジェネリックロマンス」など、話題作にメインキャストでの出演が相次ぎ、役者として躍進が続いている水上恒司。
充実のキャリアを送る水上にとって意外にも初の単独主演映画として期待を集めているのが、10月3日(金)より公開となる「火喰鳥を、喰う」だ。

(C) 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会
太平洋戦争で戦死をした先祖の日記が届いたことをきっかけに巻き起こる恐怖を描き「第40回横溝正史ミステリー&ホラー大賞」で大賞に輝いた原浩の同名小説を映画化した本作。墓の損壊や祖父の失踪など身の回りで不可解な出来事に襲われる夫婦が、その謎を解明しようとするも少しずつ変容する現実に翻弄され...。信州の田舎町を舞台に謎と怪異が交錯する先の読めない物語を、オカルト的エッセンスや不気味な恐怖を交えながら描く。
水上が演じる主人公の久喜雄司は、大学で化学を教えながら高校時代の天文学部の先輩である妻・夕里子(山下美月)と共に信州の実家で暮らすごく普通の男。しかし、そんな平穏な日々は、日記が引き起こす怪異によって狂わされてしまう。

(C) 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

(C) 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会
はじめこそ懐疑的な様子だったが、科学では証明できない出来事の連続に困惑し、憔悴し、そして狂っていく雄司。水上は淡々とした口調が徐々に荒ぶったり、端正な顔が歪んだりと、心乱されていくキャラクターの混乱を、次第に熱を帯びていく演技で表現している。
そんな水上の演技のギアをグッと引き上げる存在として強烈なインパクトを放つのが、北斗総一郎役の宮舘涼太(Snow Man)だ。エスカレートする怪異を解明すべく、夕里子が頼ることになる大学時代の同級生であり、超常現象のスペシャリストという役どころだ。
霊的なものが"見える"ため、同じタイプである夕里子にシンパシーを感じ、今も未練タラタラな北斗は、雄司の前にも関わらず馴れ馴れしく夕里子呼びして感情を逆撫でるなど、どことなく鬱陶しい、味方なのか敵なのか分からない疑惑の男。

(C) 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会
"舘様"の愛称で親しまれる独特のエレガンスを活かし、芝居じみた喋り方や、怪異の原因である日記に興奮したようなニヤッとした笑みなど、宮舘はうさんくさいキャラクターをネットリと怪演している。
やがて先祖・貞市の"執念"が生み出した"もう一つの現実"の存在が浮かび上がる中、ある真実をめぐってやがて雄司と北斗は激突することに。それまでの腹の探り合いのような一歩引いた関係性から、互いの胸の内が一気に噴出する様子を、両者とも気合の入った演技で表現。至近距離で顔を突き合わせるシーンでは、執着のぶつかり合いという物語のテーマを鬼気迫る表情で体現しており、見応え抜群だ。

(C) 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

(C) 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会
このほかにも、どこかふらふらとした儚げな夕里子を演じた山下をはじめ、どの人物もどこか浮世離れした雰囲気を放っており、怪異を扱った物語に不気味な雰囲気と説得力をもたらしている「火喰鳥を、喰う」。先読み不能な物語を盛り上げる役者たちの怪演を楽しみたい。
文=HOMINIS編集部
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