大沢たかお、映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』共演の上戸彩は「みんながファンになるのも分かる」
2025.9.26(金)

かわぐちかいじ原作、大沢たかおが主演・プロデューサーを務める映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」が9月26日(金)に全国ロードショーされる。
映画、Amazon Originalドラマを経て公開となる劇場版第二作。核ミサイル搭載の原子力潜水艦・やまとは、ニューヨークを目指して航路を進む。
アメリカとロシアの国境線にさしかかったとき、背後に謎の影が。それは、ベネット米大統領が送り込んだ、やまとの性能をはるかに上回る最新鋭原潜だったーー。艦長・海江田四郎(大沢)は、この難局を打開できるのか?
今回は、主演の大沢たかおと、真実を追い続けるべく、キャスターを辞めてフリージャーナリストへと転身した市谷裕美を演じる上戸彩にインタビューを行った。
――主演・プロデューサーの大沢さんの目線から、劇場版第二作の手応えはいかがですか?
大沢「こればかりは、初日を迎えてみないと分からないですね。ただ、続編ってやればやるほどお客さんの目も厳しくなるので、『挑戦』という意味合いが強くなったと思います。劇場版一作目のときも挑戦だと思っていましたが、続編となると、さらにハードルが上がった印象がありますね」
――上戸さんも引き続きのご出演となります。再度、市谷を演じることで、彼女への理解度・解像度も高くなるものなのでしょうか?
上戸「今回の『北極海大海戦』では、市谷の家族とのやりとりが出てきて、彼女のバックグラウンドが垣間見えます。キャスターからフリージャーナリストになり、自分の目で見て、自分の足で取材をしに行く立場に変わるなかで、母親として、いち人間として恐怖を感じるシーンがあって...。今回は、彼女の"人間らしさ"を感じられる瞬間が多くあったなと思いますね」

――大沢さんは作品を経ていくうえで、「沈黙の艦隊」への思いは変わっていくものなのでしょうか。
大沢「初めてこのプロジェクトが動き出したときと何も変わってはいないですが、僕だけじゃなく、脚本、スタッフ、キャストの皆さんも、"過去作を超えるものを作りたい!"という思いはより強くなっています」
――撮影のなかでも変化は感じますか?
大沢「すごく感じますね。やはり、ひとつの評価を得てからの作品なので(日本のAmazonオリジナル作品で、過去歴代1位の国内視聴数を記録※)、自信にも満ち溢れているし、逆に前にできなかったことを『今回は絶対にクリアする』という思いを感じます。前回はゼロからやって、ひとつのかたちにできたので、今回はよりこだわるし、演出も以前より深い部分をおっしゃっていて、高みを目指していると感じました」
※2025年9月時点。Amazon MGMスタジオが日本で手掛けた作品における配信後30日間以内の国内視聴数
――上戸さんも前作との変化を感じることはありますか?
上戸「私は物語のなかで、海江田に感じました。前作までは、"何を考えているのか分からない人"で、そこにミステリアスさを感じていました。もちろん、それも魅力のひとつですし、市谷は海江田に惹かれるものがあるから真実を追求しているのですが、今回は、海江田の心の動揺や呼吸を感じましたね」
――人間らしさを感じていると
上戸「前作は冷酷というか、本心が見えなかったのですが、今回は温かさを感じましたね」
――上戸さんがおっしゃるように、今回の海江田に"変化"を感じるところはありましたか?
大沢「厳しい戦局に突入していくので、自分の想定通りとはいかないことが起きるわけです。当然、計算も狂ってくる。上戸さんの言うように、人間である以上は、何らかの動揺を感じているのかな、と思うところはあります」
――市谷があそこまで真実を追い求められる原動力はどこにあると思いますか?
上戸「私利私欲ではなく、責任感な気がします。だからキャスターを辞めて、自分の知りたい真実を調べ、多くの方に届けたい気持ちがある。もう心の奥底に埋め込まれているんだと思います」

――やはり、主人公の海江田の一挙手一投足が気になります。なぜ、我々はあそこまで海江田に惹かれるのでしょうか。
大沢「心の深いところで思っているもの。たとえば、モヤモヤしたものとか、未来に対する不安とか、現状に対する不信感など...自分も含めてですが、そこから突き破ることって、この社会では難しいじゃないですか。犯罪やテロリストという側面はさておき、常識を飛び越えて突き進んでいくところが、惹かれる部分なのかもしれません。これは原作にも通ずるものがありますね」
上戸「大沢さんがおっしゃったように、自分の魂を一緒に運んでくれる期待があるんだと思います。何かモヤモヤしていて、はっきりしたものは見えないんだけど、自分が動けない分、この人が連れていってくれる。だからこそ"この人の船に乗ってみよう"と思える魅力があるんだと思います」
――俳優としてのお互いの印象をお聞かせください。
大沢「みんながファンになるのも分かるくらい魅力的ですし、『上戸彩』という女優さんの演技を見れば、同業者が共演を望むのも当然だなと思います」
上戸「え〜!」
大沢「誠実に生きてきた証が役に出ているんですよね。"だからこんなに愛されるんだな"と実感しましたし、ご本人が持っている誠実さが役を魅力的にしているのだと思います」
上戸「すごくうれしいです。ありがとうございます。約10年前のコマーシャルで初めて共演させてもらったのですが、そのときも楽しかったですし、またお会いしたい気持ちがずっとありました。
今回、お話をいただいたときに、大沢さんが主演とプロデューサーをされていると聞き"やりたい!やりたい!やっとお会いできる"と思いました。いざ作品を見ると、海江田に魅力を感じるのは、やはり、大沢さんが演じているからこそだと思います。『海江田についていけば絶対に大丈夫』という思いは、大沢さんにも感じるところです」
大沢「ありがとうございます」
取材・文=浜瀬将樹 撮影=MISUMI
公開情報
映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」
2025年9月26日(金)公開
原作:かわぐちかいじ
監督:吉野耕平
出演者:大沢たかお、上戸彩、津田健次郎、中村蒼、松岡広大、前原滉、渡邊圭祐、風吹ジュン、江口洋介ほか
-
山崎賢人×染谷将太×奈緒、ファンタスティックな映像美の中で映す呪術エンターテイメント!安倍晴明の若き日を描く「陰陽師0」
提供元:HOMINIS9/26(金) -
当時20歳の新垣結衣、可愛さと瑞々しさが弾ける青春映画!染谷将太、内藤剛志ら共演「フレフレ少女」
提供元:HOMINIS9/26(金) -
観月ありさと松下由樹の掛け合いは今も色褪せない面白さ!「ナースのお仕事」で演じた愛すべきドジな看護師
提供元:HOMINIS9/26(金) -
大沢たかお、映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』共演の上戸彩は「みんながファンになるのも分かる」
提供元:HOMINIS9/26(金) -
中井貴一のユーモアとペーソスあふれる芝居を堪能!だらしのない父親を演じた「お引越し」<4Kデジタルリマスター版>
提供元:HOMINIS9/26(金)