眞栄田郷敦、『カラダ探し THE LAST NIGHT』で掴んだ手応え「引き出しを増やせた感覚」
2025.9.25(木)

橋本環奈主演のホラー映画『カラダ探し THE LAST NIGHT』が9月5日に公開される。学校を舞台にした前作から一転、今回は夜の遊園地で繰り広げられるスケールアップした"カラダ探し"のゲーム。物語の中で眞栄田郷敦が演じる高広は序盤の対立的な立場から仲間を率いるリーダーへと変化していく。ホラー映画ながらコメディや青春、ラブパートなど多彩な要素が盛り込まれた本作で、眞栄田は何を意識し、どんな準備をして撮影に臨んだのか。ジェットコースターを使った迫力のアクションシーンや、新キャストとの共演エピソード、そしてシリーズを通して得た手応えについて語ってもらった。

――前作は学校を舞台にした学園ホラーでしたが、今作では夜の遊園地というスケール感のある舞台に変わりました。完成映像をご覧になった感想からお聞かせください
「やっぱりまず感じたのは前作からのパワーアップでした。単純にセットやアクションのスケールが大きくなっただけではなく、映像の質感や空気感もより鮮やかで、視覚的に引き込まれる力が強くなっていると感じましたね。特にジェットコースターを使ったアクションは、これまでの邦画ではあまり見た記憶がなくて、かなり新鮮な挑戦だと思います。スピード感や緊張感の演出も見事で、自分が関わっている作品ながら観客としてハラハラしましたし、その一方で5人の新キャラクターとの掛け合いや青春要素もあって、ホラーだけに留まらない幅広いエンタメ性が魅力になっていると思います」
――前作がヒットしたことで、続編に挑むうえでのプレッシャーはありませんでしたか?
「プレッシャーはなかったです。それよりも"同じことは繰り返したくない"という思いが強かったです。続編って安心感の裏にマンネリのリスクもあると思うんですけど、今回は役柄の立ち位置もビジュアルも大きく違っていたので、そこはむしろ楽しめました。新しい挑戦の場として捉えていました」
――今作では、序盤は学生たちと対立する立場で登場し、物語が進むにつれてカラダ探しのリーダー的存在へと変化します。演じるうえで意識したポイントはありますか?
「前作の自分のキャラクター像と同じ印象にはしたくなかったんです。なので、まずは明日香を失ったことで生まれる虚無感や孤独感を、立ち姿や目線の動かし方、話すテンポにまで落とし込みました。中盤からは新しい5人と出会うことで希望を見出していく。その変化が観客にも自然に伝わるように感情のグラデーションは細かく意識しました」
――監督からはどのような演出指示がありましたか?
「最初の登場シーンでは『悪役のように見えてほしい』というリクエストがありました。観客が"この人は敵なのか味方なのか"と感じる立ち位置を作ることで、物語の緊張感を高める狙いです。それ以外は、大枠を提示して役者の解釈を尊重してくれる監督なので、役者としては自由度が高くて、自分なりの感情や動きを積極的に入れていけました。それは前作のときも同じスタンスでした」
――ビジュアル面でも、映画『ババンババンバンバンパイア』出演時とは真逆の、ひげを伸ばし髪もボサボサな姿でした
「今回のキャラクターは清潔感よりも影を感じさせる見た目を意識しました。役によって外見を変えることは、自分にとって役へのスイッチでもあるので、そのギャップを観てもらえるのは嬉しいですね」
――アクションシーンについてはいかがでしたか?
「ジェットコースターのシーンは、動かしながらの撮影ができなかったので、ほぼ想像で演じる必要があったんです。夜から朝までの撮影も多く、体力的にはきつかったですが、完成映像を見たときにこの大変さは映像にちゃんと反映されているなと思いました。僕自身は今回はアクション量は少なめだったのですが、5人が本当に頑張ってくれていて、その熱量に引っ張られました」
――新キャスト5人の印象はいかがでしたか?
「責任感が強くて、作品に対する意識も高い方ばかりでした。前作がヒットしたことでプレッシャーを感じていたようですが、その気持ちがむしろ現場での集中力や熱量につながっていたと思います。特に福さんや海音のコメディシーンは絶妙で、恋愛パートも含め、ホラーの緊張感をうまく和らげてくれました。そのおかげで、ホラー耐性のない方でも観やすい作品になったんじゃないかなと思います」

――ちなみに眞栄田さんはホラー作品や怖いものはお好きですか?
「ホラー映画は好きですよ(笑)。でも、いわゆる"お化け屋敷"とか、リアルな恐怖体験はそんなに得意じゃないかもしれません。ホラー映画はエンタメとして気軽に楽しめるし、他のジャンル作品だと職業柄どうしても"勉強モード"になってしまうんですが、ホラーは純粋に観客として没頭できるんです」
――このシリーズは、ご自身のキャリアにどんな影響を与えていきそうですか?
「前作でホラー初挑戦という経験ができたのは大きかったです。ホラーは独特のテンション感や間の取り方があって、普段の演技とは違う引き出しを必要とされるんです。今回でさらにその引き出しを増やせた感覚がありますし、自分の演技の幅を広げるきっかけになった作品だと思います」
――今後もホラー作品に出演したい気持ちはありますか?
「『カラダ探し』という代表的なホラー作品に出会えたので、それだけで満足しているところはあります。もし新しい挑戦になるようなホラーに出会えたら、また挑戦してみたい気持ちはありますが、まずはこのシリーズをやり切った充実感が大きいです」
――最後に、この映画を楽しみにしている方へ、注目ポイントを含めたメッセージをお願いします
「ホラー映画なんですけど、コメディパートや、思わずキュンとするラブパート、そして青春を感じられるシーンもありますし、ちょっとミュージックビデオ風の演出もあったりして、本当に"ホラーだけじゃない"総合エンタメとして楽しんでいただけると思います。夏休みにぴったりの作品なので、家族や恋人、友達など、身近な人と一緒に映画館で観て、ぜひワイワイ楽しんでもらえたら嬉しいです」

取材・文=川崎龍也 撮影=MISUMI
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