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BTS・ジョングクもヒットを後押し?世界中を席捲する「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」現象

2025.9.10(水)

Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

悪魔狩りの任務を背負ったK-POPアイドル3人組の活躍を描いたNetflixのアニメ映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」の躍進が止まらない。

6月20日に配信が開始され、Netflix史上最大のヒット作とされた「イカゲーム」を上回る2億6600万回再生を記録(9月4日現在)。Netflixの全ジャンルにおいて史上最も視聴された作品に輝いただけでなく、米国などの劇場で上映されたシンガロング版(応援上映)も、全米ボックスオフィスランキングで首位を獲得する快挙を達成した。

KPOPスーパースターのルミ、ミラ、ゾーイの活躍を描くNetflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
KPOPスーパースターのルミ、ミラ、ゾーイの活躍を描くNetflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

その勢いは音楽業界にも波及しOSTも大ヒット中。米国ビルボード・シングル・チャート"Hot100"では、主人公たちHUNTR/X(ハントリックス)が歌う「Golden」が通算4週目の首位を獲得したほか、ライバルグループ・Saja Boys(サジャ・ボーイズ)の「Soda Pop」など4曲が同時にトップ10入り。Spotifyのグローバルランキングでも上位を席巻している。

Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

"ありのままでいること"をテーマとするエンパワーメントなシスターフッドストーリーなど数多の魅力を持ち、"現象"とも言えるヒットを記録。作品を見て涙したことを明かしたBTS・JUNG KOOK(ジョングク)をはじめ、K-POP界からの反響も絶大で、ヒットの一因となっている。

■アン・ヒョソプらキャストも絶妙!リアルに描かれるK-POPカルチャー

「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」は、悪魔の脅威から人々を守るデーモン・ハンターという正体を隠しながら活躍するルミ、ミラ、ゾーイの3人組ガールズグループ・HUNTR/Xが、悪魔が扮する5人組ボーイズグループ・Saja Boysと、表ではアイドルとして、裏では世界を賭けて壮大な戦いを繰り広げていくアクション・ミュージカル。

Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

マギー・カン監督が韓国文化をベースにした映画を作りたいと始めた企画であり、浮世離れした設定とは裏腹に、食事やファッション、歴史といった忠実な韓国カルチャーが満載。後に加わったという"K-POP"の要素もファンダムカルチャーといった細かな部分までリアルに描写されている。

キャスティングにもこだわりが見え、Saja Boysのリーダー・ジヌ役の声優にはJYPエンターテインメントの練習生出身として知られ、音楽的才能に優れた一面も持つ人気俳優のアン・ヒョソプを起用。

Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

さらに、主人公・ルミの歌唱を担当し、楽曲制作にも名を連ねるEJAE(イジェ)も元SMエンタテインメント練習生で、現在はTWICEら人気K-POPグループに楽曲を提供する売れっ子ライター。このように縁のある人材を配役することで、K-POP表現に説得力をもたらしている。

■現実のK-POP界にもムーブメントが派生したハイクオリティなOST

この忠実なK-POP表現の軸となっているのが、劇中で流れる楽曲群。TWICEの「Strategy」といった既存の曲も使用しているが、大半はオリジナル。BLACKPINKを手がけたことで知られる敏腕プロデューサーのTEDDYをはじめとする精鋭たちが楽曲制作を担っており、多彩な楽曲のクオリティはお墨付きだ。

Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

その中でも葛藤する主人公の胸中を歌った映画のテーマソング「Golden」は、K-POPアーティストによるカバーでも話題に。特にこの楽曲が似ていると話題となった「I AM」を歌うIVEは、「Golden」に合わせて「I AM」の振り付けを踊るチャレンジ動画やリーダー・YUJIN(ユジン)によるボーカルカバーをドロップ。そのほかにもNMIXXのLILY(リリー)など数々のグループも動画を出し、ムーブメントを盛り上げている。

Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

一方、U-KISSの元メンバーであるケビン・ウーらが歌うSaja Boysの楽曲も宿敵ながら高い人気を誇る。中でも「Soda Pop」はBTSの「Butter」を彷彿とさせる爽やかなポップスで、BTSのJUNG KOOKも、ライブ配信で楽曲をカバーするなど虜にしている。

また、エンディングに流れるHUNTR/Xの「TAKEDOWN」のリミックス版はTWICEのJIHYO(ジヒョ)、JEONGYEON(ジョンヨン)、CHAEYOUNG(チェヨン)が歌唱。さらにはカン監督からキャラクターのインスピレーション元として名前が上がったTOMORROW X TOGETHERも、本作をコンセプトに、自身の人気曲「Eternally」を韓服姿で踊った動画をドロップするなど、相互的な動きも生まれるK-POP界全体におけるムーブメントとなっているのだ。

Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」
Netflix映画「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」

JUNG KOOKの涙を誘った感動的な物語もさることながら、劇中ソング一つをとっても質の高い作品であることが分かる「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」。映画はもちろん、楽曲だけでも、今やグローバルカルチャーとして定着したK-POPの魅力を存分に味わえるはずだ。

文=HOMINIS編集部

配信情報【Netflix】

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