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褒め合いが止まらない!白岩瑠姫(JO1)&白石晴香、映画『アズワン/AS ONE』対談インタビュー

2025.8.21(木)

白岩瑠姫、白石晴香
白岩瑠姫、白石晴香

映画『アズワン/AS ONE』が、8月22日(金)に公開される。

本作は、アーケードゲーム「星と翼のパラドクス」の設定と世界観を踏襲した完全オリジナルストーリー。現代の東京で暮らす高校生ヨウは、渋谷の交差点で「助けて!」という声が脳内に響いた直後、白い光に包まれる。一方、宇宙に浮かぶ"巡星"では、ロボット整備士の少女・ラコが巨大軌道デブリの落下事故に巻き込まれ、昏睡状態に。やがてラコは意識の中でヨウと出会い、別の世界にいた2人は運命に導かれていく...といったストーリーだ。

HOMINISでは、主人公・ヨウ役の声優を務める白岩瑠姫(JO1)と、ラコ役の白石晴香にインタビュー。お互いの声の印象などを聞いた。

――それぞれの役に決まった時のお気持ちを教えてください

白石「私は、オーディションを受けさせていただいたんですけど、事前にいただいた資料を見て"ラコちゃんの役、できる気がする...!"と運命的なものを感じました。まさに私が挑戦したいキャラクター性でもあったという所で。もともと力強い声には自信があったのですが、そういうシーンがオーディションの時にあったので"よし、良いところを見せられたぞ"と合否を楽しみにしていたところ、見事、合格できて、素直に嬉しかったですし、自分の自信にも繋がりました」

白岩「制作の方が、僕のソロ楽曲『ひまわり』を見てくれてお話をいただいたのですが、最初は声優のお仕事を今までやったこともなかったので、びっくりしました。そこから台本を読んでいくと、学生で音楽を作って、バンドをやっていて...っていうところとか、読めば読むほど『ひまわり』を書いていた当時の僕とリンクしていました。今回は、それがきっかけで主題歌も書かせていただいたので、本当にありがたいお話だなと思いました」

――アフレコしていて、難しさを感じたことはありましたか?

白石「ラコちゃんがお話の後半のシーンで、ある出来事があって...。そのときの演じ分けが難しかったです。アフレコに行って実際やってみながら、混乱もしたんですけど、ぜひどういうことなのか、見てほしいですね」

白岩「あのシーンは、僕、衝撃受けました。すごすぎて」

白石「わ、ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです」

――白岩さんは、難しさを感じた点はありましたか?

白岩「苦労した点は全部ですよ(笑)。最初、ブースでマイクの前に立つ時に、歌を歌うときって、ほぼ口をつけて歌うんですね。だから、いつものようにそうしたら"ちょっと近すぎるね"って言われて(笑)。下を見たら、立ち位置のラインがあって(笑)。もうそんな段階からだったので、全部が全部、はじめましての連続だったというか、引っ張ってもらいながら、一生懸命やらせていただきました」

――声を届けるっていう意味だと、ラジオパーソナリティもされていますが、それとは別でしたか?

白岩「そうですね。たぶん、他の人よりもライブで歌ったり、楽曲を作ったり、ラジオやらせていただいたりと、自分の声を聞く機会は多い方だと思うんですけど、全く別の競技だなと思いました。まずは慣れるまで大変だったし、慣れてからは"どうやったらもっと上手くできるんだろうな"って考えることが多かったんですけど、振り返ってみると、そこにはちゃんと楽しさとか奥深さがあって。アニメや映画をまた違った目線で楽しめるようになりました」

――主題歌の制作についても教えてください

白岩「映画の主題歌を作らせていただくということで、もしも楽曲が悪かったら映画にも影響が出てしまうから、良くなるのも悪くなるのも、全部自分の責任だなと思って、何回も試行錯誤して、修正して完成させました。制作の方の期待を越えなきゃいけないなって、自分の中でのプライドもありましたしね。それで、何回も台本を読ませていただいて、最後の最後まで時間をかけて、書き下ろした楽曲になっています。レコーディングも本当に何日にも分けてやったので、かなり時間をかけて作ったんですけど。その分、ちゃんと映画にマッチしている内容になっているんじゃないかなって、作り終えた今はほっとしています。本当に周りの方にリードしていただいて、支えていただいて、やっと完成しました。『ひまわり』と同じバンドメンバーと一緒にアレンジをしたり、最終段階に仕上げていくことをやって。学生時代からの仲間が一緒に弾いているので。そういう点では、ちょっとエモいかな、と」

――白石さんは楽曲を聞いて、どのような感想を持ちましたか?

白石「私は映像に入っていた、仮の歌声のものを最初に聴かせてもらったのですが"あっ、この曲がこの作品のキーとなる重要な楽曲なんだ"っていうことで、歌詞の1つ1つを噛み締めるように聞いたところ、ストーリーを知っているからこそかなり響いてくるものがありました。作中の重要なシーンが頭の中を駆け巡っていくような、この作品にとって、なくてはならない重要な曲になったと思います」

白岩「楽曲自体、良いものを作りたいというのはもちろんですが、映画ごと愛していただけるように、映画の情景がちゃんと浮かぶように作りたいと思ったので、そこを理解してくださって、感想をいただけたのが、もう、すごく嬉しいです」

――ありがとうございます。最後に、作品を通して感じた、お互いの声の印象を教えてください

白岩「さすがプロだなって思いました。アフレコは別だったので、生で聞くことはなかったんですけど、追っかけて収録する時に、圧倒されました」

白石「いやいや、こちらのセリフですよ。あまりにもキャラクター性と噛み合っている、柔らかくて、ちょっと内面的な弱い部分も出ているようなお声をしているなと思いました。最初は、ちょっと助けたくなるような、心配になるところもあったけど、物語が進むにつれて内面的な強さ、心にあった自分の思いが出てくる、変化していくような感じもして、すごいなって思いましたね。あとは楽曲を歌ってらっしゃるときのお声が生き生きとしていて、やっぱり好きなことをやってる時って、人は輝くんだな、と...」

白岩「いやいや、さすがに褒めすぎですって!(笑)」

白石「でも、初めての声優のお仕事とは思えないくらい、正直言うことなしなのですが。本当、普段のお仕事で、人前に立ってパフォーマンスしたり、歌声で人を感動させたりっていうところが声優のお仕事にも繋がって来ていると思うんです。なので、今のままで、またぜひ、アニメからもお声が聞けたら私としてもすごく嬉しいなと思っています!」

取材・撮影=於ありさ

映画情報

「アズワン/AS ONE」
2025年8月22日(金)より公開