ニュース王国

『フードコートで、また明日。』宮崎ヒヨリが青山吉能との収録を語る「本当に贅沢な時間をいただいたなと思っています」

2025.8.4(月)

女子高生のゆるい放課後を描く人気コミック、『フードコートで、また明日。』。本作のTVアニメが、2025年7月より6話構成で放送中だ。
本作は、話しかけ難い雰囲気を漂わせる和田と、ギャルのような見た目で周囲から恐れられている山本の2人が、毎日フードコートで何をするでもなく、ただただ、たわいもない話をして過ごす。心にそっと寄り添うような、あたたかな雰囲気が魅力だ。
HOMINISでは、和田の声を演じる宮崎ヒヨリと、山本を演じる青山吉能にインタビュー。今回は宮崎のインタビューをお届けする。

――ご自身のキャラクターについて、どのように捉えて演じましたか?ご自身と似ている部分、憧れる部分があれば教えてください。

「和田は一見優等生のお嬢さまに見えて、実際はおしゃべりで感情の起伏が激しいキャラクターです。とはいっても、ただまっすぐに明るいおおらかな性格というわけではなく...。例えば、SNSでは喧嘩っ早く炎上する一方で、店員さんの間違いには指摘できず、周りの目線を気にしてしまうといった気の小さいところもあります。落ち着いていて大人っぽい山本と対になるように、子供っぽさや感情的な部分、精神的な未熟さは特に意識して演じるようにしました。
私も和田と似ていて、第一印象と仲良くなってからの印象が違うとよく言われるので、この作品には共感するところが多かったです。普段たくさん喋るタイプではないのですが、気を許した友達の前だと結構ふざけたくなってしまうので...。ただ、私は和田のように新しい話題を次から次へと投げられるほど頭の回転が速くないので、そこはうらやましいなと思います」

――W主人公という形での共演でしたが、お互いの芝居を見ていて感じたことや刺激を受けたことはありましたか?

「刺激をうけたことしかないくらいで...!青山さんからは本当にたくさんのことを学ばせていただきました。青山さんが演じられている山本はクールで大人びたキャラクターですが、その中にも言葉の端々に愛情深さや懐の深さを感じました。山本は和田が騒いでいても『ウケる』『あーね』の一言で返したりするのですが、その一言のセリフからも突き放しすぎず、真に受けすぎず、いい意味で「ただそこにいてくれているだけ」だと感じることが多かったです。その距離感が和田としても居心地がよくて、ついついマシンガントークしてしまうのだろうな、と収録をしながら常に感じていましたし、青山さんの山本が隣にいてくれたからこそ、私は和田として楽しく話すことができたのだと実感しています。また、和田に対してのツッコミも毎回ユニークで面白くて...!あまり感情を表に出さないキャラクターのまま和田のことを面白くしてくれるので、私もいつかこんなツッコミができるようになりたい!とずっと憧れています」

――収録現場で印象的だったエピソードや、特に心に残っているセリフ・シーンがあれば教えてください。

「収録中、私がどうしても求められていたニュアンスを出せなかったセリフがあり、何度も録りなおしになって収録が止まってしまったことがあったのですが、そのときに青山さんが助けてくださいました。収録はブースにふたりきりなことがほとんどだったのですが、部屋の端から端まで使ってレッスンのように実践してくださって...。本当に贅沢な時間をいただいたなと思っています。他のキャストの方々やスタッフの方々もあたたかく見守ってくださって、このような現場を経験させていただいたことに心から感謝しています」

TVアニメ「フードコートで、また明日。」
TVアニメ「フードコートで、また明日。」

――「フードコート」という舞台設定は非常にユニークですが、おふたりはフードコートに関する思い出はありますか。
今おふたりでフードコードで話すとしたら、どんなことで盛り上がりそうですか。

「高校生の時、フードコートで友達と好きなアニメのプレゼン大会をした思い出があります!アイスなどを食べながら、資料をつくりこんで本格的にやりました。
『フードコートで、また明日。』を読ませていただいてから、なにげない日常会話の面白さに気が付くことができて、お店や街中でも周りの人の会話をつい聞いてしまうようになりました。フードコートは特に、それぞれの人生、それぞれの時間が集まる場所だと思います。ぜひ青山さんとも、一緒に面白い話や好きなものの話をしたり、和田と山本のような二人組を探したりして盛り上がりたいです!」

――最後に、本作を楽しみにしているファンや、これから観る方へメッセージをお願いします。

「『フードコートで、また明日。』は、なんでもないけれど大切な毎日を切り取った、とてもあたたかい作品だと思います。原作の空気感を大切に、私にできる精一杯で演じさせていただきました。肩の力を抜いて、和田と山本の凸凹なふたりの関係性とかけ合いを楽しんでいただければ幸いです。作中の時間軸も夏にぴったりになっていますので、ぜひこの夏はアニメ「フドあす」をよろしくお願いいたします!」

TVアニメ「フードコートで、また明日。」
TVアニメ「フードコートで、また明日。」

文=HOMINIS編集部

放送情報

TVアニメ「フードコートで、また明日。」
放送中