中村倫也が肩の力が抜けたナチュラルな演技で体現した「沼らせ男」が魅力炸裂!黒木華&高橋一生共演「凪のお暇」
2025.7.31(木)
金曜ドラマ「DOPE 麻薬取締部特捜課」で高橋海人(※「高」は正しくは「はしご高」)と共にW主演を務め、麻薬取締官のバディを演じている中村倫也。謎に包まれた新型ドラッグ"DOPE"が蔓延している近未来の日本を舞台に、考え方が正反対で相性最悪の2人が"ある能力"を使って事件に立ち向かっていくアクション・エンターテインメントだ。
今期は型破りで冷酷な一面もある麻薬取締官・陣内鉄平を演じている中村だが、同じ金曜ドラマ枠で陣内と対照的ともいえる役柄を演じたのが、2019年の「凪のお暇」だ。
(C)コナリミサト(秋田書店)2017
同作はコナリミサトによる人気漫画を、黒木華の主演で映像化したもの。都内にある家電メーカーで営業事務として働く28歳の大島凪(黒木)は、いつも人の顔色を伺い、空気を読んで周囲に合わせながら生きている。そんな冴えない毎日を送っている凪が"たった1枚だけの秘密のカード"として持っている救いが、営業部のエースで人気者の我聞慎二(高橋一生)と付き合っていることだった。そんなある日、凪は慎二が同僚に"結婚はしない"と、自分のひどい陰口をいっているのを聞いてしまう。ショックのあまり過呼吸で倒れた凪は、そのことをきっかけに、会社を辞め、住んでいたマンションも解約し、付き合っていた彼氏やその他すべての人たちとの連絡も絶って、新しい土地へと引っ越すのだった...。
■凪の心をかき乱すゴン...その天性の人たらしぶりを中村倫也がナチュラルに体現
(C)コナリミサト(秋田書店)2017
コンプレックスだらけの主人公・凪が、幸せになるために人生の再生を図る姿を描いた同作。周囲からはみ出ないことだけを考えていきてきた凪が、新しい土地でのさまざまな出会いや経験を経て成長していくひたむきさがなんとも健気で、共感を呼んだ。
中村が演じたのは、凪が新たな生活先に選んだアパートの隣人・安良城ゴン。天性の人たらしで、その距離感の近さと柔らかい笑顔、自由な生き方に凪もたちまち惹かれていく。しかし、イベントオーガナイザーをやっているというゴンの部屋には男女問わず頻繁に友人が出入りし、周囲からは"メンヘラ製造機"とまで称されるような、見るからに危険な香りのする男。実際に凪も、ゴンの友人・エリィ(水谷果穂)から"この人(=ゴン)、距離感おかしいから"と、気をつけるよう釘を刺される。
(C)コナリミサト(秋田書店)2017
そんなゴンを中村は、おっとりとしたマイペースなセリフ回しと自然体の表情で演じている。"ゆるふわ"な空気を全身に纏い、心の中にスッと入ってくるようなゴンの人たらしぶりを見事に表現。人懐っこく、他人との距離感をとらない一挙一動は、凪が "沼ってしまう"のも納得できるほどの魅力がある。中村の柔らかい笑顔とセリフ回しによって、ゴンが凪にかける優しい言葉の数々が、さらに包容力のあるものになっているのだ。
一方で、その笑顔の裏にどこか空虚を感じるような余白も感じる。それによって"ゴンは本当に優しいのか、裏があるのか..."というような疑念も抱かされるので、作品の中でゴンというキャラクターの存在感がより強くなっている。そして、物語が進むにつれてゴンの孤独や心の歪が垣間見えてくる場面も。そんな時も中村は、目の奥の曇りや声のトーンの些細な変化などの細やかな演技によって、ゴンの心情を表している。
ゴンは女たらしで凪の心をかき乱す人物だが、当の本人に悪気はなく、純粋な優しさや好奇心で人との距離を縮めてしまう。そんなゴンのまさに"天性"の人たらしぶりを、中村が一切の嫌味なく演じた。だからこそ、ゴンがどれだけ凪の心をかき乱そうとも、決して嫌な男には映らず、最後まで魅力溢れるキャラクターとして存在している。
中村が肩の力の抜けた自然体の演技で体現した、"沼らせ男"なゴンというキャラクターにも注目しながら、楽しんでほしい作品だ。
文=HOMINIS編集部
放送情報【スカパー!】
凪のお暇
放送日時:2025年8月5日(火)21:00~[#1~#4]、8月6日(水)21:00~[#5~#10]
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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