「インディ・ジョーンズ」のカンフー版!ジャッキー・チェンのダイナミックなアクションが盛り沢山な映画「サンダーアーム/龍兄虎弟」
2025.7.29(火)
トリッキーな身のこなしと陽全開の明るいキャラで世界中を魅了してきたジャッキー・チェン。70代に突入しても元気に活躍しているジャッキーが、監督を兼ね主演したアクション・アドベンチャーが「サンダーアーム/龍兄虎弟」(1986年)である。
ジャッキーがアクション俳優として活動を始めたのは1970年代のこと。カンフー映画を世界中に知らしめたブルース・リー主演作「ドラゴン怒りの鉄拳」(1971年)や「燃えよドラゴン」(1973年)の格闘エキストラなどを経て、「スネーキーモンキー/ 蛇拳」(1976年)や「ドランクモンキー/ 酔拳」(1978年)に主演した。コミカルなアクションと人懐こいキャラが、さえない青年が特訓を積んで強くなる成長ドラマとマッチ。たちまちジャッキーは次世代を担うアクション俳優として定着した。
その後もスピーディ&小道具を生かした痛快アクション満載の「プロジェクトA」(1983年)、カーアクションやシリアスな展開が魅力の「ポリス・ストーリー/香港国際警察」(1985年)など監督・主演で大ヒット作を連発。オールスター出演のハリウッド映画「キャノンボール」(1981年)に出演するなど快進撃を続けるジャッキーが、1986年に発表したのが「サンダーアーム/龍兄虎弟」だった。
■撮影中に大ケガをするものの、ジャッキーのアクションは止まらない!
(C)2010 Fortune Star Media Limited. All Rights Reserved.
本作でジャッキーが演じたのは世界各地をまたにかけるトレジャー・ハンター"アジアの鷹"ことジャッキー。邪教集団は、5つ揃うと強力な力を放つという秘宝を手に入れるためジャッキーに目をつける。アフリカの神殿から宝剣を盗み出すオープニングから、テイストはカンフー版インディ・ジョーンズ。周囲を囲んだ先住民の槍攻撃を間一髪ですり避け、丘の斜面の大滑降、高所ジャンプなど出だしからジャッキーアクションが盛りだくさん。
髪を短く刈り込んだスポーティなルックスも新鮮だ。ただし宝剣を持ち帰った後は、いつものジャッキーカットに舞い戻る。実はオープニングの撮影中、ジャッキーは頭がい骨骨折という大ケガを負ったため撮影が中断。治療期間に髪が伸び、そのまま撮影を再開したことによる髪型チェンジだった。なお病院に運ばれる痛々しい姿はエンディングのNG集にしっかり使われており、香港映画人のたくましさをあらためて思い知らされた。
その後も市街地でのダイナミックなカー&バイクチェイス、小型飛行機やミニ自動車の脱出作戦、ロープ一本で断崖を降り教団アジトに潜入するなどアドベンチャー映画ならではのスケール感ある見せ場が次々に登場。ここいちばんでガムを食べるとパワーアップする、ユニークなキャラ作りもお楽しみだ。
■様々な場所で繰り広げられるバトル
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そんな本作一番の見せ場が、食堂での十数人の修導士との集団バトル。ジャッキーはたったひとりで、並みいる敵をパンチやキックをテンポよく繰り出してテンポよくぶちのめす。テーブルでバランスをとりながら皿を蹴り飛ばすなど、小技を効かせた攻撃はジャッキーアクションの真骨頂。延々と繰り広げるエンドレスなバトルは見ごたえ満点だ。
さらにタイツにハイヒール姿の黒人アマゾネス4人衆とも死闘を展開。階段の高低差を生かしたアクロバティックなバトルに加え、相手の顔を殴ろうとして一瞬戸惑う優しさもジャッキーらしくてマル。ほかにもダイナマイトが次から次に爆発する破壊アクション、高所からのスカイダイビングなど見どころ満載の作品になっている。
カーチェイスには三菱のコンセプトカー、コルトスパイダーを投入し、「007」シリーズを6本手掛けたレジェンド級のカースタントマン、レミー・ジュリアンが担当。ユーゴスラビアなどヨーロッパ諸国(現クロアチア)でのロケ、ヒロインに「スパルタンX」(1984年)で共演したヨーロピアンビューティ、ローラ・フォルネルを起用するなどジャッキー以外の見どころも盛りだくさんだ。
負傷を乗り越え完成させた本作は、アジア圏だけでなくワールドワイドでヒットを記録。「アジアの鷹」シリーズとして「プロジェクト・イーグル」(1991年)、「ライジング・ドラゴン」(2012年)も製作された。公開から約40年を経ていまだ新鮮さを失わない本作で、ジャッキー・チェンの魅力を再認識してみるのも楽しいだろう。
文=神武団四郎
放送情報【スカパー!】
「サンダーアーム/龍兄虎弟」
放送日時:2025年8月12日(火)19:00~
放送チャンネル:ザ・シネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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